2022年振り返り〜年の瀬のニューヨーク


2022年が終わろうとしています。

いつも同じことを言っていますが、あっという間に一年が過ぎたようで、よくよく考えると色々なことがありました。この一年間のこと、特にブログ「2022年7月 〜 雑記」以降の出来事について、思いつくままに振り返ってみます。

新型コロナの現状

東京都の小池知事が、2022年を振り返り「コロナに明け暮れた1年」と言っていたそうです。様々なかたちでコロナ対策に尽力されている現場の方には頭が下がりますが、新型コロナ感染が始まってから約3年が経った今、「まだコロナ〜?」と言いたくもなります。


昨年末のニューヨーク市ではオミクロン株が急増して大変でしたが、以降は段々と落ち着き、今年の年末はコロナで大騒ぎという感じはないです。

一方で、インフルエンザやRSウィルスの感染者が急増しているとのニュースがあります。私は「RSウィルス」というのを初めて聞きましたが、風邪に似たウィルスのらしいものの、免疫の弱い幼児や高齢者は重症化する危険もあるとのこと。コロナもあわせて3つの感染症が同時に広まる「トリプルデミック」の危険も叫ばれています。

そういった状況を受けて、街中(地下鉄等)ではマスクをしている人が若干増えたと思います。とは言え、マスク着用は少数派です。

現在のニューヨーク市では、レストランや劇場に入る際にワクチン接種証明の提示を求められることはなく、屋内でマスク着用を求められる場所もほぼありません。(ある劇場ではマスク着用必須でしたが、劇場側で用意していました。)


12月のホリデーシーズンに入ってから、ミッドタウンは世界中からの観光客でいつも溢れ返っています。コロナ前の賑わいに戻った感じでしょうか。コロナ・インフル・RSウィルスのことを考えると、怖いくらいの人混みです。

ありがたいことに、私は(おそらく)コロナに一度も感染することもなく無事に一年を終えることができそうです。


様々な再開

私自身の中で今年一番の大きな再開は、コロナ禍が始まって以降で初めての海外旅行です。昨年も海外旅行をすることは可能でしたが、各国で異なる水際対策のために、わざわざリスクを犯して海外に行くことはしませんでした。

まず、8月には北欧のスウェーデン(ストックホルム)、デンマーク(コペンハーゲン)へ旅行しました。詳しいことは「北欧(スウェーデン・デンマーク)旅行」のブログに記しています。

さらに、9月には日本へ一時帰国しました。この旅行についても、出入国の状況を含めブログでお伝えしたかったのですが、先延ばしにしているうちに日本の水際対策もどんどん変わり、私が経験したことは役に立たなくなってしまいました...。が、以下で簡単にまとめています。


仕事の面では、今年5月頃から会社全体でオフィスへの通勤が再開されるようになりました。それまではオフィスに来たい人だけ来ていいよという感じだったのですが、以降は会社のマネジメントが週2回以上のオフィス通勤をかなり強いトーンで推奨しています。

マネジメントは「社内・社外で実際に人と会いネットワークを広げていくことが我々のビジネスの根幹であり、各自のキャリア形成にも重要」といったことを説いています。確かにそれは大事だと思いますが、若い社員(特にコロナ以降に入社してリモートワークしか知らないような人)にはあまりピンと来ていないように感じます。

ネットやSNSが普及し、リモートワークが当たり前になった現在、従来の常識がどこまで通用するのかは疑問です。若い世代には、これまでと全く違ったビジネスのあり方やキャリアの築き方が広がっていくかもしれませんね。


あとは個人的なことですが、私が所属しているコーラスの活動がようやく本格的に再開しました。コーラスのメンバーもコロナ前から随分変わりましたが、5月と12月にコンサートを開催し、その他にも色々なイベントで歌うことができました。

リハーサルや実際のコンサートの際に検温をしたり、マスクを着用したり(またメンバー内でその賛否があったり)、運営の面で大変のことが多々ありましたが、何とか活動再開に漕ぎ着けられて嬉しい限りです。


日本一時帰国

9月の中旬のシルバーウィークの期間、日本に一時帰国しました。私が帰国する約1週間前(2022年9月7日)、日本入国に際してコロナの陰性証明書が不要になり、ワクチン接種証明のみでOKとなったため、ラッキーでした。

