• August 16, 2021

残暑お見舞い 〜 ニューヨークより

前回の投稿が6月頭で、2ヶ月以上が経過してしまいました...。個人的に書くネタがなかったというのが本音ですが、ダラダラ過ごすうちに毎日がすごい速さで過ぎていきました(涙)。 前回のブログでは、ニューヨークでコロナワクチンの接種が完了した人に対してマスク着用の義務が(一部施設を除き)解除されたことを紹介していました。あれから、街中ではマスクを着けずに歩いている人がかなり増えました。地下鉄やバスでは今でもマスクを着けることになっていますが、実際には着けていない人もちらほら見かけます。 レストラン 屋内での飲食も、ソーシャルディスタンスは維持するものの、キャパシティの制限もなくなり、コロナ前の賑わいを徐々に取り戻しつつあります。私の通うジムでもかなり人数が増えてきた印象で、マスクの義務もありません。 しかし、アメリカでもコロナのデルタ株の感染が拡大しています。 ニューヨーク市のデータによると、7月に入ったあたりからコロナの新規感染者数・入院者数ともに増加に転じています。幸い、死者数は比較的落ち着いているようです。 (ニューヨーク市での過去3ヶ月のコロナ感染者数等データ) https://www1.nyc.gov/site/doh/covid/covid-19-data.page#daily 現時点(8月15日現在)のニューヨーク市でのワクチンの接種状況は、最低1回接種した人が人口の62%、2回の接種を完了した人が56%となっています。6月以降あたりから接種率が伸び悩んでいるようです。 (ニューヨーク市でのワクチン接種状況のデータ) https://www1.nyc.gov/site/doh/covid/covid-19-data-vaccines.page 8月に入り、ニューヨーク州は、交通機関等の施設の職員に対しワクチン接種か定期コロナ検査を義務付けることになりました。また、バーやレストラン等の事業者に対して、全ての顧客にワクチンの接種証明を求めるように呼びかけました(義務化ではない)。 さらに、ニューヨーク「市」はより厳しく、全米で初めてレストラン等の屋内施設の顧客にワクチン接種証明の提示を義務付けることを発表しました。8月17日から段階的に開始され、9月13日からは強制となるようです。施設に入る際に、ワクチン接種の完了を証明するCDCのカード(紙)か、州・市によるスマホアプリを提示することになります。 コロナワクチンに抵抗がある人や反対する人は一定数いますから、こういった強い措置に対する反発もあります。スムーズに進むのか、その効果がどう出るのか、経過を見守っていく必要があります。 9月から再開することになっているブロードウェイのミュージカルでも、出演者や劇場スタッフ、観客に対して原則としてワクチン接種を義務付けることが発表されています。劇場内でのマスク着用も義務付けられます。 ブロードウェイミュージカルの再開に関しては、前売りチケットの売れ行きが芳しくないという心配なニュースもあります。「Hamilton」「Lion King」「Wicked」といった人気のミュージカルですら、チケット発売から2ヶ月経つのに最初の週でもかなりの残席があるとのこと。やはり、デルタ株の感染拡大など先が見えない中で、みんな買い控えているのか。また、ブロードウェイミュージカルの観客の多くを観光客が占めていることもあり、市街からの観光客がコロナ前の水準に戻るまでには時間がかかるという要因もあるようです。 With Hamilton, Lion […]

