• April 10, 2021

4月...コロナワクチンの予約

4月になりました。日本では新年度ですね。アメリカでは新年度でも何でもないので、日本の入社式や入学式のような年度替わりの行事が懐かしくなります。 ニューヨーク州では新型コロナに対するワクチン接種が進んでいて、3月30日(火)から接種対象者の年齢が30歳以上に引き下げられました。さらに、4月6日(火)からは接種対象者の年齢が16歳以上となり、大人は全員対象者となりました。 自分が対象に入ったと分かってすぐ、ニューヨーク市のサイトからワクチンの予約を入れようとしたのですが、予約の空き枠が全然見つからない...!やっぱり接種対象者が一気に増えたからなのか。予約可能な場所があっても家からずっと離れていたり、予約日が1ヶ月以上も先だったり。 何度かトライして、近場で「ここに空きがある」と表示されても、リンクをクリックすると「空いてません」みたいな表示が出てきて、その繰り返しでした。まるで人気アイドルのコンサートチケットでも予約しているようです。(アイドルのコンサートチケットを予約したことなど何年もありませんが。) 諦めかけて数日後のある朝、FacebookのNY市情報共有のグループで「ワクチンの予約の空きが一斉に出ている!」との知らせがありました。予約サイトに行くと、ニューヨーク市マンハッタンにあるJavits Center(ジャビッツ・センター)という会場にかなり空きがあったので、寝ぼけ眼で急いで予約を入れました。希望日時をクリックしてから自分の情報を入力完了するまで、20分くらいの猶予時間がありましたが、自分の保険情報とか色々と入力する必要がありました。 そうして、Javits Centerで4月11日(日)の朝10時に、ファイザーのワクチン接種1回目の予約。ワクチンの会社を選べるオプションはありませんでした(多分...)。ちなみに、予約の際に使ったのは以下のサイトです。 https://vaccinefinder.nyc.gov/ Javits Centerは、マンハッタン西のハドソンリバー沿いにある大型のコンベンションセンターで、様々なイベントが開催される場所です。New York Comic Con(コミコン)なんかも毎年ここで開催されていました。昨年春にニューヨーク市でコロナ患者が急増した際には、ここが仮設病院になりました。そして今はワクチン接種会場になっています。普通にイベントが開催できるのはいつになるでしょうか。 ワクチン予約の空き状況は刻一刻と変わっているようで、いつ更新されるか予測がつきません。深夜の午前2時、3時頃が狙い目という人もいます。運が良ければ、翌日に予約が取れるようなこともあります。 同じ会社の30歳以下の若い子が今週(私よりも後に)予約を入れ、私よりも早くワクチンを打ったのを聞いて、何だか釈然としない気持ちにもなりました(笑)。 接種対象が一気に広がったのでこんな状況になっているのでしょうが、ワクチン接種が進むにつれてもっと予約が取り易くなるといいなと思います。 ニューヨークでのワクチン接種の様子やその経過については、既にたくさんの人が情報共有していますが、私自身の実体験も次回のブログで紹介したいと思います。

