ニューヨーク在住の日本人が生活の中で体験したこと・感じたことを思いつくままに綴るブログです。

  • April 1, 2025

家計管理と資産形成:2024年〜2025年1Q振り返り

年末年始の定例行事として、毎年自分の家計管理と資産形成の状況を振り返っています。年始どころか2025年もすでに3ヶ月が過ぎましたが、今さらながら2024年の状況を振り返って整理してみました。 株式投資をしている方ならご存知のとおり、2024年の株式市場は非常に好調でした。インデックス投資信託・ETFのように株式市場全体と連動した投資を行っている人であれば、大抵は資産の評価額を増やしたのではないでしょうか。特に為替相場では円安が続いていることもあり、米国や全世界の株式に投資していれば、円ベースでの評価額は更に増加したことと思います。 ところが、2025年に入ってから市場環境は一気に悪化しています。主にトランプの関税政策などの影響によって今後の世界経済をめぐる不確実性が高まり、米国のリセッション入りも懸念されている中、株式市場は2月から下落を続け、今後に不安を感じている人も多いと思います。そんな状況も踏まえ、2025年1Q(第1四半期)についても簡単に触れてみました。 (ちなみに、ここで私自身の具体的な資産額には触れていません。) 1. 私の家計管理 家計管理 私が住むニューヨーク市は、日本から見れば物価が高いアメリカの中でも最もお金がかかる街のひとつと言われています。コロナ明けからインフレが進んでいることを日々実感してきましたが、それでも2024年は過去2年と比べると物価上昇がいくぶん落ち着いた感覚もありました。 そんな中、2024年に家計管理のために何か特別なことをした訳ではなく、これまでどおり無駄遣いに気をつけながら、淡々と生活していました。 時々こういう話をすると、節約や貯金をするコツ(?)みたいなのを聞かれることがあります。私がやっていることなんて、一般的に知られているようなことばかりですが、何が一番大事かと聞かれたらやっぱり、 「家計簿をつける」 ことではないでしょうか。ちゃんとお金の出入りを記録して収支パターンを把握することで、どの出費を減らせそうか、頑張れば毎月いくらまで貯金ができそうか、など具体的な対策を考えることができます。今は家計簿アプリもあるので、家計簿なんて面倒くさいと思っている方も始めやすくなっているはずです。 ただ記録することだけでも、貯金額が増えるモチベーションにつながる気がします。昔、ダイエットのやり方として「レコーディング・ダイエット」なるものを聞いたことがありますが、記録することが意識改革につながっていく点では似ているように思いました。 支出/貯金の割合 ここ2年くらい、私は毎月の経常的な支出(旅行など一時的な出費を除いたもの)を可処分所得の40%辺りに抑えることを目標にしています。40%というのは、これまで家計簿をつけてきた中でこの割合なら何とか達成できそうと考えて決めた水準です。一般的にはかなり低い割合だと思いますが、以前から書いているようにFIRE(Financial Independence, Retire Early)を考えているので、ちょっと厳しめに支出を抑えています。 もちろん収入や支出は人それぞれですので、各々が無理のない範囲で、でも明確な貯金の目標を持って支出の割合を決めておくのは家計管理に有効だと考えています。 貯金の目標達成のために「先取り貯金をする」という方法をよく見かけます。先に月の貯金額を決めておき、それを収入から引いた残額で暮らしていくというやり方ですが、私自身はこれをしたことがありません。 […]

  • December 29, 2024

ミュージカル「Death Becomes Her」 鑑賞

最近始まったミュージカル「Death Becomes Her」を観に行きました。 1992年に制作された同名映画がミュージカル化されたものですが、このタイトルにピンと来なくても、邦題「永遠に美しく」と聞けば、「あぁあれ!」と思い出す方も多いのではないでしょうか。ロバート・ゼメキス監督、メリル・ストリープとゴールディ・ホーン主演で、美と若さに対する女性の執着を描いたブラックコメディ映画です。 2024年5月からシカゴでミュージカル公演が始まり、11月にニューヨーク・ブロードウェイでの公演がオープンしたばかりです。 個人的な話ですが、今年の3月だったか、私がよく受けていたフィットネスクラスのインストラクター(男性)が急に辞めることになり、その理由が「Death Becomes Her」のダンサーの一人に選ばれたのでシカゴの公演に出演するためとのことでした。本人も嬉しそうで、クラスの参加者みんなで拍手で祝福しました。 ブロードウェイの公演が始まったら私も観てみたいなと思い、楽しみにしていたのですが、本公演のキャスト一覧には彼の名前がありませんでした。どうやらシカゴ公演の後キャストから外れたようで、残念...。 1. 基本情報 作品名:Death Becomes Her作詞作曲:Julia Mattison and Noel Carey 脚本:Marco Pennette監督・振付:Christopher Gattelli劇場:Lunt-Fontanne […]