  • June 3, 2021

5月最後の週末 〜 復活するニューヨーク

早いもので5月が終わりました。5月31日(月)はMemorial Day(日本語では「戦没将兵追悼記念日」と訳されている)という祭日で、5月最後の週末は三連休でした。アメリカでは、このMemorial Dayから夏が始まると考えられています。 というのに、週末のニューヨークでは雨が断続的に降り続き、気温も摂氏10度を下回るような久々の寒さになりました。 さて、こちらではコロナ対策による各制限の解除が急速に進んでいます。ニューヨーク州では、米国疾病予防管理センター(CDC)による勧告を受け、5月19日よりコロナのワクチン接種完了者に対するマスク着用義務が解除されました。ただし、一部の施設(学校、公共交通機関、医療機関など)ではまだマスク着用が義務付けられています。 そもそも、コロナの感染拡大が深刻化するまではほとんど誰もマスクをしていなかった街。着用義務が解除されたことで、みんな一気にマスクを外すのかな?と思いきや、5月19日の時点ではまだ大半の人がマスクをして街中を歩いていました。バスや地下鉄に乗ったりする場合はマスクを着けないといけないし、まだワクチンを打っていない人だっているでしょう。 ただ、時間が経つに連れて、マスク無しの人の割合が徐々に増えているように感じます。 ワクチンの接種も進んでいます。これを書いている時点(6月2日)で、ニューヨーク市民全員(大人&子供)のうち51%が少なくとも一回ワクチンを接種していて、44%はワクチン接種を完了しています。大人だけに限れば、ワクチン接種完了者は54%に上り、過半数を超えています。 https://www1.nyc.gov/site/doh/covid/covid-19-data-vaccines.page 集団免疫を獲得するためにはワクチンの接種率が70%を超えなくてはならないということで、様々な「ワクチン接種推進キャンペーン」が実施されています。ヤンキースやメッツの野球場でワクチン接種を受けたファンに観戦チケットを配ったり、グランドセントラル駅などの構内の会場でワクチンを接種した人に地下鉄・バスの1週間乗り放題パスを配布したりしています。 さらには、ニューヨークを訪れている観光客に対しても無料でワクチン接種を始めていて、そのおかげで観光客も増えているとのことです。そのせいなのか分かりませんが、最近観光客をよく見かけるような気がします。 変異株の感染が広がる懸念、ワクチンが変異株に有効なのかという問題もありますが、市民生活の通常化の流れが逆行しないことを祈るばかりです。 5月上旬、リンカーン・センターの広場が人工芝で敷き詰められました。それ以来、大勢の人がここに集まってタムロしているのを見かけます。市民の新しい憩いの場所になったようです。私も気に入って、時々ここの芝生に座ってアイスコーヒーでも飲みながらボーッとしたりしています(笑)。人工芝なので、ゴロゴロしても服が汚れないのが良いです。 リンカーン・センターには、ニューヨーク交響楽団の本拠地であるDavid Geffin Hallや、メトロポリタン・オペラ歌劇場があります。どちらも新型コロナのために2020〜2021年シーズンは全公演がキャンセルになりました。 自分の知る限り、9月から始まる2021〜2022年シーズンに公演が再開するのかどうか、まだ正式な発表は出ていないと思いますが、完全復活を願っています。

  • May 8, 2021

コロナワクチン接種(2回目)〜 復活するニューヨーク

1回目の新型コロナワクチンを接種してからちょうど3週間後、5月2日(日)に2回目のワクチン(ファイザー)を受けてきました! 1回目の様子は前回のブログに書きましたが、当日ワクチンを打った方の腕が少し痛くなった以外、これといった副作用もなく済みました。でも、周りの友達の体験やSNSでの報告によると、2回目のワクチンを打った後に高熱が出たり、しばらく体調がすぐれなかったりした人が結構いたようで、正直少し心配でした... 予約の場所と時間は、1回目と同じくマンハッタンにあるJavits Center(ジャビッツ・センター)で午前10時。前回と比べると、会場は明らかに空いていました。ほとんど列もなく、指示される通りにどんどん先へ進みました。 ニューヨーク市では、4月23日以降、16歳以上の全ての人が、市の運営する会場で予約なしでワクチンを接種できるようになっています。既にかなりの市民が少なくとも1回の接種を終えているようです。6月末までに500万人の市民がワクチン接種を完了し、7月1日には市の経済活動を全面再開する計画とのこと。計画どおりに進んでほしいものです。 さて、あまり会場が混んでないことから、受付ブースの人は暇そうで、私は受付の人としばらく世間話(スキンケアのこと笑)をしてから、接種場所に進みました。ワクチンの注射を打ち、カードに2回目の接種完了の記入をもらい、待機エリアで15分ほど待って、あっという間に終了でした。 ワクチンを打った後は終日安静にしていましたが、1回目と同じく腕が痛くなった以外、特に体の異変は起こりませんでした。少し体がだるくなった気がしたものの、4月後半に私の仕事の繁忙期がピークだったこともあり、ワクチンが影響したのかどうかは分かりません。 とにかく、2回のワクチン接種を無事に終えてホッとしています。 上記のとおり、ニューヨーク市は経済活動の全面再開に向けて進んでいますが、既に日本でも報道されているように、ブロードウェイのミュージカルが9月14日に再開されるという発表がありました!劇場の座席数には制限を設けず、100%のキャパシティで開催されるようです。チケットの販売は既に始まっています。 ブロードウェイの劇場が全て閉鎖になったのが去年の3月。実に一年半ぶりの再開になります。やっぱりブロードウェイ・ミュージカルはニューヨークを代表するエンターテイメントですし、まだ今から4ヶ月先の話ですが、待ち遠しいです。 9月と言えば、メトロポリタン・オペラやニューヨーク・フィルの新しいシーズンの開始月でもありますが、同じように再開が決まってほしいと思います。 それ以外にも、ニューヨーク市に本拠地がある大リーグのヤンキースとメッツは、5月19日以降に観客の入場制限を緩和するほか、試合前に球場でコロナワクチンを接種した人に無料の観戦チケットを配布すると発表しました。それも何だかすごいな...と思いますが、ワクチン接種のペースが鈍化しているので、接種を奨励する背景があるようです。 ニューヨーク市の新型コロナ関連データのサイトをチェックしてみると、一日の新規感染者数・入院者数・死者数ともに順調に減少しているよう。 https://www1.nyc.gov/site/doh/covid/covid-19-data.page 5月8日時点で、ニューヨーク市の新規感染者数の過去7日間の平均は約1000人となっています。日本の感覚からすると、ひとつの市でまだそんなにいるの?と思われそうですが、実施している検査数も全然違うんだろうと思います(多分)。 これからますます暖かくなり、開放的になる季節。ニューヨーク市の再開が順調に進むことを祈るとともに、その様子をここでもお伝えできればと思っています。

