• March 25, 2020

コロナショック!ニューヨークの様子 2

前回新型コロナウィルスの生活への影響について書いてから、1週間以上が経ちました。この間にも事態はどんどん進展しています。アメリカで、特に私の住むニューヨーク州・ニューヨーク市で、コロナウィルスの感染者・死者は日に日に増加していて、様々な措置が発表されています。 ニューヨークの現状 ニューヨーク州では、3月22日(日)の夜から、Essential(必要不可欠)なお仕事の人以外は自宅での勤務が義務づけられ、また不要不急の外出を控え自宅待機するように要請されています。Essentialな仕事というのは、食料品店、薬局、医療機関、公共交通機関などです。外出時は単独行動をして、他人とは6フィート(約1.8m)以上離れるように言われています。 新型コロナウィルスの感染者数・死者数については随時報道されているので、私がここで記載する必要もないかもしれませんが、これを書いている3月24日現在で、CDCのページやニュースサイト等の情報によると以下のとおりとなっています。 アメリカ:感染者 54,867、死者 782 ニューヨーク州:感染者 26,348 死者 271 ニューヨーク市: 感染者 15,597、死者 192 現時点の人数も、日毎の増加ペースもすごいのですが、コロナウィルスには潜伏期間があるため、ピークはもっと先になると言われています。全米の感染者数・死者数に占めるニューヨークの割合は非常に高いです。 経済への影響 コロナそのものの生命や健康への被害に加え、誰もが心配になるのは経済活動への影響です。世界中で、一時的に仕事ができない人、もしくは仕事を失った人が増えていますが、お店の閉鎖、イベントの中止、自宅待機、といった措置がいつまで続くのか分からず、混沌としています。 株式市場では、世界中でコロナの影響が深刻化してきた2月下旬から株価が急落しました。コロナとは別の要因で、原油価格が急落したことも影響しているようですが、約1ヶ月間一貫して下がり続けています。更に、一般的に株とは逆の動きをすると思われている債券や金の価格まで下がっていて、投資家の現金への逃避が進んでいるようです。 私は以前の投稿で、早期退職を目指す「FIREムーブメント」を紹介しました。 FIRE 〜 経済的自由を求めて これを書いた時点では株式市場が長い間好調だったので、やる気マンマンだった訳ですが、今回のコロナショックでFIREのゴールはかなり遠のいてしまったように思います(泣)。過去にもリーマンショックのような暴落を経験しているとは言え、今のような暴落相場に直面すると、怖い思いをしていることは正直否めません。狼狽えることなく落ち着いて、長期・分散の観点から投資を続けていかないといけない、と頭では分かっているのですが。 自分の生活への影響 最後に、私自身の生活について少し書くと、私が勤める会社では先週の木曜からオフィスが閉鎖され、全社員が在宅勤務を行うことになりました。そろそろ1週間が経とうとしていますが、家での仕事は始まりと終わりが曖昧で、メリハリがなくダラダラしてしまいます。いつまでこの措置が続くかは分からないのですが、この生活を延々と続けられるか、少し心配です。 外出は基本的に食事を買いに行く時くらいですが、外に出るときは散歩がてら少し長めに歩いてみたりしています。ジム通いが生活に組み込まれていたので、ジムが閉鎖されているのは辛いです。食品店やレストラン(持ち帰りのみ)以外のお店はほとんど閉まっていて、人通りもまばらで、これが本当にニューヨークなのか!と思ってしまいますが、次第に慣れてきている自分がいます。 […]

