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音楽

  • December 20, 2021

ミュージカル「ティナ」鑑賞

コロナ禍以降で初めてブロードウェイミュージカルを観に行きました。以前(2019年9月)ブログに書いた「Dear Evan Hansen」以来約2年ぶりです! 9月にブロードウェイの劇場が順次再開し、何か観に行きたいと思いつつ時が過ぎていきましたが、友達の提案で歌手ティナ・ターナーの半生を描いたミュージカル「ティナ 」を観ることにしました。 このミュージカルは、2018年にロンドンのウェストエンドで始まって人気になり、2019年11月にニューヨークへやって来たようです。正直、ティナ・ターナーの曲で私が知っているのは2、3曲程度でしたが、レビューを見るとかなり良い評判で期待も高まりました。 私が観に行ったのは12月4日の公演でした。当日は、劇場への入場前に並んでワクチンの接種証明(スマホのアプリ画面もしくは接種証明カード)とIDを係員に提示し、入場後別の係員にチケットを提示するという流れでした。劇場内では常時マスクを着用する必要がありました。 このブログを書いている現在(12月20日)、出演者がコロナに感染して公演がキャンセルになったことでも話題になっています。(私の回はキャンセルにならなくて良かった...) 1. 基本情報 作品名:Tina (The Tina Turner Musical)脚本:Katori Hall, Frank Ketelaar, Kees Prins監督:Phyllida […]

  • November 14, 2021

バレエ「ジゼル」鑑賞

1ヶ月ほど前のことになりますが、10月にAmerican Ballet Theater (ABT)によるバレエ「ジゼル」を観に行きました。 ちなみに、私はコロナ禍の前に年1、2回くらいバレエを観に行っていた程度で、バレエに関する詳しい知識は全くありません。あくまで素人視点の鑑賞記となります。 公演が行われたDavid H. Koch Theaterは、メトロポリタン・オペラハウスと同じリンカーン・センターの敷地内にあります。規模はメットより少し小さいですが、とても美しい劇場です。 現在ニューヨーク市では、屋内で観劇をする際、コロナワクチンの接種証明を提示すること、劇場内でマスクを着用することが必須になっています。今回入場する際には、まずスマホにダウンロードしたワクチン接種証明のアプリ画面(もしくは接種証明カード)とID(免許証など)を係員に提示し、入場してから別の係員にチケットを提示する(スマホにダウンロードしたチケットのバーコードを読み取ってもらう)という流れでした。 1. 基本情報 作品名:Giselle(ジゼル)作曲:Adolphe Adam(アドルフ・アダン)振付:Jean Coralli & Jules Perrot(ジャン・コラーリとジュール・ペロー) 観劇日時:2021年10月22日 午後7:30 […]

  • November 12, 2021

「ラ・ボエーム」in メトロポリタン・オペラ

ニューヨーク市では、ブロードウェイミュージカル等のエンターテインメントが9月以降に続々と再開しています。 私も、コロナ禍になって以降初めてメトロポリタン・オペラ(メット)へ行きました。観たのはプッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」。定番の人気作なので、オペラについて詳しくない人でも名前くらいは聞いたことあるのではないでしょうか。 オペラなど観たことのなかった若い頃の私にとって、「ラ・ボエーム」と言えば、大好きだった中森明菜の大ヒットシングル「DESIRE」のB面曲のタイトル!(当初はA面になる予定だったとか。)また、「ボエーム」とはボヘミアン(自由奔放な生き方をする人達のこと)のフランス語らしく、葛城ユキが歌っていた「ボヘミアン」という曲も思い出します。が、オペラ「ラ・ボエーム」はそういった80年代のヒット曲とは全く違った趣で(当たり前)、美しくも悲しいラブストーリーがロマンチックな音楽に乗せて綴られます。 数年前に最初に観た「ラ・ボエーム」が素晴らしく印象に残っているので、メットが再開したら絶対また観たいと思っていました。 なお、メットへ入場する際はまずワクチン接種証明のアプリ画面(もしくは接種証明カード)とIDを係員に提示し、入場してからチケットを別の係員に見せる(バーコードを読み取る)という段取りでした。ニューヨークでは観劇をする際にワクチン接種証明が必須になっています。また、劇場内では常時マスクを着用する必要があります。 1. 基本情報 作品名:La Bohème(ラ・ボエーム)作曲:Giacomo Puccini(ジャコモ・プッチーニ)演出:Franco Zeffirelli (フランコ・ゼッフィレッリ) 観劇日時:2021年11月9日 午後7:00 〜 10:00(4幕、30分休憩2回含む) 劇場:Metropolitan Opera (30 Lincoln […]