  • April 12, 2021

ニューヨークでコロナワクチン接種(1回目)

前回のブログで書いたとおり、4月11日(日)に新型コロナワクチンの1回目の接種を受けに行ってきました。 私が予約した場所は、マンハッタンのハドソンヤードというエリアあるJavits Center(ジャビッツ・センター)という大きな会場でした。 https://www.javitscenter.com/ 予約時間が朝10時だったので、早めに到着するように9時前に家を出ました(自宅から会場までは地下鉄で30分弱くらい)。事前にネットで調べてみたところ、(ワクチン接種が始まった当初のことですが)Javits Centerでワクチンを打つまで3時間くらい待ったという記事も見たので、待たされた時のために水のペットボトルや本も持って行きました。雨が降る予報だったので、もし外で待たされたら嫌だなぁと思いつつ...。 ところが、会場に着いたらそんな心配も杞憂に終わりました。まず、会場の外や入口あたりには人の流れを整理する係員がいて、接種者はその指示に従ってスムーズに中に入ることができました。 最初に、入口で予約のチケットを見せて、ワクチンの会社(この会場ではファイザーかジョンソン&ジョンソン)によって別の進路に進むよう指示されました。私はファイザーのワクチンを受けました。チケットは、Eメールで受け取ったファイルをスマホで見せればOKでしたが、印刷した紙を持参している人も結構いました。 次のエリアでは、たくさんの受付ブースが並んでいて、指示されたブースの係員に予約チケットやIDを見せ、いくつかの質問(気分は良いか、別のワクチンを最近受けたか、など)に答えました。 その次のエリアには、実際にワクチンを打つブースが並び、指示されたブースへ進みました。私に注射を打ってくれた女性はとても親しみやすい感じで、気持ちを楽にさせようとしてくれているようでした。「あなたは日本人?日本でのコロナの状況はどう?」とか聞いてくれました。注射はあっという間に終わり、ワクチン接種済みを証明するカードをもらいました。2回目の接種は、ちょうど3週間後(5月2日)の同じ時間に自動的に予約されたようでした。 注射が終わったら、最後に待機エリアに案内され、並んでいる椅子に順番に座って、異常がないか15分程様子を見ます。時間が経ったら「帰っていいよ!」と言われて終わりでした。 結局、朝10時の予約でしたが、10時前には全て完了しました。Javits Centerに滞在した時間は、待機時間も含め30分もなかったと思います。 正直言うと、私は昨年受けたコロナの抗体検査で陽性だったので、まだ抗体が残っているんじゃないか?という気持ちがあり、またワクチンの予約を取る際の面倒臭さもあり、接種にはあまり気が進みませんでした。でも、Javits Centerでのとてもスムーズな流れ、それに携わる大勢の人達、ワクチンを打ってくれた女性の明るさ等のおかげで、会場を出る頃には何とも言えない清々しい気分になっていました。 ニューヨーク市は、今回のコロナ感染拡大で大きな打撃を受けました。コロナ以前のように人やビジネスが戻り、元の活力を取り戻すためには、それなりに時間がかかるかもしれません。それでも、過去9.11や様々な出来事から何度も立ち直ってきたように、ニューヨークはまたきっと新しく生まれ変われるだろうという希望や確信を感じさせてくれました。 私自身は、ワクチンの副作用のようなものは何もありませんでした。接種当日、時間が経つにつれて注射を打った方の腕に少し痛みを感じた程度です。 ワクチンの接種完了まであと一回。次回の様子もここで紹介する予定です。