  • March 22, 2021

ロックダウンから1年、ニューヨークの今

3月も後半になり、比較的暖かい日が増えてきました。 ちょうど一週間前、3月14日(日)の午前2時からアメリカでは夏時間(Daylight Saving Time)に切り替わりました。日本とアメリカ東部時間の時差は14時間から13時間になりました。(日米間で連絡する用事がある方はご注意くださいね。) そして、3月20日は春分の日。日照時間がだんだんと伸びてきて、夕方も明るい時間が長くなり、気持ちまで何となく明るくなります。コロナのせいで生活の制限が続いている分余計に、春が待ち遠しく感じられます。 ロックダウンから一年 コロナ感染拡大で私の勤務する会社のオフィスが閉鎖され、自宅でのテレワークが始まってから、今週でちょうど一年が経ちました。全社員宛てに「大変な状況下でみんなありがとう!」みたいな一斉メールが送られてきましたが、オフィスが再開する目処はまだ立っていません。7月の独立記念日あたりには再開する予定という話も聞きますが、それまでにワクチンの普及も含めてコロナの状況がどう進展しているか次第だと思います。私の会社がやっている会計・税務といった仕事は、自宅からでも十分にできることがこの一年で分かったので、オフィスが再開しても昔と同じ様には戻らないでしょう。 一年前の私のブログを振り返ってみると、ニューヨーク州でロックダウンが始まったのは2020年3月22日だったようで、それから丸一年になろうとしています。 コロナショック!ニューヨークの様子 コロナショック!ニューヨークの様子 2 今読み返しながら、当時はコロナ感染の急展開に戸惑いながらも、まさかこんなに被害が大きくなり、社会・経済活動の制限が長期化するとは想像もしていなかったことを思い出します。 ロックダウンが始まった当初、マスクをしている人は少数派でした。今では街で見かける全員がマスクをしているので、状況も変わったもんだと思います。 また、ロックダウンの状況下で強いリーダーシップを発揮し称賛を集めたアンドリュー・クオモNY州知事が、高齢者施設での死者数隠蔽問題やセクハラ疑惑などで一転して批判されています。高齢者施設での死者数の問題については、州全体の死者数は変わらないらしいし(どこで死亡数をカウントするかの問題)、当時の混乱の中ではそういうこともあるかなと思ったのですが、州の高齢者施設への対応にも問題があったようで、少し複雑です(ここでは詳しく書きませんが)。セクハラ疑惑に関しては告発が相次いでいて...、本人は行為の意図は否定しつつも謝罪しています。共和党だけでなく身内の民主党からも辞任要求が高まっていて、かなり窮地に立たされています。もともと、クオモ州知事とデブラジオNY市長(同じ民主党)との間ではコロナやBlack Lives Matter運動への対策を巡って色々と確執があったようですし、民主党支持者の中でも特にリベラル寄りの人にはクオモに批判的だった人も多いみたいで、結構敵が多い人だったようです。 再開するニューヨークの今 ニューヨーク市での感染者数や死者数は減少傾向が続いています。1ヶ月以上前になりますが、2月12日から市内のレストランでの店内飲食が収容人数の25%以下という制限で再開されました。そして、今は収容人数の50%以下まで許可されています。 2月23日からは、大型スタジアムでのスポーツ観戦も再開されました。こちらは収容可能人数の10%が上限だそうです。さらに、観客にはイベント前の72時間以内のPCR検査での陰性証明、マスク着用、体温検査などが義務付けられるとのこと。観戦に行く準備はまだ結構大変そうです。 3月5日からは、市内の映画館も一年ぶりに再開されました。レストランと同じように座席数の25%以下という制限付きでした。 […]

  • February 7, 2021

2月になりました...雪とコロナのニューヨーク

ニューヨークでは長く寒い冬が続いています。2月1日〜2日にかけて、ニューヨークを含むアメリカ北東部は今シーズン一番の大雪に見舞われました。 非常事態宣言が出て、不要不急の外出を控えるように呼びかけられましたが、コロナ禍でずっとテレワークをしている私にとっては、降りしきる雪を窓から眺める以外、いつもと変わらない日々でした。 週末は比較的穏やかな天気となり、道路の脇に積み上がった雪がどんどん溶け出していますが、来週もまた雪が断続的に降りそうな予報です。 さて、ニューヨーク市の新型コロナ感染の状況は、年末年始の頃に比べると随分改善してきているようです。コロナ感染の最新データを発表している市のサイトによれば、直近7日間の新規の感染者数・入院者数・死者数のいずれも、過去4週間の平均値より明らかに低下しています。 https://www1.nyc.gov/site/doh/covid/covid-19-data.page 新規感染者数の推移を見ると、ピークは1月初旬だったことが分かります。やはり、年末のホリデーシーズンの人の移動が感染拡大に寄与していたということでしょうか。 12月以降、感染率の高い一部エリアで行動制限が設けられたり、レストランでの店内飲食が再度禁止になったりしたので、その効果があったのかもしれません。 それでも、コロナ感染率(テストを受けて陽性だった人の割合)が未だに9%近くあるので、まだまだ安心できない気がします... そして、ついに1月からニューヨーク市内で新型コロナのワクチンの接種が始まりました。段階的にワクチン接種の対象者を増やしていくことになっていて、今のところワクチンを受ける資格があるのは、医療従事者、65歳以上の高齢者、食料品店や公共交通機関で働く人、消防隊、警察官、等となっています。 以下のサイトでフェーズ毎の資格対象者を確認することができます。 https://www1.nyc.gov/site/doh/covid/covid-19-vaccine-eligibility.page これによると、市民全員がワクチンを受けられるのは今年の夏以降になりそうです。当初の予定より接種が遅れているというニュースも聞きますが、将来に希望が持てますし、これで状況が大きく改善することを願うばかりです。 また、最近の感染者数の減少傾向を受けて、2月14日(バレンタインデー!)より市内のレストランでの店内飲食が、収容率25%以下という制限付きながら再開されることになりました。 冬の極寒のニューヨークで屋外で飲食するなんてありえない!と思われそうですが、実際には屋外の席で食事をしている人達はかなりいます。とにかくここには外で食べるのが好きな人が多いようです。 街を歩いていると、店外にビニールハウスのような個室のアウトドア席を作り、中に暖房を設置して、店内飲食とほとんど変わらないようなサービスを提供しているレストランも多く、事業継続のためのお店側の努力が伺えます。 もうすぐ店内飲食が解禁されても、依然として収容率の制限があることから、今のような屋外での飲食サービスもしばらく続くことと思われます。 まだまだ苦しい状況ではありますが、飲食業界の皆さんには是非とも頑張ってもらいたいです! 最後になりますが、1月にニューヨーク市の大きなターミナル駅のひとつ、ペン・ステーションに新しいコンコースが誕生しました。「Moynihan Train Hall」という名前で、ペン・ステーションの向かいにある郵便局の階下に出来ています。アムトラック(他都市への高速列車)やLIRR(ロングアイランド鉄道)の発券窓口や待合スペース等があります。 […]

