MONTH

2022年7月

  • July 16, 2022

2022年7月 〜 雑記

2022年も半分が終わりました...。あっという間だったようで、様々なことがあり、世の中の状況も随分変わった気がします。 コロナの現状 年末・年始の頃は、世界中でオミクロン株が大流行していました。ニューヨークの状況について、年始のブログでも紹介しました。 あれから感染状況はいったん落ち着きましたが、4月あたりから感染者がまた増加し始め、ニューヨーク市では、5月に新型コロナウィルスに関するアラートシステムのレベルが「高(レベル3)」に引き上げられました。 ここ最近、感染者の増加が更に進んでいます。現在ほとんどがオミクロン株の新派生型のようです。BA.2型から新種BA.5型への置きかわりが進んでいるといいます。米国疾病予防管理センター(CDC)も7月8日、ニューヨーク市の新型コロナウイルス感染拡大レベルを「中」から「高」に更新しました。勧告内容は、公共施設の屋内でのマスク着用、ブースターを含むワクチン接種の推奨、等です。 世界中でコロナ感染が始まってから2年余りが経ち、まだ収まっていない現状にうんざりしていますが...、こちらの雰囲気としては、大多数の人はもはやコロナの脅威は過ぎ去ったと感じているようにも見えます。街中でマスクを着用している人は、冬の頃と比べると格段に減っています。 本格的な夏シーズンが到来し、国内・海外を問わず旅行に出かける人が増えています。SNSでは、友達の旅行の写真がたくさんアップされています。マンハッタンの街中では、観光客と思われる人達を大勢見かけます。 アメリカへの入国に際し、6月12日からはコロナPCR検査の陰性証明が必要なくなりました。(アメリカ市民でない場合、ワクチン接種証明はまだ必要なようです。) 私もこの夏、コロナ禍以降で初めての日本帰国を計画しています。日本への渡航に関しては、現在強制・自主隔離は撤廃されましたが、今も搭乗前72時間以内のPCR検査と陰性証明が義務付けられています。日本へ帰る身としては、入国時の検査の義務も近々無くなることを期待していますが、日本で感染が再拡大しているこの状況では難しいかもしれません。 経済状況 市民生活がどんどんコロナ以前の状態に戻っている一方で、経済や市場の状況は今年に入ってから大変厳しくなっています。アメリカでインフレが止まらず、様々な物価が上昇していることは報道にあるとおりです。2月以降のロシアによるウクライナ侵攻も、エネルギーや食糧の物価上昇に影響しています。 急激なインフレを抑えるために、米連邦準備制度理事会(FRB)は今年に入って既に3度政策金利を引き上げましたが、今後も更に利上げが行われる見込みです。FRBは、利上げによって多少経済状況を犠牲にしても、インフレ抑制に断固取り組む姿勢を見せています。高インフレと利上げを織り込みながら、今年上半期に株式市場は大きく落ち込みました。この辺のことは、また別のブログで書きたいと思います。 ただ、アメリカに住んでいる私の感覚としては、最近のアメリカ、特にニューヨークでの物価上昇に関する日本の報道は、多少大げさにも見えます。 そもそも、コロナ以前からレストランでの食事にかかる値段は(税・チップも含め)ニューヨークの方が日本より高かったのです。特に、よくラーメン一杯の値段が取り上げられますが、こちらではラーメンの歴史が浅く、少しおしゃれ(?)な感覚で食べられているので、庶民の食べ物として生活に溶け込んでいる日本と比較すると、もともとかなり高い値段設定になっていました。 その上で、今年に入り対ドルでの円安が急激に進んでいることから、今の為替レートで換算すれば、ニューヨークでの食事の値段が更に高くなってしまいます。こちらで物価が高騰しているのは事実ですが、全体として人々の給与も上がっているはずで、今ニューヨークの物価があり得ないレベルになっていると報道されるのは、現地からは少しミスリーディングに感じます。    とは言え、今日本からアメリカ、ニューヨークに旅行に来る人にとっては、懐事情にもろに影響することですから、お気をつけ下さい(汗)。 安部元首相の逝去 7月8日、安倍元総理大臣が銃撃されて死亡するという衝撃のニュースがありました。アメリカに住んでいる立場からすれば、銃犯罪が少ない安全なはずの日本で、それも選挙期間の遊説の最中に、あのような事件が起こってしまったことが驚きでなりません。心からご冥福をお祈りいたします。 ニューヨークの日本領事館にも弔問の記帳台が設けられました。7月11日の領事館前には、記帳のための長い列ができていました。キッシンジャー元国務長官も弔問に訪れたようです。 選挙の応援演説中の元首相を撃つという卑劣な犯罪を犯した容疑者を許すことはできません。安部元首相が行ったことに対する様々な意見・考えがあることは承知していますが、言うまでもなく、右であれ左であれ政治的立場が気に食わないからと言う理由で殺人を肯定して良いことにはなりません。故人を神格化せず、その実績の功罪をきちんと検証することは重要なのに、このような亡くなり方ではそれを冷静に議論するまで時間がかかるかもしれません。 […]