  • April 10, 2021

4月...コロナワクチンの予約

4月になりました。日本では新年度ですね。アメリカでは新年度でも何でもないので、日本の入社式や入学式のような年度替わりの行事が懐かしくなります。 ニューヨーク州では新型コロナに対するワクチン接種が進んでいて、3月30日(火)から接種対象者の年齢が30歳以上に引き下げられました。さらに、4月6日(火)からは接種対象者の年齢が16歳以上となり、大人は全員対象者となりました。 自分が対象に入ったと分かってすぐ、ニューヨーク市のサイトからワクチンの予約を入れようとしたのですが、予約の空き枠が全然見つからない...!やっぱり接種対象者が一気に増えたからなのか。予約可能な場所があっても家からずっと離れていたり、予約日が1ヶ月以上も先だったり。 何度かトライして、近場で「ここに空きがある」と表示されても、リンクをクリックすると「空いてません」みたいな表示が出てきて、その繰り返しでした。まるで人気アイドルのコンサートチケットでも予約しているようです。(アイドルのコンサートチケットを予約したことなど何年もありませんが。) 諦めかけて数日後のある朝、FacebookのNY市情報共有のグループで「ワクチンの予約の空きが一斉に出ている!」との知らせがありました。予約サイトに行くと、ニューヨーク市マンハッタンにあるJavits Center(ジャビッツ・センター)という会場にかなり空きがあったので、寝ぼけ眼で急いで予約を入れました。希望日時をクリックしてから自分の情報を入力完了するまで、20分くらいの猶予時間がありましたが、自分の保険情報とか色々と入力する必要がありました。 そうして、Javits Centerで4月11日(日)の朝10時に、ファイザーのワクチン接種1回目の予約。ワクチンの会社を選べるオプションはありませんでした(多分...)。ちなみに、予約の際に使ったのは以下のサイトです。 https://vaccinefinder.nyc.gov/ Javits Centerは、マンハッタン西のハドソンリバー沿いにある大型のコンベンションセンターで、様々なイベントが開催される場所です。New York Comic Con(コミコン)なんかも毎年ここで開催されていました。昨年春にニューヨーク市でコロナ患者が急増した際には、ここが仮設病院になりました。そして今はワクチン接種会場になっています。普通にイベントが開催できるのはいつになるでしょうか。 ワクチン予約の空き状況は刻一刻と変わっているようで、いつ更新されるか予測がつきません。深夜の午前2時、3時頃が狙い目という人もいます。運が良ければ、翌日に予約が取れるようなこともあります。 同じ会社の30歳以下の若い子が今週(私よりも後に)予約を入れ、私よりも早くワクチンを打ったのを聞いて、何だか釈然としない気持ちにもなりました(笑)。 接種対象が一気に広がったのでこんな状況になっているのでしょうが、ワクチン接種が進むにつれてもっと予約が取り易くなるといいなと思います。 ニューヨークでのワクチン接種の様子やその経過については、既にたくさんの人が情報共有していますが、私自身の実体験も次回のブログで紹介したいと思います。