  • March 16, 2020

コロナショック!ニューヨークの様子

世界中を大混乱に陥れている新型コロナウィルス(COVID-19)。アメリカでの影響は、日本より少し遅れて始まりましたが、ウイルス感染者数がどんどん増えてくるに連れ、ここ1、2週間のうちに状況は大きく変わってきました。    私の住むニューヨークでは、3月8日にニューヨーク州で非常事態宣言が出され、3月12日にはニューヨーク市で非常事態宣言が出されました。少し前から色々なイベントが中止・自粛されていましたが、12日からは全てのブロードウェイショーが中止になり、13日にはメトロポリタン美術館も閉鎖になりました。その他、カーネギーホールやメットオペラ等大きな箱での公演も中止になりました。ブロードウェイショーは4月12日までの1ヶ月間の中止ということですが、1ヶ月後に状況がどうなっているか...誰にも分かりませんね。    更に、今日(3月15日)には、ニューヨーク市の公立学校が3月16日から一斉に閉鎖されると発表されました。4月20日に再開を目指すとのことですが、長期化する可能性もあるようです。3月17日からはニューヨーク市のレストラン・バー・カフェも客席が閉鎖されるようで(デリバリーや持ち帰りはOK)、さすがにここまで来たか...という感じです。    この週末は、買い物、ジム、人と会う目的で外に出ましたが、個人的にそこまで大きな混乱には遭っていません。トイレットペーパーなどの買い占めがあったというニュースも見ましたが、少なくとも私が行った店ではそんなことはなかったようです。さすがに外出している人の数は減ったな〜、と思いましたが。ただ、上記のようにレストラン等まで閉まってしまうと、来週からはゴーストタウンのようになってしまうかもしれません。    私が勤務する会社では、今のところオフィスは閉鎖になっていませんが、大人数の会議は禁止され、多くの社員は自主的に自宅勤務をしています。クライアント先などのかなりの会社は既に自宅勤務となっているので、我が社がそうなるのも時間の問題かなと思います。    ニューヨークの日本領事館に在留届を出している人には、毎日領事館から新型コロナウィルスに関するお知らせが届きます。 https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-refs.html ニューヨーク州内では、もともとニューヨーク市北部のウェストチェスターというエリア(日本の駐在員も多く住む)でウィルス感染者が急増していました。それが、ここ最近はニューヨーク市内での感染者数が日に日に増えていて、死者も出てきています。    日本と大きく違う点としては、こんな状況になってもニューヨークのほとんどの人はマスクをしていません。マスクをしているのは主にアジア人で(最近は他人種でマスクをしているのを見かけますが)、何となく周りから避けられたり、白い目で見られているように感じます。私が年末年始に日本に帰国したとき、アメリカ在住者から見た日本の「あるある」として、日本人がやたらとマスクをしている!ことに気付いたですが、日本でのマスクの買い占めや転売の話を聞くと、今の日本ではほぼ100%の人がマスクをしているのでしょうか?マスクに予防効果はあまりないという話も聞きますが、どうなんでしょう。    株式市場など、世界経済にも大混乱を及ぼしている新型コロナウィルス。これまでの人生でも経験したことがないような状況がこれからどのように展開していくのか?少しでも状況が好転し、早く通常の生活に戻れることを祈りながら、日々やっていきたいと思います。