  • November 30, 2024

2024年の日本帰国と免税手続き

2024年8月に日本へ一時帰国しました。 数年前の夏に帰国したとき、あまりの蒸し暑さに「もう夏には帰国しない!」と心に決めていたのですが、やっぱりお盆の頃が家族や友人に会いやすいということで、また真夏に帰国することにしたのでした。 そして、想像どおり日本の蒸し暑さは猛烈でしたが...、移動する時間以外はあまり屋外に出ないようにして、なんとか乗り切りました。滞在中に台風が日本に接近してヤキモキもしましたが、幸い自分の旅程に大きな影響はありませんでした。 天候はともかく、家族・親戚や友人と再会してお互いの近況や昔話を話し合うのは貴重でかけがえのない時間でした。 さて、今回の一時帰国で初めて免税の手続きをしました。 日本国籍を持ちながら海外に居住する「非居住者」は、外国人観光客と同じように日本で買い物をした際に消費税が免税されます。日本帰国時に大きな買い物をする予定がある方は、免税制度を活用した方がお得になります。 以前は結構簡単に免税の手続きができたらしいのですが、2023年4月1日以降は、2年以上海外に居住していることを証明する書類が必要になりました。 観光庁のホームページに免税制度の詳細説明がありますが、ここでは自分の実体験を踏まえ、また備忘録も兼ねて免税手続きを記録しておきたいと思います。 1. 免税手続きに必要な書類 免税の対象となる日本の非居住者は、2年以上引き続き海外に居住していることを証明する必要があるのですが、具体的には以下の2つのうちいずれかの書類を用意する必要があります。 書類は、日本に入国した日から起算して6ヶ月前の日以降に発行されている必要があります。 私の場合、本籍地が両親の住む実家と同じなので、実家に帰ってすぐに役所へ行き、戸籍の附票を取りました。ニューヨークの日本領事館も私の家から結構近いので、領事館で在留証明書を取得することもできましたが、手数料の点では日本で戸籍の附票を取る方がずっと安上がりでした。 人によってそれぞれ状況が違うでしょうから、海外の居住先から大使館・領事館が遠くて在留証明を取るのが大変な場合は戸籍の附票、逆に日本帰国時の滞在先から本籍地が遠くて戸籍の附票を取るのが難しい場合などは在留証明を取ると良いかと思います。 注意点として、在留証明書に「本籍地の地番」の記載を希望するには、地番を証明する公的文書が必要なため、戸籍謄(抄)本を日本から取り寄せる必要がありそうです。(以前の日本の運転免許証には本籍地が地番まで記載されていましたが、今はなくなっています。) 前もって免税手続きの準備(どちらの書類を取得した方が良いか)について考えておくと、帰国直前になってから慌てなくて済みます。 2. 免税の対象となる物品 必要書類を準備してようやく免税手続きができるようになりますが、何を買っても免税の対象になる訳ではなく、以下の制限があります。 ちなみに、一般品と消耗品を合わせて5000円以上買えば良いということではなく、あくまで別々に計算するようです。 […]

  • September 2, 2024

ミュージカル「The Notebook」 鑑賞

ニューヨークの今年の夏は、かなり涼しい日が続いています。 そんな中、「The Notebook」というミュージカルを観に行きました。ブロードウェイでは2024年3月から公演が始まっています。同タイトルの小説が原作で、2004年には映画化もされています(邦題は「君に読む物語」)。私の周りからは結構良い評判を聞いていたので楽しみでした。 1. 基本情報 作品名:The Notebook(ノートブック)作詞作曲:Ingrid Michaelson 脚本:Bekah Brunstetter監督:Michael Griff and Schele Williams劇場:Gerald Schoenfeld Theatre (236 West 45th Street, New York, […]

  • August 8, 2024

バレエ「白鳥の湖」「ロミオとジュリエット」など

毎年6月〜7月にかけて、メトロポリタン・オペラハウスではAmerican Ballet Theater (ABT)による’バレエ公演が行われます。今年もいくつかの公演を観に行きました。 「白鳥の湖」 1. 基本情報 作品名:Swan Lake(白鳥の湖)作曲: Peter Ilyich Tchaikovsky(ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー)振付:Kevin McKenzie after Marius Petipa and Lev Ivanovバレエ団:American Ballet Theater観劇日時:2024年7月3日 午後2:00 〜 […]