  • March 22, 2021

ロックダウンから1年、ニューヨークの今

3月も後半になり、比較的暖かい日が増えてきました。 ちょうど一週間前、3月14日(日)の午前2時からアメリカでは夏時間(Daylight Saving Time)に切り替わりました。日本とアメリカ東部時間の時差は14時間から13時間になりました。(日米間で連絡する用事がある方はご注意くださいね。) そして、3月20日は春分の日。日照時間がだんだんと伸びてきて、夕方も明るい時間が長くなり、気持ちまで何となく明るくなります。コロナのせいで生活の制限が続いている分余計に、春が待ち遠しく感じられます。 ロックダウンから一年 コロナ感染拡大で私の勤務する会社のオフィスが閉鎖され、自宅でのテレワークが始まってから、今週でちょうど一年が経ちました。全社員宛てに「大変な状況下でみんなありがとう!」みたいな一斉メールが送られてきましたが、オフィスが再開する目処はまだ立っていません。7月の独立記念日あたりには再開する予定という話も聞きますが、それまでにワクチンの普及も含めてコロナの状況がどう進展しているか次第だと思います。私の会社がやっている会計・税務といった仕事は、自宅からでも十分にできることがこの一年で分かったので、オフィスが再開しても昔と同じ様には戻らないでしょう。 一年前の私のブログを振り返ってみると、ニューヨーク州でロックダウンが始まったのは2020年3月22日だったようで、それから丸一年になろうとしています。 コロナショック!ニューヨークの様子 コロナショック!ニューヨークの様子 2 今読み返しながら、当時はコロナ感染の急展開に戸惑いながらも、まさかこんなに被害が大きくなり、社会・経済活動の制限が長期化するとは想像もしていなかったことを思い出します。 ロックダウンが始まった当初、マスクをしている人は少数派でした。今では街で見かける全員がマスクをしているので、状況も変わったもんだと思います。 また、ロックダウンの状況下で強いリーダーシップを発揮し称賛を集めたアンドリュー・クオモNY州知事が、高齢者施設での死者数隠蔽問題やセクハラ疑惑などで一転して批判されています。高齢者施設での死者数の問題については、州全体の死者数は変わらないらしいし(どこで死亡数をカウントするかの問題)、当時の混乱の中ではそういうこともあるかなと思ったのですが、州の高齢者施設への対応にも問題があったようで、少し複雑です(ここでは詳しく書きませんが)。セクハラ疑惑に関しては告発が相次いでいて...、本人は行為の意図は否定しつつも謝罪しています。共和党だけでなく身内の民主党からも辞任要求が高まっていて、かなり窮地に立たされています。もともと、クオモ州知事とデブラジオNY市長(同じ民主党)との間ではコロナやBlack Lives Matter運動への対策を巡って色々と確執があったようですし、民主党支持者の中でも特にリベラル寄りの人にはクオモに批判的だった人も多いみたいで、結構敵が多い人だったようです。 再開するニューヨークの今 ニューヨーク市での感染者数や死者数は減少傾向が続いています。1ヶ月以上前になりますが、2月12日から市内のレストランでの店内飲食が収容人数の25%以下という制限で再開されました。そして、今は収容人数の50%以下まで許可されています。 2月23日からは、大型スタジアムでのスポーツ観戦も再開されました。こちらは収容可能人数の10%が上限だそうです。さらに、観客にはイベント前の72時間以内のPCR検査での陰性証明、マスク着用、体温検査などが義務付けられるとのこと。観戦に行く準備はまだ結構大変そうです。 3月5日からは、市内の映画館も一年ぶりに再開されました。レストランと同じように座席数の25%以下という制限付きでした。 […]