  • January 31, 2021

資産形成〜2020年振り返り&FIREへの道 

2021年が明けて早1ヶ月...。今頃遅いですが、2020年の家計や資産形成の状況について振り返ってみました。 私は、毎年1月に前年の収支を集計して、一年間の財務諸表(PLとBSのようなもの)を作成します。改めて振り返ると、2020年は非常に振れ幅の大きな年でした。 家計 このコロナ禍で、失職や給与の減少で家計に大打撃を受けた人も多いことと思います。 私の会社は会計・税務等サービスを提供していますが、多くの業界と同じようにコロナ感染拡大の影響を受けました。リストラもあったし、年度の定期昇給はありませんでした。それでも、私はまだ仕事があるだけでありがたいと思うべきかもしれません。 一方、例年と比べて支出が大きく減少した年でもありました。まず、このご時世で外食をする機会が大幅に減り、自炊する機会が増えたので、食費や交際費が減りました。外出用の服も大して必要ないので、被服費も減りました。あと、ロックダウンが始まった3月下旬から9月頭までジムが閉鎖していたため、その期間ジムの会費が免除されました。 お休みに海外旅行に行くこともできなかったので、そういう大型支出もありませんでした。 支出が減った分、人生の楽しみも減ってしまったのは事実ですが(涙)、私にとっては生活費(ローン等の住居関連を除く)が前年の3分の2くらいに減る程の大きなインパクトでした。結果的に、それだけ貯蓄も増えました。 投資 2020年の株式市場では、コロナショックで2月後半から恐ろしいほどの株価暴落が連日続きました。ただ、その暴落の期間は意外に短く、3月末には底を突いて4月以降すでに回復基調に入りました。 コロナ対策で、世界各国の政府がどんどんお金を刷ってばら撒いたため、それが株式などのリスク資産にどんどん流れていったようです。特に、コロナの影響が比較的少なかったハイテク株銘柄を中心に、単なる回復どころか史上最高値を更新するような急騰が起こりました。 株価の二番底が来るのではないか?という懸念は常にあったものの、9月頃から一旦調整が入ったくらいで、アメリカ大統領選が終わった11月以降はまた株式市場の上昇基調が続きました。2020年を終えて、一年間で株式投資の含み益をかなり増やした、という人も結構多いのではないでしょうか? 株価以外に、金などのコモディティの価格も上がりました。また、今年大きく上昇したのがビットコインを代表とする仮想通貨です。仮想通貨もコロナショックが襲った2月、3月には一時暴落しましたが、夏頃から回復を見せ、11月以降は暴騰と言っていいほどの価格上昇が続きました。ビットコインだけでなく、イーサリアムやリップルと言った他の仮想通貨も値を上げました。 もっとも、リップルに関しては、米国証券取引委員会(SEC)から「リップルは通貨でなく(SECへの登録届出が必要な)証券である」という見解により12月に提訴されており、その後価格が暴落しました。この訴訟の解決までにはかなり時間がかかると言われています。まさに、ジェットコースターのような値動きを見せた一年でした。 仮想通貨の価格上昇がいつまで続くのか?以前のような仮想通貨バブルで終わるのか?さっぱり分かりません。 FIREへの道と心構え 最初に書いたように、私自身の2020年の収支を集計し、各口座の残高を合計した結果、金融資産の総額が自分の設定していた大台を突破したことが分かりました。(具体的な額を発表する勇気はないのですが...)上記のような、支出の減少、コロナショック後の株式市場の急回復、仮想通貨の価格急騰などが貢献しました。 やはり、ある一定の目標に届いた訳ですから、正直嬉しい気持ちはありましたが、それで安心する気持ちになれたかと言うと...、それは全然!でした。 そもそもは、老後を見据えた先の不安を取り除きたいがために、心の余裕を持ちたいがために、資産形成に励んで「FIRE」を目指しているはずなのに...。(FIREについては、以前のブログ「FIRE 〜 経済的自由を求めて」で簡単に説明しています。)不安は解消できず、むしろ不安が増した気すらします。 […]