  • July 9, 2022

トニー賞授賞式へ!

2022年6月12日(日)、第75回トニー賞の授賞式が開催されました。 トニー賞とは、ニューヨークのブロードウェイで上演されている演劇・ミュージカルに対して贈られる賞です。アメリカ演劇界で最も権威ある賞とみなされているとのこと。 今年、私はその授賞式に出席することができました。それも、観客として観るだけでなく、コーラスの一員としてステージで歌うことができました!その貴重な体験についてご紹介します。 トニー賞について トニー賞は、毎年のエントリー期間中にニューヨークのオン・ブロードウェイで開幕した演劇・ミュージカル作品が受賞対象となります。 毎年5月にノミネート作品が発表され、6月にニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで授賞式が開催されています。コロナ禍のために2020年の受賞式は中止され、2021年9月になって2020年の作品に対する授賞式が行われました。今年からは通常時期の開催に戻りました。 これまで、私はトニー賞の授賞式をテレビの生放送で見てきましたが、式に出席できるのはミュージカル・演劇作品の関係者のみなのだろうと思っていました。 ところが、今回出席して知ったのですが、授賞式のチケットが一般向けにも販売されていて、オーケストラやメザニンの後方席から観覧できるようです(値段までは調べませんでした)。チケットさえ買えば式を観に行けることを知らない人は結構多いと思います。 チケットにはドレスコードとして「Black Tie Only」と書いてあり、フォーマルな装いで出席する必要があります。男性の場合、一般的なのは黒のタキシード・白のウィングカラーシャツ・黒のボウタイ・黒の革靴...らしいですが、文字どおり「Black Tie」である必要はなく、フォーマルな装いの解釈は出席者それぞれのようでした。当日は、様々な衣装の出席者が会場に溢れていました。 第75回トニー賞授賞式 第75回トニー賞授賞式は2022年の6月12日(日)の東部時間夜8時〜11時に行われ、CBSというテレビ局で全米に生中継されました(日本ではWOWOWで生中継)。 授賞式が始まる直前にも、夜7時からACT ONEと呼ばれるプレショーが行われ、いくつかのパフォーマンスや受賞発表がありました。ACT ONEはCBSでは放送されず、Paramount+というストリーミングサービスでのみ生中継されました。私達コーラスの出番もこのACT ONEの中でした。 各賞のノミネート・受賞結果の詳細については、トニー賞のページ等で確認できますが、主な部門の最優秀賞は以下のとおりです。 ミュージカル部門 […]

  • July 7, 2022

ミュージカル「Romeo & Bernadette 」観劇

「Romeo & Bernadette(ロミオとバーナデット)」というオフ・ブロードウェイのミュージカルを観ました。名前から推察できるとおり、シェークスピアの「ロミオとジュリエット」をベースにしていますが、そのロミオが長い眠りから目を覚まし、1960年代のニューヨーク・ブルックリンにやって来た!というトンデモなストーリーのミュージカル・コメディです。 どうやら2020年2月にオフ・ブロードウェイでの公演が始まったものの、翌月コロナ感染拡大のせいでキャンセルになり、2022年5月に再上演する運びとなったようです。今回の公演は6月末まで続きましたが、現時点では終了しています。 ところで、オフ・ブロードウェイとは、比較的小規模な劇場(約100席〜500席未満)で上演される演劇やミュージカルのことで、それ以上の大きな劇場で行われるものをオン・ブロードウェイと呼びます。オフで良い評判を得て成功すると、より大きなプロダクションでオンに進出することができます。「コーラスライン」や「レント」といった有名なミュージカルも、最初はオフ・ブロードウェイから始まりました。 私自身、オフ・ブロードウェイのショーを観に行くのは本当に久しぶりでしたが、オフの良さは何と言っても舞台と観客席が近く(どの席からでも舞台がよく見える)、出演者と観客に一体感が生まれるところです。豪華なセットや照明に彩られたオン・ブロードウェイの舞台と比べて、手作り感や温かみも感じられます。 1. 基本情報 作品名:Romeo & Bernadette脚本・作詞:Mark Saltzman演出・振付:Justin Ross Cohen音楽:from classic Italian melodies 観劇日時:2022年5月27日 午後8:00 〜 […]