  • February 7, 2021

2月になりました...雪とコロナのニューヨーク

ニューヨークでは長く寒い冬が続いています。2月1日〜2日にかけて、ニューヨークを含むアメリカ北東部は今シーズン一番の大雪に見舞われました。 非常事態宣言が出て、不要不急の外出を控えるように呼びかけられましたが、コロナ禍でずっとテレワークをしている私にとっては、降りしきる雪を窓から眺める以外、いつもと変わらない日々でした。 週末は比較的穏やかな天気となり、道路の脇に積み上がった雪がどんどん溶け出していますが、来週もまた雪が断続的に降りそうな予報です。 さて、ニューヨーク市の新型コロナ感染の状況は、年末年始の頃に比べると随分改善してきているようです。コロナ感染の最新データを発表している市のサイトによれば、直近7日間の新規の感染者数・入院者数・死者数のいずれも、過去4週間の平均値より明らかに低下しています。 https://www1.nyc.gov/site/doh/covid/covid-19-data.page 新規感染者数の推移を見ると、ピークは1月初旬だったことが分かります。やはり、年末のホリデーシーズンの人の移動が感染拡大に寄与していたということでしょうか。 12月以降、感染率の高い一部エリアで行動制限が設けられたり、レストランでの店内飲食が再度禁止になったりしたので、その効果があったのかもしれません。 それでも、コロナ感染率(テストを受けて陽性だった人の割合)が未だに9%近くあるので、まだまだ安心できない気がします... そして、ついに1月からニューヨーク市内で新型コロナのワクチンの接種が始まりました。段階的にワクチン接種の対象者を増やしていくことになっていて、今のところワクチンを受ける資格があるのは、医療従事者、65歳以上の高齢者、食料品店や公共交通機関で働く人、消防隊、警察官、等となっています。 以下のサイトでフェーズ毎の資格対象者を確認することができます。 https://www1.nyc.gov/site/doh/covid/covid-19-vaccine-eligibility.page これによると、市民全員がワクチンを受けられるのは今年の夏以降になりそうです。当初の予定より接種が遅れているというニュースも聞きますが、将来に希望が持てますし、これで状況が大きく改善することを願うばかりです。 また、最近の感染者数の減少傾向を受けて、2月14日(バレンタインデー!)より市内のレストランでの店内飲食が、収容率25%以下という制限付きながら再開されることになりました。 冬の極寒のニューヨークで屋外で飲食するなんてありえない!と思われそうですが、実際には屋外の席で食事をしている人達はかなりいます。とにかくここには外で食べるのが好きな人が多いようです。 街を歩いていると、店外にビニールハウスのような個室のアウトドア席を作り、中に暖房を設置して、店内飲食とほとんど変わらないようなサービスを提供しているレストランも多く、事業継続のためのお店側の努力が伺えます。 もうすぐ店内飲食が解禁されても、依然として収容率の制限があることから、今のような屋外での飲食サービスもしばらく続くことと思われます。 まだまだ苦しい状況ではありますが、飲食業界の皆さんには是非とも頑張ってもらいたいです! 最後になりますが、1月にニューヨーク市の大きなターミナル駅のひとつ、ペン・ステーションに新しいコンコースが誕生しました。「Moynihan Train Hall」という名前で、ペン・ステーションの向かいにある郵便局の階下に出来ています。アムトラック(他都市への高速列車)やLIRR(ロングアイランド鉄道)の発券窓口や待合スペース等があります。 […]

  • January 31, 2021

資産形成〜2020年振り返り&FIREへの道 

2021年が明けて早1ヶ月...。今頃遅いですが、2020年の家計や資産形成の状況について振り返ってみました。 私は、毎年1月に前年の収支を集計して、一年間の財務諸表(PLとBSのようなもの)を作成します。改めて振り返ると、2020年は非常に振れ幅の大きな年でした。 家計 このコロナ禍で、失職や給与の減少で家計に大打撃を受けた人も多いことと思います。 私の会社は会計・税務等サービスを提供していますが、多くの業界と同じようにコロナ感染拡大の影響を受けました。リストラもあったし、年度の定期昇給はありませんでした。それでも、私はまだ仕事があるだけでありがたいと思うべきかもしれません。 一方、例年と比べて支出が大きく減少した年でもありました。まず、このご時世で外食をする機会が大幅に減り、自炊する機会が増えたので、食費や交際費が減りました。外出用の服も大して必要ないので、被服費も減りました。あと、ロックダウンが始まった3月下旬から9月頭までジムが閉鎖していたため、その期間ジムの会費が免除されました。 お休みに海外旅行に行くこともできなかったので、そういう大型支出もありませんでした。 支出が減った分、人生の楽しみも減ってしまったのは事実ですが(涙)、私にとっては生活費(ローン等の住居関連を除く)が前年の3分の2くらいに減る程の大きなインパクトでした。結果的に、それだけ貯蓄も増えました。 投資 2020年の株式市場では、コロナショックで2月後半から恐ろしいほどの株価暴落が連日続きました。ただ、その暴落の期間は意外に短く、3月末には底を突いて4月以降すでに回復基調に入りました。 コロナ対策で、世界各国の政府がどんどんお金を刷ってばら撒いたため、それが株式などのリスク資産にどんどん流れていったようです。特に、コロナの影響が比較的少なかったハイテク株銘柄を中心に、単なる回復どころか史上最高値を更新するような急騰が起こりました。 株価の二番底が来るのではないか?という懸念は常にあったものの、9月頃から一旦調整が入ったくらいで、アメリカ大統領選が終わった11月以降はまた株式市場の上昇基調が続きました。2020年を終えて、一年間で株式投資の含み益をかなり増やした、という人も結構多いのではないでしょうか? 株価以外に、金などのコモディティの価格も上がりました。また、今年大きく上昇したのがビットコインを代表とする仮想通貨です。仮想通貨もコロナショックが襲った2月、3月には一時暴落しましたが、夏頃から回復を見せ、11月以降は暴騰と言っていいほどの価格上昇が続きました。ビットコインだけでなく、イーサリアムやリップルと言った他の仮想通貨も値を上げました。 もっとも、リップルに関しては、米国証券取引委員会(SEC)から「リップルは通貨でなく(SECへの登録届出が必要な)証券である」という見解により12月に提訴されており、その後価格が暴落しました。この訴訟の解決までにはかなり時間がかかると言われています。まさに、ジェットコースターのような値動きを見せた一年でした。 仮想通貨の価格上昇がいつまで続くのか?以前のような仮想通貨バブルで終わるのか?さっぱり分かりません。 FIREへの道と心構え 最初に書いたように、私自身の2020年の収支を集計し、各口座の残高を合計した結果、金融資産の総額が自分の設定していた大台を突破したことが分かりました。(具体的な額を発表する勇気はないのですが...)上記のような、支出の減少、コロナショック後の株式市場の急回復、仮想通貨の価格急騰などが貢献しました。 やはり、ある一定の目標に届いた訳ですから、正直嬉しい気持ちはありましたが、それで安心する気持ちになれたかと言うと...、それは全然!でした。 そもそもは、老後を見据えた先の不安を取り除きたいがために、心の余裕を持ちたいがために、資産形成に励んで「FIRE」を目指しているはずなのに...。(FIREについては、以前のブログ「FIRE 〜 経済的自由を求めて」で簡単に説明しています。)不安は解消できず、むしろ不安が増した気すらします。 […]