  • July 27, 2024

ミュージカル「Illinoise」「Water for Elephants」など

2024年6月16日に第77回トニー賞の授賞式が行われました。授賞式で披露されたパフォーマンスを見て興味を持ったミュージカル作品の中から、「Illinoise」と「Water for Elephants(サーカス象に水を)」という新しいミュージカルを観に行きました。どちらも今年の最優秀作品賞にノミネートされました(惜しくも受賞はならず)。 ここ最近、色々なミュージカルやダンスパフォーマンスを観ているのですが、ブログに感想を書くのが追いつかず...、ここでは二つの作品の感想を合わせて紹介します。 「Illinoise」 1. 基本情報 作品名:Illinoise作詞作曲:Sufjan Stevens 脚本:Justin Peck and Jackie Sibblies Drury 監督・振付:Justin Peck 劇場:St. James Theatre (246 W 44th […]

  • July 7, 2024

資産形成 〜 2023年と2024年上期振り返り

2024年も7月に入り、早いもので半年が過ぎました...。私は毎年定期的に自身の資産形成状況を確認することにしています。このブログでは、今更ながら2023年の市場動向、加えて2024年上期までの動向、この期間の自身の資産形成の進捗について振り返りたいと思います。 株式投資 2022年の米国株式市場は軟調な展開でしたが(昨年のブログ「資産形成 〜 2022年振り返りと2023年途中経過」にまとめています)、2023年の株式市場は一転してかなり好調でした。2024年に入っても堅調に推移しています。 以下のグラフは、2023年〜2024年上期の米国主要株式インデックス指数の変動を示しています。下から水色の線がDow Jones、青の線がS&P 500、紫の線がNasdaqです。 (Source: Yahoo! Finance) 2023年に入って株式市場が好調になった主な要因は、インフレ抑制のために2022年から連邦準備銀行(FRB)が行ってきた政策金利の利上げが一段落し、2023年後半には利下げに転じることが期待されていたからです。 実際には、FRBは2023年前半に計4回の利上げを行い、政策金利目標を5.25~5.50%まで引き上げましたが、米国のインフレは根強くて期待されたように下がらず、経済指標では米国経済の底堅さが示唆されたこともあり、結局2023年内に利下げは行われませんでした。 そのため、2023年夏〜秋にかけて、FRBによる金融引き締め(高金利の据え置き)が長期化するとの観測から米国長期金利が再び上昇し、株式市場は 一旦調整局面に入りました。しかし、11月に入るとFRBの利上げが終了したとの見方が強まり、長期金利が一転して低下したため、米国株式は上昇する展開になりました。 2024年に入り、利下げの見通しが中々立たず金利の高い状況が続いていますが、米国株式市場は堅調に推移しています。このブログを書いている時点で、2024年後半に利下げが1回だけ行われるというのが大方の予想のようです。 以下の表では、3つの主要株式インデックスの2022年、2023年、2024年上期の騰落率を示しています。 2022年 2023年 2024年上期 Dow […]

  • June 10, 2024

オペラ「オルフェオとエウリディーチェ」鑑賞

メトロポリタン(メット)・オペラで「オルフェオとエウリディーチェ」というオペラを観劇しました。一般的にはそんなに知られていないオペラだと思いますが、私も観るまで名前すら知りませんでした。18世紀にドイツで生まれ、オーストリアで活躍したグルックという作曲家によるオペラの代表作だということです。 このオペラで特筆すべきことのひとつは、カウンターテナー(女性の声域を持つ男性歌手)が主人公のオルフェオ役(男)を演じる点です。本作が初演されたときは、カストラートと呼ばれる去勢された男性歌手がオルフェオ役をやったそうです。以前「カストラート」という映画を観た方もいるかもしれませんが、近代以前(17〜18世紀頃)のヨーロッパではカストラートはかなり人気を博したようです。もちろん現在カストラートは人道的観点から廃止されています。 最近私がYoutubeを見ていると、このオペラのコマーシャルが何度も流れてきたこともあり...興味が沸いたので観てみることにしました。 なお、私が観に行った6月8日の公演は、メット・オペラの2023〜2024年シーズンの最終公演でした。 1. 基本情報 休憩なしで2時間弱の比較的短いオペラです。 2. あらすじ 登場人物は、オルフィオ、エウリディーチェ、愛の神の3人。とってもシンプルなお話です。 オルフィオは、妻エウリディーチェの死を墓前で嘆き悲しみ、何とか生き返らせたいと祈る。愛の神が現れ、彼が妻を連れ戻すために冥界に行くことを許すが、地上に戻るまで決して彼女を見てはならない、という試練を与える。 冥界に入ったオルフィオは死霊たちに取り囲まれるが、竪琴と歌で彼らを静める。遂にエウリディーチェを発見すると、その姿を見ないように手を取って地上へ向かう。 エウリディーチェは夫が自分を見ようとしないことに不安を抱き、ついて行くことを止める。オルフェオは耐え切れずに振り向いて妻を見てしまい、その瞬間エウリディーチェは絶命する。オルフェオが絶望し自ら命を絶とうとすると、再び愛の神が現れ、「真の愛が示された」としてエウリディーチェを生き返らせる。二人は抱き合って喜び、神に感謝する。 3. 感想など 音楽 グルックがこのオペラを作曲・初演したのは1762年とのことで、今も頻繁に上演される人気オペラ(モーツアルト、ワーグナー、プッチーニ、ヴェルディなど)と比べると少し古いですが、それが私には逆に新鮮に感じられました。 時代的にはバロック時代の後期に属していて、楽器にチェンバロが使われていたり、確かにバロックっぽい響きも感じました。一方で、以降のモーツアルトの音楽に見られるような古典派を彷彿とさせる部分もありました。 カウンターテナーというと、私にはアニメ「もののけ姫」の主題歌を歌った米良良一さんがまず浮かびますが、女声の音域でありながら男性の声質という、何とも言えぬ不思議な(もののけ的な、笑)印象を持っていました。 今回実際に聞いてみると、オルフィオ役を演じたカウンターテナーのAnthony […]