  • July 2, 2020

コーラス活動 in ニューヨーク

私は生来歌うことが大好きで、ニューヨークではコーラス隊に所属して歌っています。New York City Gay Mens Chorus(以下NYCGMC)というコーラスです。 参加したきっかけは、同じように歌うことや音楽が好きなゲイの友達が欲しいと思ったからですが、何だかんだでもう8年くらい続けています。 親しい友達には私のコーラス活動について話していて、コンサートにも何度も来てもらっていますが、それ以外の知り合いや同僚などにはあまり話していません。別に隠している訳ではないのですが、コーラスのことを話す前にもっと話すべきことができてしまうので(笑)、何となく積極的には言っていません。 NYCGMCの紹介 http://www.nycgmc.org/ NYCGMCは、1980年に設立されたゲイ男性によるコーラスです。音楽を通して、LGBTQコミュニティへの理解を広げ、偏見や差別に立ち向かうことを目的としたNon-profit Organizationです。ニューヨーク市以外にも、全米の主要都市にはだいたいゲイコーラスが 存在するようです。 現在のアクティブな所属メンバーは約260名。私が参加したときから若干増えています。ゲイ男性と書きましたが、ストレート男性と女性も若干名所属しています(笑)。新規メンバーは年2回のオーディションを経て選ばれます。 オーディションはそんなに厳しいものではなく、とてもフレンドリーな雰囲気の中で行われます。とは言え、音程がちゃんと取れることと楽譜が読めることは必要になります。私ももちろんオーディションを受けて入ったのですが、今はコーラスの知名度が上がったせいか、競争率がずっと高くなっているようです。 主な活動は年3回のコンサートで、毎年3月、6月(Prideコンサート)、12月(ホリデーコンサート)に開催されます。リハーサルは毎週月曜夜に行われ、さらに月一回土曜にリハーサルがあります。コンサートが迫った週には、バンドを入れたドレスリハーサルも2回程あります。 コンサートの他にも、チャリティイベント、企業のパーティー、結婚式、有名人のショーのゲストなど、様々な機会で歌っています。(こちらは任意の参加。) このように、NYCGMCの活動に参加すると、かなりの時間を割く必要が出てきます。趣味で歌ってます〜という以上のコミットメントを要するので、参加を続けることが難しくて辞めていく人もいますが、私の知る限り多くのメンバーは活動を楽しんでいます。ここに自分の居場所を見つけ、運営に長年参加している人もたくさんいます。 NYCGMCでの思い出 コーラスに入ってから8年間、たくさんのコンサートで歌いました。自分のパートを暗譜し、歌詞も暗記し、さらにちょっとした振り付け(!)も覚える必要があるので、最初の頃は毎回覚えるのが大変でした...が、それも終われば良い思い出です。 […]