  • December 30, 2020

ニューヨーク市でコロナ検査

クリスマスも終わり、今年も残りわずか。今年のクリスマスは家族と会えなかったという人も残念ながら多いようです。来年は状況が変わっていることを祈るのみです。 ここ最近、私の知っている人の間でも、新型コロナの検査で陽性だった人や、陽性の人と濃厚接触があった人などが出てきたので、私自身も念のため検査を受けてみることにしました。以下、ニューヨーク州で検査を受けようと考えている方の参考になれば幸いです... ちなみに、私は6月にコロナの抗体検査を受けて、陽性だったことが判明しました。(以前のブログ「コロナの抗体検査を受けました」にも書いています。)それ以降で初めての検査になります。 私が検査を受けに行ったのは「City MD」というクリニックです。ニューヨーク州・ニュージャージー州の様々な場所にあり(以下のリンクでロケーションを確認できます)、私のうちの近所にも一件あります。コロナの感染拡大以来、毎日のように入場の列ができています。 https://www.citymd.com/urgent-care-locations ここでは基本検査の予約はできず、現地に行く必要があります。City MDで既に検査を受けた友人からは、外で2時間ほど並び、中に入った後も結構待ったという話を聞いたので、待つ覚悟をしつつも早めに行ってみることにしました。 12月26日(土)、始業時間である朝8時の10分前に行ってみると、すでに20人くらいの列が...!気温が摂氏マイナス4度くらいだったので、もう少し厚着してくれば良かったと後悔しつつ、列に並びました。寒い中並んで風邪引いたら、元も子もないですよね。 8時から5分くらい過ぎた頃、クリニックから受付の人が出てきて、自分の3つ前に並んでいた人から後ろが順に呼ばれ、名前と電話番号を聞かれました。順番が来る30分前にテキストを送るので、そしたらここに戻って来てね、とのことでした。これは、最近City MDがいくつかのロケーションで始めたVirtual Lineと呼ばれるもので、一度はクリニックに足を運ぶ必要がありますが、そこで予約をしたら順番が回ってくる頃にテキストでお知らせをもらえるシステムです。(詳細は以下のリンクより) https://www.citymd.com/citymd-virtual-line-information こんなに寒くなり、検査希望者も増える中で、長時間外に並ばせないようにする措置だと思いますが、正直助かりました。私は一旦家に帰って暖を取り、洗濯などしながら順番が来るのを待ちました。City MDの近所に住んでいない人や、近くで時間を潰す場所がない人にとっては、テキストが来て30分以内に戻れる場所に居ないといけないので、ちょっと大変だと思います。特に今は店内飲食が禁止なので、中で時間を潰せるカフェもレストランもないですし... テキストで自分の順番の前に何人いるかを確認することもできました。そして、9時10分頃City MDから「すぐ戻ってきて(30分以内に)」というテキストが来たので、速やかにクリニックの受付に戻りました。クリニックの中では、個人情報(保険の情報など)の登録に結構時間がかかり、それからそこそこ待って、結局自分の順番がきたのは10時20分くらいでした。 私が受けたのはコロナの「Rapid Test」でした。日本語では抗原検査と呼ばれるものでしょうか?PCR検査と同じく、今新型コロナに感染しているかどうかを判定するもので、PCRよりも短時間で結果が出ます。看護師さんが私の鼻の奥を綿棒でグリグリとやって、その後お医者さんから数点質問を受けて終わりでした。計10分もかかりませんでした。 私自身何か症状があった訳ではないですし、自分の抗体がまだ残っているかを確認することが一番の目的で検査を受けたのが本音なので、お医者さんに抗体検査もできるか聞いたところ、「やってもいいけど、今は多くの保険会社が抗体検査の費用をカバーしていないし(自分で保険会社に確認する必要あり)、抗体が残っていたとしても、それでマスクの着用やSocial […]