  • February 9, 2020

日本帰国、ANAビジネスクラスの旅

早いもので、2020年もあっという間に1月が終わってしまいました…。 もう1ヶ月以上前の話になりますが、年末年始は久々に日本に帰国し、家族や友達と会ってゆっくりと過ごしました。 私がニューヨークを出発したのは、クリスマス直後の12月26日だったのですが、自分が乗ったANAのJFK空港発・羽田空港行きの便が、450ドルの追加料金を払えばエコノミーからビジネスクラスにアップグレードできるというキャンペーンをやっていました。年末年始を日本で過ごす人達が多く搭乗して、エコノミー席が混んでいたんでしょうか。 どうしようか、、、とウンウン悩みましたが、通常ニューヨーク〜東京間のビジネスクラスに乗ればエコノミーとの価格差は450ドルどころではないし、14時間という飛行時間を快適に過ごしてみたいし、、、2019年最後の自分へのご褒美?ということで、追加料金を支払ってビジネスクラスにしてもらいました! さて、JFK空港に向かいながら気分も盛り上がって参ります。ANAのあるJFK空港のターミナル7は、他のターミナルと比べるとこぢんまりしていて、セキュリティチェックの設備も少し古い感じ。特に混みあうこともなくセキュリティを通過し、ラウンジでゆったりと搭乗を待ちました。 搭乗時間となり、いよいよ機体へと乗り込みます。私はそうしょっちゅう飛行機に乗る訳ではなく、飛行機のことに詳しい訳でもないのですが、今回乗った機体はファーストクラス・ビジネスクラスの席を刷新した新しいものだとのこと! ビジネスクラスの席の写真を以下に載せていますが(これで様子が伝わるか…?)、足を伸ばせるゆったりした空間があるのはもちろんのこと、通路側にスライドする扉があって、扉を閉めると個室状態になります。扉の上部にはフライトアテンダントさんが覗き込めるように隙間がありますけどね。 新しい席の名前は、ずばり「THE Room」だそうです! 着席後には、フライトアテンダントさんから私の名前を呼んで頂き、搭乗の挨拶を受けました。(前回アップした南アフリカ航空のビジネスクラスでは、名前を呼んでもらったりしなかったですが!) ビジネスクラスで楽しみなのは、やっぱり出てくる食事。最初に食事メニューをもらい、どのコースメニューにするか決めます。私は、ディナーではステーキを頂きました。(単に一番高そうな気がしたから^_^;)以下ディナーの写真を。 おいしい食事を楽しみながら、大きなテレビ画面で映画を楽しみます。映画などのコンテンツの選択肢は、エコノミーと変わらなかったように思います。(ニューヨークに帰る際のエコノミークラスと比較して。) それにしても、居心地がとても良いので寝るのが勿体なくなります。特に私の場合、羽田空港への到着時間が夜の9時で、着いてもまた夜に寝るだけだったので、映画を見たり本を読んだりしてダラダラ過ごし、眠気に任せて少しだけ眠りました。 そのうち、着陸も近づいてきて最後のお食事。今度は和食にしてみました。とても優しいお味でした。 そんな感じで、14時間の快適な旅が終わりました。ANAの皆さんに感謝です。 羽田空港に到着したのは現地時間の夜9時。ビジネスクラスのおかげで、荷物も早く出てきて、入国審査もスムーズに進みました。(ニューヨークの空港と比べて)静かで落ち着いた雰囲気に、「あぁ日本に帰って来たんだな〜。」と実感します。 さて、私が空港でまずやったことは、日本滞在中のデータ通信のためのSIMカードの購入。前回の南アフリカ訪問の際にも書きましたが、アメリカ国外を訪れる際には必ずやることです。ただ、アメリカでスプリント社の通信サービスを使っている人は、資本関係のあるソフトバンクの回線を日本滞在時に無料?で使えると聞きました。 スマホのデータ通信設定も完了し、京急線で品川駅へ向かいました。 これまで日本帰国には成田空港着の便を使っていたので、羽田空港着は今回が初めてだったのですが、普通の電車で約20分で空港から品川に出られるなんて、本当に便利でした。 また、ANAさんが同じようなキャンペーンやってくれないかな〜?