  • September 29, 2019

オペラ「マノン」感想

オペラが好きと言うと、「高尚な趣味をお持ちですね〜」などと言われるかもしれません。ニューヨークに旅行に来る人で、一応ミュージカルに行ってみるという人は多いですが、オペラに行く人はよっぽど好きでない限りあまりいないかもしれませんね。 でも、ニューヨーク在住の私の友人にはオペラが好きだという人が結構多いのです。オペラでは、最高峰の歌手達の生声(マイクなし)の歌唱、フルオーケストラの演奏はもちろん、豪華な舞台セットや衣装、大勢のエキストラ、と見所がいっぱい。ミュージカル以上に、日常から離れた特別な空間を感じさせてくれます。 ニューヨークのメトロポリタン・オペラハウス(メットと呼ぶ)は、アッパーウェストサイドのリンカーン・センターと呼ばれる総合芸術エリアの一角にあります。とても洗練された雰囲気のある、個人的に大好きなエリアです。ニューヨーク交響楽団の本拠地David Geffin Hallもリンカーンセンター内にあります。 有名なオペラはほとんどがイタリア語・ドイツ語・フランス語で、話のすじをあらかじめ知っておく方がいいのですが、メット・オペラでは各客席の前に多言語での字幕を表示する小さな画面があるので(日本語はなし)、英語が読める限り歌っている内容はだいたい分かります。 オペラのシーズンは、毎年9月中旬〜5月頭くらいまで。私はだいたい年に3、4回観に行くことにしています。今シーズン最初のオペラとして「マノン」を見に行ってきました。 1. 基礎情報 作品名:Manon(マノン) 作曲:Jules Emile Frédéric Massenet(ジュール・マスネ) 初演:1884年 観劇日時:2019年9月28日12:30〜4:30(30分休憩2回含む計4時間) 劇場:Metropolitan Opera (30 Lincoln […]

  • September 23, 2019

「Dear Evan Hansen」、こんな感想も...

前回ミュージカル「Dear Evan Hansen」、とても心に響きました!という内容の投稿をアップしました。 ミュージカル「Dear Evan Hansen」感想 ネットでも「感動した」「共感して泣いた」という感想があふれています。一方で、そうじゃない感想ももちろんあります。 観る前にあまり先入観を持たないために、以下は実際に観た後で読んだ方がいいかもしれません... ストーリーに納得できない! こっちのアメリカ人の友人が、以下のような感想をフェイスブックに書いていました。 エヴァンは、自殺したコナーとは親友だったと「嘘」をつくことで、コナーの家族やコミュニティを騙し、募金を集めることに成功した。憧れのゾーイと付きあうこともできた。その嘘がバレても、エヴァンは何も罰を受けないのか?彼が孤独で不安障害だったから、という理由で嘘も許されるのか?話に納得できない。 友人の言いたいことも分かります。結局は嘘を重ねて引くに引けなくなったオオカミ少年の話で、人を騙した報いは当然あるべきだと。なのに、最後のシーンでは「コナープロジェクト」で集めた募金でりんご園が再開されたことを仄めかしているし、マーフィー家の人々(と、ジャレッドと、エヴァンの母ハイディ)以外は誰もエヴァンの嘘を知らないままのようです。ゾーイにも最後に許してもらったし...エヴァンは嘘をついたにも関わらず何も失わなかったように見えます。 友人の意見に同調するコメントも結構ありました。音楽はいいけど、ストーリーは腑に落ちない、みたいな。ネットでも、嘘がベースになっているストーリーに疑問を呈する記事があるみたいです。 前半フィナーレの「You Will Be Found」は、前回も書いたとおり、観る前から良い曲だと知っていたのでとても楽しみしていました。    暗闇に押しつぶされそうなときも   支えてくれる友達が必要なときも   地面で打ちひしがれているときも   誰かが君を見つけてくれる (You Will […]

  • September 21, 2019

ミュージカル「Dear Evan Hansen」感想

ニューヨークの魅力のひとつ、ブロードウェイミュージカル!私も、ミュージカル大好き!などと人には言っておきながら、長年ここに住んでいると、正直そうしょっちゅう観に行くこともありません。そのうち、今何が上演されていて何が人気なのか、さっぱり分からないように... という訳で、自分のミュージカル熱を取り戻すべく?この度「Dear Evan Hansen」を観に行ってきました。 1.基礎情報 作品名:Dear Evan Hansen(ディア・エヴァン・ハンセン) 作詞作曲:Benj Pasek & Justin Paul 脚本:Steven Levenson 劇場:Music Box Theatre(239 W 45th […]