なお、私が帰国した際には「My SOS」というアプリをスマホにダウンロードし、本人の基本情報やワクチン接種証明の情報を入れることで、入国が非常にスムーズになったのですが、現在(10月以降)は「Visit Japan Web」というウェブページで入国手続きをするようになったようです。

私が空港で搭乗手続きをしているとき、「MySOS」の存在を知らない外国人がカウンターの航空会社職員と問答をしていて、非日本人にこのような入国システムの情報がどれだけ伝わっているのだろう?と思いました。今は円安効果でかなり多くの外国人観光客が日本を訪れているそうなので、あまり心配する必要もないかもしれませんが。


それにしても、久々の日本滞在は本当に楽しく快適でした。友人や家族と久々に再会して話が尽きませんでした。台風で国内線のフライトがキャンセルになるといったアクシデントもありましたが、それ以外は概ね良い天候でした。

それから、ちょうど円安が進行していたこともあり、日本の何もかもが安く感じました!


インフレと経済

円安(対米ドル)の進行は、私のようにアメリカから日本に旅行する人にとってはメリットですが、逆に日本からアメリカへ旅行する人には大変です。

更に、2022年のアメリカでは急激なインフレが進行したため、日米の価格差がどんどん大きくなっていきました。日本でもインフレは進んでいるようですが、アメリカの進行度とはかなり差があるようです。

私が日本に滞在していたときも、複数のテレビ番組でいかにアメリカの物価が高騰しているか(日米で価格差が開いているか)を盛んに報じていました。アメリカの居住者としては、当初こういう報道はちょっと大げさだなぁと感じていましたが、最近あらゆる物・サービスの値上げを実感する機会が増えてきました。


そもそも、この急激なインフレは、コロナ禍後の経済回復による需給の逼迫や人件費の上昇等が影響してきたのですが、今年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻も、エネルギーや食糧の価格上昇に拍車をかけました。

米連邦準備制度理事会(FRB)は、インフレを抑えるために今年に入って政策金利を大幅に引き上げました。そのお陰で、インフレ自体は沈静化の兆しを見せているようですが、同時に利上げの影響で株式・債券の価格がかなり落ち込みました。2022年の市況は、リーマンショック時以来の残念な年となりました...。私の資産形成の観点から、また別のブログでまとめたいと思います。


噂の二人、その後

お騒がせの二人(笑)、M子様とK室氏。2021年11月にニューヨークに越して来られて以降も日本のメディアに何かと取り上げられていました。

そして今年の10月、K室氏がついにニューヨーク州の司法試験に合格したという報道が!個人の試験の合否が世間の目に晒されるという異常な状況の中、まさに三度目の正直で合格を勝ち取り、ご本人もホッとしていることでしょう。

特に応援している訳でもありませんが、自分達の生活の基盤を安定させて(何処から支援を受けることもなく)自力で生活していくことがお二人にとって大事であり、それがメディアの取り上げ方や世論にもいずれ影響していくのではないかと思います。K室氏にとってはこれからが弁護士生活の本番で、厳しい日々もあるでしょうが頑張って頂きたいです。


私はこっちで一度もお二人をお見かけしたことがないのですが、K室氏が勤めるミッドタウンの弁護士事務所の辺りには日系企業のオフィスも多数あり、事務所のあるビルの前でK室氏がウーバーイーツから食事を受け取っていたという目撃談も聞きました。


今年の目標は...

今年の年始のブログに「一番の目標は子犬を飼うことです!」と書いていました!(笑)本当にそう思っていたのですが...、目標を実現できず残念です。

オフィスへの通勤が徐々に増え、旅行もしたりすると、やはり一人暮らしでペットを飼うのは難しいと思い、子犬への憧れもやがて薄れてしまいました。


今年一番の目標すら達成できなかった今、来年の明確な目標も立てづらいのですが、今思い浮かぶのは、とにかく健康に気をつけて暮らしたいのと、あとマンネリ化している生活に何か大きな変化を加えたいということです。(やはり子犬か!)


来年が世界にとって良い年になりますように。自らも良い年にするよう頑張りたいです。