  • December 30, 2020

ニューヨーク市でコロナ検査

クリスマスも終わり、今年も残りわずか。今年のクリスマスは家族と会えなかったという人も残念ながら多いようです。来年は状況が変わっていることを祈るのみです。 ここ最近、私の知っている人の間でも、新型コロナの検査で陽性だった人や、陽性の人と濃厚接触があった人などが出てきたので、私自身も念のため検査を受けてみることにしました。以下、ニューヨーク州で検査を受けようと考えている方の参考になれば幸いです... ちなみに、私は6月にコロナの抗体検査を受けて、陽性だったことが判明しました。(以前のブログ「コロナの抗体検査を受けました」にも書いています。)それ以降で初めての検査になります。 私が検査を受けに行ったのは「City MD」というクリニックです。ニューヨーク州・ニュージャージー州の様々な場所にあり(以下のリンクでロケーションを確認できます)、私のうちの近所にも一件あります。コロナの感染拡大以来、毎日のように入場の列ができています。 https://www.citymd.com/urgent-care-locations ここでは基本検査の予約はできず、現地に行く必要があります。City MDで既に検査を受けた友人からは、外で2時間ほど並び、中に入った後も結構待ったという話を聞いたので、待つ覚悟をしつつも早めに行ってみることにしました。 12月26日(土)、始業時間である朝8時の10分前に行ってみると、すでに20人くらいの列が...!気温が摂氏マイナス4度くらいだったので、もう少し厚着してくれば良かったと後悔しつつ、列に並びました。寒い中並んで風邪引いたら、元も子もないですよね。 8時から5分くらい過ぎた頃、クリニックから受付の人が出てきて、自分の3つ前に並んでいた人から後ろが順に呼ばれ、名前と電話番号を聞かれました。順番が来る30分前にテキストを送るので、そしたらここに戻って来てね、とのことでした。これは、最近City MDがいくつかのロケーションで始めたVirtual Lineと呼ばれるもので、一度はクリニックに足を運ぶ必要がありますが、そこで予約をしたら順番が回ってくる頃にテキストでお知らせをもらえるシステムです。(詳細は以下のリンクより) https://www.citymd.com/citymd-virtual-line-information こんなに寒くなり、検査希望者も増える中で、長時間外に並ばせないようにする措置だと思いますが、正直助かりました。私は一旦家に帰って暖を取り、洗濯などしながら順番が来るのを待ちました。City MDの近所に住んでいない人や、近くで時間を潰す場所がない人にとっては、テキストが来て30分以内に戻れる場所に居ないといけないので、ちょっと大変だと思います。特に今は店内飲食が禁止なので、中で時間を潰せるカフェもレストランもないですし... テキストで自分の順番の前に何人いるかを確認することもできました。そして、9時10分頃City MDから「すぐ戻ってきて(30分以内に)」というテキストが来たので、速やかにクリニックの受付に戻りました。クリニックの中では、個人情報(保険の情報など)の登録に結構時間がかかり、それからそこそこ待って、結局自分の順番がきたのは10時20分くらいでした。 私が受けたのはコロナの「Rapid Test」でした。日本語では抗原検査と呼ばれるものでしょうか?PCR検査と同じく、今新型コロナに感染しているかどうかを判定するもので、PCRよりも短時間で結果が出ます。看護師さんが私の鼻の奥を綿棒でグリグリとやって、その後お医者さんから数点質問を受けて終わりでした。計10分もかかりませんでした。 私自身何か症状があった訳ではないですし、自分の抗体がまだ残っているかを確認することが一番の目的で検査を受けたのが本音なので、お医者さんに抗体検査もできるか聞いたところ、「やってもいいけど、今は多くの保険会社が抗体検査の費用をカバーしていないし(自分で保険会社に確認する必要あり)、抗体が残っていたとしても、それでマスクの着用やSocial […]