  • December 25, 2019

南アフリカ、ヨハネスブルグへ

12月の初旬、仕事で南アフリカのヨハネスブルグに出張してきました。実は、昨年の同じ時期に同じプロジェクトでヨハネスブルグに行ったので、これが2回目の訪問になります。 かなりの長旅になるので、早くから日程を話し合い調整してきたのですが、直前で日程が変更になり、結局は1日の会議のために南アフリカまで行くという弾丸出張になってしまいました... フライト(往路) 今回は、ニューヨークのJFK国際空港からヨハネスブルグのタンボ国際空港まで、南アフリカ航空(スターアライアンス・グループ)の直行便に乗りました。 ニューヨークからヨハネスブルグまで、直行で往路14時間半、復路16時間かかります。日本からは直行便がないようで、シンガポールとかドバイ経由で、片道で丸1日かかるようです。 行きは、ニューヨークを朝10時半頃に出て、ヨハネスブルグに翌朝8時に着くというスケジュールでした。 ビジネスクラスに乗ったので(お仕事ですから...)快適ではありましたが、寝るのには苦労しました。特に、行きは朝発だったので、離陸してから飲み物をもらい食事を食べてしまうと、目が冴えてしまってほとんど眠れませんでした。 空港〜ヨハネスブルグ市内 タンボ国際空港に到着してから、まず現地でスマホを使うためのSIMカードを買いました。入国審査を済ませて到着ゲートを出ると、すぐ近くに通信キャリアのお店があって、どこも観光客や訪問者で混み合っていました。私は、「MTN」という会社のカードを買いました。他に「Vodacom」や「Cell C」というキャリアもあります。MTNにした理由は、他より少し安めだったからです。お店に、データ通信量何GBで何ランド(南アフリカの通貨)という表も貼ってあり、分かりやすかったです。 やっぱり旅行先でのネット環境は大事なので、私は海外に行くときだいたい現地でSIMカードを購入しています。 今回は1日の会議のために1泊するだけなので、ホテルやクライアント先のWiFiを利用するだけでも十分だったかもしれませんが、ちょっと市内をブラブラしたいと思ったので、念のため。 SIMカードを購入したら、すぐUber  を呼んでホテルへ移動しました。ヨハネスブルグでは公共交通機関が発達してないので、旅行者は空港〜市内の往復や市内の移動にタクシーやUberのようなサービスを利用することになると思います。空港にはタクシーの客引きがいっぱいいましたが、タクシー料金を現金で払わないといけないようなので(利用していないので実際は分かりませんが)、クレジットカードで支払えるUber  は非常に便利です。Uber料金も、ニューヨークに比べるとかなり安いです。 ひとつ気を付けることとして、Uberの乗車場所は空港2階の出発(Departure)レベルになります。  1階の到着(Arrival)レベルにはタクシーがいっぱい止まっているのですが、タクシーの運転手がUberの運転手を攻撃するといった事件が起こっているようで(Uberに仕事を取られるという理由で)、あえて乗車場所を変えているようです。 空港から市内都心までの移動には、以下の写真のような寂れた感じの町並みが続いていたのが印象的でした。Uberの運転手によれば、アパルトヘイト(人種隔離政策)が廃止されて以来、黒人の生活はずいぶん良くなったが、貧富の差はまだすごく大きいとのことでした。その他にも現地の人と少し話しましたが、やはり厳然とした格差があるようで、何となくですがこの国の将来に対して悲観的な見方があるように感じました。 一方で、今回の出張先のクライアントのオフィスは、ヨハネスブルグ郊外のサントンという比較的落ち着いたエリアにあり、広大な敷地内の立派な建物の中にありました。オフィスの中に入ると、アメリカに居るのと全く変わらないような感覚でした。 ヨハネスブルグ市内 […]