  • February 11, 2024

オペラ「カルメン」鑑賞

2024年のオペラ鑑賞第一弾として、メトロポリタン・オペラ(メット)による「カルメン」を観に行きました。 オペラに詳しくない人でも、オペラ「カルメン」の前奏曲や有名な歌をきっとどこかで聞いたことがあるはずだと思います。また、「カルメン」という女性の名前を聞けば、真っ赤なドレスを着た情熱的な女性のイメージを連想するのではないかと思います。 今シーズンからメットの「カルメン」は新しいプロダクションになるとのことで、どんな感じか楽しみにしていました。が、かなり現代風に演出されることが分かり、車に乗って挑発的に睨むカルメンの宣伝写真を見て、少し心配になりました... 1. 基本情報 2. あらすじ オリジナルの「カルメン」の舞台は19世紀のスペイン、セビリア。 第1幕 タバコ工場で働く女工のカルメンは男達に人気がある。衛兵のドン・ホセだけは彼女に興味を示さないが、カルメンは彼の気を引こうとする。カルメンは他の女工と喧嘩騒ぎを起こして捕えられるが、衛兵ホセを誘惑して手縄をゆるめさせ、逃げ去る。 第2幕  カルメンが酒場で仲間と歌い踊っているところに、闘牛士のエスカミーリョが現れ、カルメンに一目惚れする。カルメンを逃がした罪で牢に入っていたホセは釈放され、カルメンに会いに酒場へ行く。カルメンはホセにジプシーの密輸団の仲間になるように誘う。ホセは軍を脱走し、ジプシー達の仲間に入る。 第3幕 密輸団にいるホセのもとに婚約者のミカエラが訪ねてきて、故郷のホセの母が重病だと伝える。ホセはカルメンのことを思いつつも、母のもとへ帰る。移り気なカルメンの心は彼から離れ、再会したエスカミーリョに移る。 第4幕 闘牛の当日、闘牛場前の広場でカルメンとエスカミーリョは愛の言葉を交わす。その後、カルメンの前にホセが現れて復縁を迫る。カルメンは彼を相手にせず、以前もらった指輪を投げ捨てる。ホセは激昂してカルメンを刺し殺す。 ただし、今回のメットの演出では、舞台は現在のアメリカ南部。カルメンと仲間の密輸団は大きなトラックで旅していて、エスカミーリョは闘牛士でなくロデオのスター!になっていました。あらすじ自体は概ね同じでした。 3. 感想 珠玉の音楽 […]

  • January 21, 2024

ミュージカル「Harmony」鑑賞

「Harmony」というミュージカルを観に行きました。 2023年10月にオン・ブロードウェイでの公演が始まった比較的新しいミュージカルです。以前のブログでミュージカル「A Beautiful Noise」の鑑賞記を紹介した際にも触れたのですが、「Harmony」が始まった頃から私は観てみたいなと思っていました。 1920〜1930年代にドイツのベルリンで活躍した男性コーラスグループの実話に基づいており、音楽はシンガー・シングライターのバリー・マニロウによって作曲されました。とは言っても、バリー・マニロウのヒット曲によるいわゆるジュークボックス・ミュージカルではなく、彼がこの作品のためにオリジナルの曲を書き下ろしています。 1. 基本情報 作品名:Harmony (A New Musical)脚本・作詞:Bruce Sussman作曲:Barry Manilow 監督:Warren Carlyle 劇場:Ethel Barrymore Theatre (243 West […]