  • December 19, 2020

年の瀬迫るニューヨークの日常

12月もいよいよ後半、年の瀬が迫ってきました。特にネタがないので(汗)、最近のことを写真と共にまとめたいと思います。 12月8日と言えば、日本では太平洋戦争開戦の日ですが(アメリカでは12月7日が真珠湾攻撃の日)、ビートルズのジョン・レノンがニューヨーク市の自宅アパート前で殺害された命日でもあります。事件が起こったのが1980年、享年40歳だったそうです。それから今年でちょうど40年。生きていれば、今年で80歳ですね。 セントラルパークの西側(Central Park West & W 72nd Street)にジョン・レノンをしのぶ記念碑であるStrawberry Fieldsがありますが、私の住む場所から比較的近いので、命日の翌日12月9日に立ち寄ってみました。 小雪がチラつく日でしたが、そこそそ人が集まっていて、まだたくさんのお花やお供え物が置いてありました。傍らでギターを持った弾き語りがビートルズの曲を歌っていました。 もしジョンが生きていたら、ポール・マッカートニーのように精力的に音楽活動を続けていたでしょうか?そして、亡くなった当時より平和になったとも思えない今の世界について何を思ったか?そんなことを考えました。 その週末は、かなり気温が上がって暖かくなりました。せっかくなので、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーを見に行きました。 ソーシャルディスタンスを確保するため、ツリーの観覧に制限があると聞いていましたが、言うほどの人混みではなく、結構簡単に見ることができました。例年のこの時期、ロックフェラーセンター周辺はすごい人混みになるのですが、やっぱりあれはほとんど観光客だったのか... 暖かく陽気な一日で、ふと気も緩みがちになりますが、ニューヨーク市でのコロナ感染は収まる気配がありません... コロナの陽性率の上昇に対処するため、ニューヨーク市では12月14日(月)からレストランでの店内飲食が再び禁止になってしまいました。解禁になってからたった2ヶ月半、飲食業の方にとって本当に厳しい措置だと思います。この時期に、アウトドアでの飲食は正直無理に近いですから。 州の調査によれば、感染の原因がレストランでの飲食だった割合はかなり低いらしいので(感染の原因として一番割合が高かったのは、自宅などでの集まり)、何か腑に落ちず、飲食業の方々が反発するのも理解できます。 ニューヨーク市のサイトでコロナの感染状況を見てみると、陽性率、新規感染者数、入院者数、死者数ともに依然として増加傾向にあるようです。 https://www1.nyc.gov/site/doh/covid/covid-19-data.page ニューヨーク州では、12月17日(木)の一日あたり新規感染者数が、4月のピーク時を上回る過去最悪になったとのこと。ニューヨーク州のクオモ知事は18日の会見で、状況次第で再び外出制限に踏み切ることも示唆しました。 やっぱり、寒くなるとどうしても感染率が高まるのか?それとも、みんなの気がかなり緩んでいるせいなのか?今もずっと自宅でテレワークを続けている自分からすると、こんなに感染状況が悪化しているなんてピンと来ないのですが、とにかく再度ロックダウンを実施することだけは避けてほしいです。 […]

  • December 7, 2020

コロナ再拡大 ...12月のニューヨーク

早いもので、2020年も12月。この週末にはついに摂氏で零下になるなど、寒さも本格化してきました。 新型コロナウィルスの感染拡大で始まり、その再拡大で終わりそうな1年(涙)。やはり寒くなったからなのか、世界中で感染の第3波到来と言われています。 12月6日時点のアメリカ及びニューヨークの新型コロナウィルス感染者数・死者数は以下のとおりです。 アメリカ合衆国:感染者 15,131,292、死者  288,821 ニューヨーク州:感染者     742,614、死者   34,984 ニューヨーク市:感染者      307,268、死者    24,365 (アメリカとニューヨーク州の情報はWorldometer、ニューヨーク市の情報はNew York Cityのサイトを参照。ニューヨーク市の死者数は、コロナが原因と確定された死者(Confirmed Deaths)と、コロナが原因と推定された死者(Probable Deaths)の合計。) もうこの段階で感染者や死者の総数を見てもあまり意味はないのかもしれませんが、アメリカ全体での感染は恐ろしいくらいのペースで拡大しています。 前回コロナ感染に関する人数を掲載したのが10月26日のブログで、それから1ヶ月と10日という中途半端な期間が経ってしまいましたが...一応そのときの人数と比較すると、アメリカ全体の感染者数・死者数はそれぞれ71%・25%の増加となっています。 […]