  • November 13, 2019

歯の矯正 Part 2

矯正完了と感想 約8か月間にわたる矯正が無事終わり、いつの間にか私の歯はきれいに並んでいました。というか、矯正の終盤〜完了するあたりが仕事の繁忙期だったため、あまり経過を覚えていないのです(汗)。 ただ、 歯並びが整っても歯の形は変わってないので、上の前歯の隣の小さな歯はまだ少し奥にあるように見え、八重歯は以前と同様に存在感があり、正面からは劇的に変わったようには見えませんでした。そういう訳で、最後の日には大きい前歯や八重歯の尖がりをちょっとだけ削ってもらうよう先生にお願いしました。 矯正完了時の歯の写真を全く撮ってなかったのですが、ある程度時間が経ってから自撮りしたものが以下になります。上の歯を下から、下の歯を上から見たとき、矯正の交換を一番実感できます。 振り返ってみれば、抜歯も含めて結構大変な経験でしたが、歯列矯正をして良かったと思っています。自分のきれいな歯並びを見るのは嬉しいものですし、歯を見せて笑うことにも遠慮がなくなりました。また、以前にも増してデンタルケアに気を遣う ようになりました。 別の効果として、顔の頰のラインがシュッとしたと言われます。悪く言うと頰がこけた...矯正以前の自分の写真では顔がぷっくらしていて、違いがよく分かります。抜歯のせいか、歯並びが改善されたせいか、食事が制限されて痩せたせいか...どの効果が一番効大きかったのかは分かりませんが。 リテーナー さて、晴れて矯正は完了しても、歯並びの維持は一生の取り組みです。やっと歯並びがきれいになったところで何もしなかったら、歯はまた元の位置に戻ろうとしてしまいます。矯正後の歯並びを維持するために、インビザラインのマウスピースに似た透明なリテーナーというものを着け続ける必要があります 。 前回書いたように、私は矯正歯科医に勧められるまま4セットのリテーナーを一括購入し、それを使い続けることになりました。実際のところ、最初の頃は就寝中に毎日着けていましたが、それが1日おきになり、2日おきになり...一年経つと1週間に1回くらい、思い出したように装着する習慣になってしまいました。まぁそれでも、何とか保っているのではないかと思います。 おまけ 〜 後日談 矯正が終わって4年ほど経ったある日、私は上の前歯の一つを折ってしまいました。 それはヨガのクラスの最中に起こりました。「ヨガでどうやったら歯が折れるの!?」とよく聞かれましたが、私は逆立ちやアームバランス等のポーズを行う「パワーヨガ」と呼ばれるクラスが好きで、ちょうどその日もパワーヨガのクラスで逆立ちをしていたところ、そこから別のポーズへ移るところでバランスを崩し、顔面から床に落ちたのでした...そのとき上の前歯を床に打ち付け、歯はポキーン!という音を立てて、水平に真っ二つに折れてしまいました。 私は一瞬何が起こったか分からず、歯が折れたことに気付いた後も、起こったことを受け入れられずにしばらくボーッとしていました。その日はとても暑く、結構疲れていたと思います。そんなときに無理しなければ良かったのですが。 何とか落ち着きを取り戻し、とにかく急いでこの歯を治療してもらわなければ!と思い立ち、クラスを出て服を着替え、まずはかかりつけの歯医者に電話しました。 ところが、それが起こったのが7月3日(月曜)の午後。前日が日曜で、翌日は7月4日、アメリカ独立記念日の祝日だったため、その歯医者は閉まっていたのです。私は近辺の歯医者をググって調べたり、友達の歯医者を教えてもらったりして電話をかけ続けましたが、どの歯医者もお休みで留守電か、当日もうすぐ閉まるとかで対応してもらえません。 […]

  • November 10, 2019

歯の矯正 Part 1

アメリカに来て気付くことのひとつは、アメリカ人は歯がすごく綺麗だということ。歯並びも白さも。こっちの人の多くが小さいときから歯を矯正して、普段のデンタルケアにも気を遣っています。 日本でも最近は歯の矯正が広まっているらしく、歯列矯正体験のブログやユーチューブ動画もたくさんあるようです。 私が子供の頃は、矯正している子がクラスに一人いたかな?というくらい。その頃(80年代)のアイドル達は、目はパッチリと可愛くても、歯はガタガタだったり、八重歯がすごく目立っていたりして、それがチャームポイントとすら言われていました。(今になって当時のアイドルが歌っている動画を見ると、ビックリするほど。)松田聖子がアメリカに行っている間に歯を矯正した!なんてニュースもありましたが、当時日本ではたいして歯並びが重視されていなくても、アメリカでやっていくためには歯が命!ということでしょう。 私も、アメリカに移って数年経った頃から、歯列矯正に興味を持ち始めました。 1. 矯正する前 しかし、私は日本にいた頃かなり歯に無頓着な方で、定期的な歯の検診やクリーニングのために歯医者に通うという習慣がありませんでした。アメリカに来てからも、留学中は全く歯医者に行きませんでした。 そのため、ニューヨークで働き出してから初めて歯の検診に行ったとき、歯医者さんに驚かれました。歯石がびっしりで、虫歯もあると...まずは、歯石をあの引っかき棒のような器具でグリグリと除去され、口内が血だらけになりました。虫歯になっていた上の親知らず2本も抜かれました。そんな感じで、最初は3、4回くらい通わなければなりませんでした。 それまでフロスをする習慣がなかったので、歯のブラッシング以外にフロスも始めました(遅すぎ?)。ようやく普段からのデンタルケアの大事さを痛感することになりました。 それから5年くらい経ち、歯の健康状態がまともになって来たところで、歯列矯正を本格的に検討し始めました。私の場合、下の歯の並びは比較的マシだったのですが、上の前歯2本が大きく、ネズミみたいに少し前に出ていて、その横の歯が小さく奥に引っ込んでいたのが、ずっと気になっていたのです。 2. 矯正歯科医探し ネットで歯列矯正(英語でOrthodonticsと言います)のお医者さんやコストの情報について調べていた頃、ちょうど会社の同僚で歯列矯正を始めた人がいました。その矯正歯科医のことを聞いてみるとなかなか良さそうだったので、見積りに行ってみました。 場所は、ミッドタウンのRockefeller Centerビル内で、職場からも近く通いやすそうでした。(ググってみれば、何という先生か分かると思います。) 先生はとても明るく元気の良い感じで、「Hey! Nice to meet you!!」とか言ってグッと強い握手をしてきました。先生は私の歯を一通り見た後、「インビザライン」という透明なマウスピースを歯に嵌めて歯列を動かしていく矯正を勧めてくれました。私は、できるだけワイヤーを使わずに歯を矯正できればな~と思っていて、事前調査でインビザラインのことは知っていたので、それでできるなら良かった!と安心しました。 […]