  • December 19, 2020

年の瀬迫るニューヨークの日常

12月もいよいよ後半、年の瀬が迫ってきました。特にネタがないので(汗)、最近のことを写真と共にまとめたいと思います。 12月8日と言えば、日本では太平洋戦争開戦の日ですが(アメリカでは12月7日が真珠湾攻撃の日)、ビートルズのジョン・レノンがニューヨーク市の自宅アパート前で殺害された命日でもあります。事件が起こったのが1980年、享年40歳だったそうです。それから今年でちょうど40年。生きていれば、今年で80歳ですね。 セントラルパークの西側(Central Park West & W 72nd Street)にジョン・レノンをしのぶ記念碑であるStrawberry Fieldsがありますが、私の住む場所から比較的近いので、命日の翌日12月9日に立ち寄ってみました。 小雪がチラつく日でしたが、そこそそ人が集まっていて、まだたくさんのお花やお供え物が置いてありました。傍らでギターを持った弾き語りがビートルズの曲を歌っていました。 もしジョンが生きていたら、ポール・マッカートニーのように精力的に音楽活動を続けていたでしょうか?そして、亡くなった当時より平和になったとも思えない今の世界について何を思ったか?そんなことを考えました。 その週末は、かなり気温が上がって暖かくなりました。せっかくなので、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーを見に行きました。 ソーシャルディスタンスを確保するため、ツリーの観覧に制限があると聞いていましたが、言うほどの人混みではなく、結構簡単に見ることができました。例年のこの時期、ロックフェラーセンター周辺はすごい人混みになるのですが、やっぱりあれはほとんど観光客だったのか... 暖かく陽気な一日で、ふと気も緩みがちになりますが、ニューヨーク市でのコロナ感染は収まる気配がありません... コロナの陽性率の上昇に対処するため、ニューヨーク市では12月14日(月)からレストランでの店内飲食が再び禁止になってしまいました。解禁になってからたった2ヶ月半、飲食業の方にとって本当に厳しい措置だと思います。この時期に、アウトドアでの飲食は正直無理に近いですから。 州の調査によれば、感染の原因がレストランでの飲食だった割合はかなり低いらしいので(感染の原因として一番割合が高かったのは、自宅などでの集まり)、何か腑に落ちず、飲食業の方々が反発するのも理解できます。 ニューヨーク市のサイトでコロナの感染状況を見てみると、陽性率、新規感染者数、入院者数、死者数ともに依然として増加傾向にあるようです。 https://www1.nyc.gov/site/doh/covid/covid-19-data.page ニューヨーク州では、12月17日(木)の一日あたり新規感染者数が、4月のピーク時を上回る過去最悪になったとのこと。ニューヨーク州のクオモ知事は18日の会見で、状況次第で再び外出制限に踏み切ることも示唆しました。 やっぱり、寒くなるとどうしても感染率が高まるのか?それとも、みんなの気がかなり緩んでいるせいなのか?今もずっと自宅でテレワークを続けている自分からすると、こんなに感染状況が悪化しているなんてピンと来ないのですが、とにかく再度ロックダウンを実施することだけは避けてほしいです。 […]