  • November 9, 2020

アメリカ大統領選挙の一週間

アメリカ東部時間の11月7日(土)の午前11時半頃、CNNで民主党のジョー・バイデン大統領候補の当選確実が報じられました。 その直後から、私が住むアパートの近所では歓声が沸き起こり、通り過ぎる車はクラクションを鳴らして祝福していました。民主党支持者が圧倒的に多いニューヨーク市では、街中に人だかりができて盛り上がり、まるで戦争にでも勝ったような歓喜に包まれました。久々に暖かく、天気も良い一日でした。 それにしても、刻々と伝えられる選挙の行方に翻弄された一週間でした。前回のブログで、事前調査の情報をもとに「バイデン候補が激州も含めて優位なまま進んでいるようで、普通に考えればほぼ決まり...」なんて書きましたが(汗)、今回の大統領選でまたしてもメディアの予想はかなり外れ、結果が何日も決まらない大接戦になりました。私自身も含め、アメリカに住む人の気持ちはローラーコースターのように上下したと思います(笑)。 自分の記録のためにも、一週間を振り返ってみます。 選挙前 そもそも、私はアメリカの市民権を持っていないので、アメリカでの選挙権はありません。なので、これまでは選挙結果がどうであれ対応して生きていくのみ、というスタンスでした。 しかし、トランプが大統領になると、彼は自身の保守的な支持層を意識して、移民を制限したりLGBTの権利を後退させるような政策を推し進め、私のようなマイノリティがアメリカで生き辛くなる状況を作っていきました。今夏の「Black Lives Matter」の人種差別反対運動に対しても、強権的な姿勢で対処しました。 また、株価が上がるなど良いことがあれば自分の手柄、悪いことがあれば人のせいにし、自分を批判する人達やメディアをTwitterなどで罵る姿を、毎日のようにニュースで聞かされることにもうんざりでした。 さらに、決定打として、新型コロナウィルスの感染拡大に対しては、専門家の見解を聞かず、ウィルスはすぐなくなるだの科学に基づかない言動を繰り返し、人命軽視とも思える態度で、当初感染が爆発していたニューヨークで生活している私達をとても不安にさせました。コロナが広がり始めた時点でどんな対応が正しいかを判断するのはどの国でも難しく、自分の政権時にパンデミックが起こったのは不運でもあったと思いますが、一国のリーダーとして責任を持って危機に取り組む姿勢を見せて欲しかったと思います。 私としては、あと4年間トランプを見続けるのは我慢できないという思いで、政権交代を望むようになりました。周りの友人の多くも、BLMのデモに積極的に参加したり、大統領選挙でのバンデン候補の支援をFacebook等で呼び掛けたりしていて、そういった影響も受けました。 ニューヨーク市では、先月末に期日前投票が始まってから、毎日のように投票所に長蛇の列が出来ていました。今回の選挙で必ず意思表示をしなければならないという有権者の強い意識を感じました。世論調査ではトランプに不利な状況だということで、流石にトランプの二期目はないだろうと期待していました。 11月3日(火)投票日 3日の投開票日には、東海岸の午後7時頃から順次投票が締め切られ、開票が東部→中部→西部と進んでいくことになっていました。 開票の開始が近くにつれ、私は仕事中ながら気がそぞろになり...いくつかの選挙予測サイトで激戦州の結果予想をチェックしました。大抵の激戦州では、トランプが追い上げてはいるもののバイデンがリードを維持していて、そんなに心配する必要もないだろう、と気持ちを落ち着かせました。 そのうち、東部各州の開票速報が順次入ってきました。東部の注目の激戦州としては、まず毎回接戦になるフロリダ州、そしてジョージア州、ノースカロライナ州、オハイオ州などです。 フロリダ州(選挙人29)は、トランプがここで負ければもう終わりかと言われていた州で、開票当初はバイデンがリードしていたので、ここで決まるといいなと思っていたのですが...その後にトランプの票が急速に伸びて巻き返し、日付が変わる頃にはトランプの勝利が確実になったと伝えられました。 オハイオ州(選挙人18)でも開票してから結構あっけなくトランプの勝利が確実になり、ジョージア州(選挙人16)・ノースカロライナ州(選挙人15)でも票差は小さいながらトランプがリードしていました。 そして、共和党の牙城ながら今回はバイデンがかなり善戦するかもと言われた南部テキサス州でも、実際にはトランプが余裕のリードで勝利しました。 […]