  • October 30, 2019

FIRE 〜 経済的自由を求めて

皆さんは「FIRE ムーブメント」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の略で、経済的自立・早期退職の実現を目指すムーブメントが、欧米のミレニアル世代(1981年〜1996年生まれ)を中心に広がっているようです。 詳細を紹介しているサイトは色々とありますが、Wikipediaによれば、 FIREの目的は、生涯の支出を賄うのに十分な不労所得を得ること。 FIREを達成するための方法は、収入増や支出減を模索しながら、意図的に貯蓄率を最大化すること。(手取り収入の50%以上とか!) FIREムーブメントの支持者は、退職後の資産の取り崩しに関して「4%ルール」を提案しており、推定年間生活費の少なくとも25倍の貯蓄目標を設定している。(取り崩すというより、4%の運用利回りで元本を崩さずに生活していく、という目標のようですが。) 経済的独立を達成すると、労働所得は付属的となり、標準的な定年よりも数十年早く退職が可能になる。 とにかく、若いときにがむしゃらに働き、できる限り節約して貯蓄を増やし、さっさとリタイアして経済的に自由になろう!ということです。必ずしも、リタイア後の贅沢で悠々自適な暮らしを目指すものではないようです。 2011年に始まった「Mr. Money Mustache」というブログが、FIREムーブメントを広める大きなきっかけになったとのこと。結構前から始まっていたんですね。 かなりの収入がある人じゃないと、FIREを目指すのは難しそうに思えます。実際、貯蓄が可能なレベルの収入は求められるでしょう。ですが、各人の性格(リスク許容度)、生活スタイル、住む場所、家族構成などによって、必要となる貯蓄額は大きく変わってきます。 日本社会に長く根付いてきた年功序列・終身雇用への信仰も、もはや過去のものになりつつあります。最近では、多くの大企業が人員削減のために早期退職者を募集しています。アメリカでは、そもそも年功序列・終身雇用という考え方が一般的でなく、転職や解雇はいたって普通に行われています。 将来の安定した雇用も賃金の上昇も期待できない、不安定・不透明な世の中に、各個人がどう対応していけばいいか。それなら、若いうちに貯められるだけ貯めて、雇用先に振り回されない経済的自由をできるだけ早く獲得しよう!という考えは至極真っ当に思えます。 一方、人間の寿命が延びていく中で、定年退職の年齢が60歳、65歳、70歳とどんどん引き上げられ、長く働き続ける(老後を短くする)ことで老後の生活資金を準備・確保しなければならないとも言われます。そのためには、時代の変化に対応できるよう常に新しいスキルを身に付けていく必要がある、と。このような生き方は、FIREムーブメントとは相反するように聞こえますね。 ただ、FIREは必ずしも完全なリタイア生活を目指すものではなく、お金のために働く必要がなくなっても、好きな仕事はもちろんやっていい訳です。働き続ける生き方だって、延々と同じ会社にしがみつく・嫌々同じ仕事をやり続けるとかではなく(そんなのは無理でしょう)、自分がやりたいと思える仕事をできるだけ長く続けていくことを目指すものだと思います。違うアプローチのようで、目指しているところはそんなに違わないのかもしれません。 以前の投稿でも書いたように、私が家計管理や投資に取り組むようになったきっかけは、日本からアメリカ・ニューヨークに移住し、大きく生活環境が変わったことで金銭的な不安があったからです。いつまでにいくら貯めたいという具体的な目標もなく、ただ漠然とした「不安」を取り除きたかったのですが、日々の生活を重ねる中で、就労のストレスや不安から解放されたいという思いも次第に生まれてきました。だから、FIREムーブメントの存在を知ったとき、何とも言えぬ共感が湧き上がったのです。 […]