  • July 5, 2022

バレエ「ドン・キホーテ」鑑賞

6月18日(土)、American Ballet Theater (ABT)によるバレエ「ドン・キホーテ」を観に行きました。公演場所はメトロポリタン・オペラハウス(メット)でした。 メットでは毎年9月下旬から翌年5月末〜6月頭あたりまでオペラが上演されるのですが、オペラシーズンが終わった後の夏の間は、ABTによるバレエ公演が行われています。(たたし、2020年、2021年夏はコロナのためにABTの公演はありませんでした。) 「ドン・キホーテ」は、数あるバレエの中で最も人気がある演目のひとつだと思います。17世紀に書かれた世界的に有名な同名小説を題材にしていますが、それとは別にしても、この名前を聞いたことない日本人はいないでしょう(笑)。スペインが舞台になっているため、スペインの舞踊を取り入れており、衣装も振付もとても華やかです。話はコメディ調で楽しく、親しみやすいバレエになっています。 私は、2018年にABTの「ドン・キホーテ」を初めて観たのですが、その際にダニール・シムキン(Daniil Simkin)というABTの男性プリンシパルダンサーの高くダイナミックなジャンプの連続に魅せられ、彼が出演するその他のバレエ公演も観に行ったりしました。 残念ながらダニールは2019年にABTを去ったのですが、今年の「ドン・キホーテ」公演に戻って来ることを知り、また観たい!と思って、彼が出演する回のチケットを取りました。今回劇場でもらった冊子(Playbill)には、ダニールは「ゲスト・アーティスト」と紹介されていました。 ところで、メットへの入場の際には、まだコロナワクチンの接種証明(ブースター接種含む)の提示が必要でした。既にブロードウェイの劇場では接種証明は必要ないのですが、この辺のルールは劇場によって違いがあるようです。特にメットの客層は高齢者が多いからでしょうか。 1. 基本情報 作品名:Don Quixote(ドン・キホーテ)作曲: Ludwig Minkus(ルートヴィヒ・ミンクス)振付:Marius Petipa and Alexander Gorsky(マリウス・プティパ、アレクサンドル・ゴルスキー) 観劇日時:2022年6月18日 […]

  • July 3, 2022

ミュージカル「Girl from the North Country」鑑賞

もう半年近くブログをご無沙汰していました... 最近色々なショーを見る機会があったので、忘れないうちにいくつかここで紹介したいと思います。 6月17日(金)に「Girl from the North Country」というミュージカルを観ました。ボブ・ディランの楽曲で構成されている所謂「ジュークボックス・ミュージカル」で、タイトルも彼が作った楽曲「Girl from the North Country(北国の少女)」から来ています。 と紹介しながら、私はボブ・ディランの曲を全くと言っていい程知りません...数年前にノーベル文学賞(!)を受賞して話題になったし、音楽史に残るすごい人なのでしょうが、私にとっては名前は知っているけど曲は知らないシンガー・ソングライターの代表格という感じです(ここで無知を晒す...)。 このミュージカルはアメリカを舞台にしていますが、面白いことにイギリスで制作され、初演もロンドンだったようです(2017年)。ニューヨークでは2020年3月にオン・ブロードウェイでの公演が始まりましたが、不運にもその直後にコロナ・パンデミックのせいで休止となりました。 2021年10月に再開したものの、本年6月19日(日)をもってオン・ブロードウェイの公演が終了するとのことで、私は何とかギリギリで観に行くことができました。 1. 基本情報 作品名:Girl from the North […]