  • October 26, 2020

大統領選を控えて...ニューヨークの今

10月も終わりに近づきつつあります。ニューヨークでは思ったほど寒さも進まず、比較的過ごしやすい日々が続いています。 アメリカ大統領選のゆくえ ニューヨーク州では、10月24日(土)から大統領選(と上院・下院選)期日前投票が始まりました。私の近所の投票所では、何ブロックも続く長い列ができていました。Social Distancingを守って通常より間隔をあけ、時間もかかっているようです。 Facebookでも、この週末に投票を済ませた友人達の投稿が並んでいます。3時間以上並んだ、と言う人もいました。今から4年前、8年前の大統領選のときにどうだったか覚えていないのですが...今回は特に大統領選挙に対する並々ならぬ熱気を感じます。 前回のブログを書いたのは、トランプ大統領が新型コロナウィルスに感染したというニュースが出た直後でしたが、その後のスピード回復と選挙活動の再開、そして副大統領候補の討論会、大統領候補の第2回討論会、と様々な出来事がありました。 各マスメディアが出している事前の世論調査を見ると、今月に入って大きな変化もなく、民主党のバイデン候補が激戦州も含めて優位なまま進んでいるようで、普通に考えればほぼ決まりと言えそうです。が、2016年の前回大統領選での大逆転劇を引きずって、どのマスメディアも予想を断言しにくいように見えます。 隠れトランプ支持者というのがどれ程存在するのか、数字で証明された訳でもないし分からないのですが、残り1週間あまりで何か大きなスクープが出てくるかもしれないし、11月3日の大統領選当日まで目が離せない展開になりそうです。 新型コロナの状況 さて、大統領選の中でも最大の議題となっている新型コロナの感染状況ですが、10月25日時点のアメリカ・ニューヨークの新型コロナウィルス感染者数・死者数は以下のとおりです。 アメリカ合衆国:感染者  8,858,046、死者  230,235 ニューヨーク州:感染者     531,437、死者    33,564 ニューヨーク市:感染者     252,281、死者    23,967 (アメリカとニューヨーク州の情報はWorldometer、ニューヨーク市の情報はNew […]

  • October 5, 2020

10月になりました...ニューヨークの今

あっという間にもう10月。ニューヨーク市では、日々気温が上下しながらも段々涼しく、肌寒くなってきました。 私の会社は少し珍しく9月30日が年度末なので、今月から新たな年度に入りました。まだテレワークが続いていて、先が見えない状況が続いています。 さて、10月4日時点のアメリカ・ニューヨークの新型コロナウィルス感染者数・死者数は以下のとおりです。 アメリカ合衆国:感染者  6,708,458、死者  198,520 ニューヨーク州:感染者     477,606、死者    33,116 ニューヨーク市:感染者     233,216、死者    23,743 (アメリカとニューヨーク州の情報はWorldometer、ニューヨーク市の情報はNew York Cityのサイトを参照。ニューヨーク市の死者数は、コロナが原因と確定された死者(Confirmed Deaths)と、コロナが原因と推定された死者(Probable Deaths)の合計。) 前回のブログに載せた9月13日時点のコロナ感染者数・死者数と比べると、大まかな感染の状況はあまり変わっていないようです。州によって違いはあるでしょうが、アメリカ全体での感染拡大の勢いはまだ衰えていません。 ニューヨーク州・市では、他州に比べると感染拡大のペースは抑えられているようですが、先週辺りからニューヨーク市のブルックリンやクィーンズの一部のエリアでクラスター感染が発生していて、引き続きSocial Distancingを守るように注意喚起されています。コロナの陽性率が高まっている地域に限定して、一部の経済活動(レストランの営業等)が規制されることにもなりそうです。 […]