  • October 24, 2019

秋の行楽シーズン、ニューヨーク郊外へ

ニューヨークの10月は、秋も深まりとっても良い季節。週末に郊外のロングアイランドへ遊びに行ってきました! マンハッタンから車で約2時間。最初に訪れたのはロングアイランドの東の端あたり、Southoldという町にあるワイナリーのSparkling Pointe。 その名前のとおり、しゅわしゅわのスパークリング・ワインをテイスティングできます。実は私、アルコールほとんど飲めないのですが...せっかくなのでちょっとだけ頂きました。ちょっとだけとは言え、お昼前ですきっ腹だったせいか、あっという間に酔いが回り... そして、ランチを食べに寄ったのが、すぐ近くのSouthold Fish Marketというシーフードレストラン&マーケット。 新鮮なオイスターに、プリプリのロブスターロールを堪能しました。クラムチャウダーも食べたらお腹いっぱい。 空腹を満たして次に向かったのは、更に東へと進んでGreenportという村にあるKontokosta Wineryというワイナリー。 屋内のティスティングルームの他に、海岸沿いに開けたお庭というか公園?のような場所でもワインを飲めます。私はここではもう飲まなかったのですが、開放的でのんびりとした雰囲気は最高!もう少し遅い時期に行ってたら、寒かっただろうなぁ。 結婚式でもやっていたのか、きっちり決めた衣装の人がたくさんいました。 マンハッタンへの帰り道の途中では、青空マーケットのようなところ(Harbes Family Farm)にも立ち寄りました。たくさんの野菜が売られていて、家族連れで賑わってました。 去年までは、10月になると毎年、ニューヨーク市の北の方(Upstate New York)にあるLaurence Farms Orchardsという農場へ行っていました。 […]

  • October 19, 2019

お金のことPart 3〜投資

今年日本では「年金2000万円問題」が世間を騒がせました。2000万円という数字が独り歩きしてしまいましたが、問題の発端となった金融庁の報告書には、国民それぞれが公的年金だけに頼らず自ら資産形成をするように促す狙いがあったようです。 老後の年金への不安はアメリカだって同じ。私達がどこで老後生活を送るのであれ、不安はついて回ります。 前回の投稿では節約や貯金についてお話ししましたが、ただ貯金するだけでなく、資産の運用によってリスクを取りながらもお金を増やす(お金に働いてもらう、と言いますね)ことができれば、将来の不安も軽減できます。 もともと「石橋を叩いて渡る」ような性格であった自分が、これまで取り組んできた資産形成についてお話ししたいと思います。 まず、私が言う「投資」とは、デイトレーダーのように短期の売買による利益を狙うものではなく、中長期的な目標(例えば住宅購入や老後のため)を目指して行うものです。ですので、以下の内容は、投資をやってないけど興味を持っている人、または投資初心者の方向けになっています。 1. 定期預金(Certificate of Deposit) と言って、最初は「投資」ではないのですが...、アメリカの定期預金として一般的なCertificate of Deposit (CD)です。日本語訳は譲渡性預金ということで、預金者が市場で自由に譲渡できる預金であることから、このように呼ばれるようです。 CDは、1か月物~10年物まで幅広い預入期間があります。また、FDIC-Insuredの対象です(もし銀行がつぶれても、預金残高合計$250,000まで保証される)。預金なので満期前に引き出しはできませんが、期間の途中でも市場で売買できます。この辺はかなり債券に近いです。 私がニューヨークに住み始めた2007年頃は、1年物で4%くらいの利率のCDがあった記憶があります。それが、2008年の金融危機(いわゆるリーマンショック)に伴い、連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を大きく引き下げたことで、CDの利率も下がりました。CDの利率が一番低かったのは、2013年~2015年あたりでしょうか。当時、私がメインで使っているバンカメのCDの利率は1年物で0.1%以下と、日本の銀行の定期預金並みでした。ネット系銀行ではもっと高い利率を提供していたと思います。 2016年頃からFRBが金利を上げ始めたことで、CDの利率も上昇傾向となり、2018年~2019年前半までは、私が使う銀行のCD利率は1年~2年物で2.0%前後まで回復しました。しかし、2019年後半から金利の引き下げが始まり、CD利率もまた下がり始めました。 アメリカのインフレを考慮すれば、十分に高い利率と言えないかもしれませんが、もし貯金を普通預金口座(Checking Account)に寝かせているだけであれば、ある程度金額がまとまる度にCDに移すようなことをしてもいいかもしれません。特に、1~2年後くらいに用途が決まっているお金があれば、元金を減らさずに比較的高い利息を得られるCDは良い選択肢だと思います。たいていの銀行は、預金残高が一定額を超える顧客や、ある一定額以上を毎月振り込む(給与など)顧客に対して、高めのCDレートを設定しています。 2. 外貨預金 […]

  • October 11, 2019

お金のことPart 2〜貯金・節約

前回は家計管理について書きましたが、いくら家計簿をつけたって、そこから何か問題点が見つかったとき、具体的な対策に取り組まなければ意味がありません。 1. 貯金の目標  そもそも、  貯金を取り崩して生活をするというのは、支出>収入という状況な訳ですから、持続可能な生活が成り立っていることになりません。最低でもトントン、できる限りは月々貯金をしていける(収入>支出)ようにしたいものです。  とは言え、貯金するには何らかの目的がないとモチベーションが上がらないでしょう。具体的な目標(住宅購入、車購入、結婚資金、子供の教育費など)があると、あと何年後にいくら必要かというところから逆算して、貯金プランも立てやすくなります。もしくは漠然とした目標(老後の備え、心の平穏など)であっても、そのために目標額を設定しておく方が、貯金を続ける上では良いと思います。  手取り収入(可処分所得)に対してどのくらい貯金をした方がいいか?これは、年齢、家族構成、収入レベル、各人のスタイル(リスクの許容度)などによると思うので、一概には言えません。有名な億万長者(と言っても、私は最近まで知りませんでした〜)の本多静六さんは、自著の「私の財産告白」の中で、貧乏な頃から手取り収入の四分の一を貯金していたと書いています。  手取り月収の25%を毎月貯金していれば、単純計算で(給与上昇やインフレを考慮せずに)1年経てば手取り3ヶ月分相当の貯金、4年後には1年分相当の貯金ができます。さらに、この貯金をうまく運用できれば、かなり余裕のある家計になるのでしょうね。  私がニューヨークに移ってきた当初は、ひとまず手取り月収の20%前後の貯金を目指してみました。  では、貯金目標が決まったら、どのように支出を節約できるか、費目毎に考えてみたいと思います。 2. 住居費(家賃)  ニューヨークに来てから大きく増えた支出は、何と言っても家賃(Rent)です。日本で働いていたときは会社の寮に住んでいて、寮費がほとんどタダの状態だったので、当たり前なんですが。2019年8月時点の調べによると、マンハッタンのアパートの平均家賃は以下のとおり。 Studio(日本でいうワンルーム)… ドアマンなしで月2,500ドル、ドアマン付で月3,300ドル One Bedroom(リビングルーム+ベッドルーム)… ドアマンなしで月3,300ドル、ドアマン付で月4,600ドル、 (情報ソース)  もちろん、マンハッタン内でもエリアによってかなり差は出ます。  ニューヨークでは、とにかく家賃をどう抑えるかが貯金の一番の鍵になります。通常アパートの家主は、月の家賃の40倍の年収を借手に求めると言われています。上記のドアマン付きStudioの例だと、$3,300 x 40 […]