夏のシアトル旅行


夏休みにアメリカ西海岸のシアトルへ旅行してきました。(8月9日〜8月13日)

なぜシアトルかと言うと...、本当は海外に行きたいのですが、渡航時のコロナ検査(陰性証明)や自主隔離の規定が国毎に異なり、そのルールも随時変わるなど不安要素が色々あるので、今年は海外は諦め、アメリカ国内で何となく涼しそうな?街を選びました。

ちょうど8月9日から、ワクチン接種が済んだアメリカ市民・永住者を対象に、カナダ・アメリカ間の国境が再開されたので、シアトルからカナダのバンクーバー(鉄道やバスで片道3〜4時間)にも足を伸ばそうかと考えたのですが、残念ながら私が滞在していた時点で国境を超える公共交通機関は再開していませんでした。


という訳で、シアトルに滞在した1週間。期待に反して、滞在中のシアトルはすごく暑かったです!一応有名な観光スポットには行ってきたので、簡単に紹介します。


シアトルの観光地

シアトルの観光というとだいたい一番に出てくるのが「Pike Place Market」。ダウンタウンから海側(西)に歩いていくとすぐの場所です。

魚を放り投げる魚市場とか、有名なクラムチャウダー屋さん(Pike Place Chowder)とかがあります。その他にも人気のドーナツ屋、ピロシキ屋(!)など色々ひしめいていて、小腹を満たすのに良い場所です。



そして、ここには言わずと知れたスターバックスの第1号店があります。驚くほど小さな店で、店内に座るスペースはありません。ほとんどの客は、この店限定のマグカップやタンブラー等のグッズを目当てに来ていて、ついでに飲み物を買っているみたいでした。暑い中、長い行列が出来ていました...。私もここでお土産を物色。



さらに、シアトルにはスタバの高級バージョンの「Starbucks Reserve Roastery」もあります。高級コーヒー豆でできたコーヒーを楽しめる他、ベーカリーで焼きたてのパン・軽食・デザートも食べられます。(東京にもあるようですね。)私はランチの時間帯に行きましたが、ここでも入場の長い列が出来ていました。



とっても美しいワシントン大学(UW)のキャンパスにも行ってみました。ダウンタウンからLink Light Railという電車に乗って2駅で着きます。夏休みなのでキャンパス内は閑散としていました。ここには、「最も絵になるアメリカの大学キャンパス内の噴水」と「アメリカで最も美しい図書館」があります。(どうやって決めたのか...)

キャンパスを歩いていると、年甲斐もなくまた学生をやってみたいなぁ、という気分にさせてくれます。



ベインブリッジ島

ちょっと市街を離れたいと思い、シアトルのダウンタウンからフェリーで35分のところにあるベインブリッジ島に足を伸ばしました。


この島には、戦前に多くの日本人移民が住んでいたのですが、第二次大戦が始まると強制的に立ち退きを命じられ、日系人キャンプに収容されたという悲しい過去があります。そんな歴史を後世に伝えるための記念碑(Japanese American Exclusion Memorial)があり、私はそこを訪ねてみました。

記念碑は、ベインブリッジ島のダウンタウンから車で15分くらいのところにあります。街中から歩ける距離ではありません。私は「B.I. Ride」という公共の乗合タクシーみたいなサービス(電話やアプリで連絡すると迎えに来てくれる)を使って行きました。

第二次大戦が始まって間もなく、1942年3月30日にこの島に住む227人の日系人が、わずかな荷物の持参のみを許されてシアトルに移送され、さらに列車でアイダホ州のキャンプに連行されました。この島の日系人が、強制立ち退きの第1号だったそうです。

我慢を強いられるキャンプでの収容生活を経て、戦後日系人達がベインブリッジ島に戻ると、畑は荒らされ、家のものは盗まれ壊されていて、そこから生活を再建しなければならなかったようです。

戦時中に日系アメリカ人が辛い経験をしたという話は知っていたものの、当時の日系人の方々の計り知れないご苦労があって、今自分のような日本人がアメリカで平穏に暮らしていけるのだなぁ、と改めてしみじみ感じました。この場所に実際に足を運んで良かったと思いました。



シアトル雑感

滞在してみて、シアトルのダウンタウンは「小ぢんまりした小綺麗な街」という印象でした。ただ、これはコロナの影響なのか分かりませんが、歩いていて突然怖い雰囲気の通りに出くわすことが何度かありました。ホームレスや、薬をやっている(売っている?)ような人がたくさん集まっていたり...。

あと、ダウンタウンの観光スポットは夕方5〜6時、レストランなどは大抵9時くらいに閉まってしまい、夜は閑散としていました。みんな一体夜はどこに行くのか?と思っていたら、ダウンタウンの東側のキャピトル・ヒルというエリアにレストランやバーがたくさんあり、遅くまでやっているようでした。

シアトルではしょっちゅう雨が降ると聞いていましたが、私の滞在中は全く降らず(!)既に書いたように暑い毎日でした。朝晩は結構冷えるのですが、夕方あたりに最高温になり、西日が肌を刺すようでした。

街の人はとても優しくて気さくな感じ。スタバとかお店の店員さんも何かと話しかけてくれました。ある人によれば、シアトルでは昔は夏に華氏90度(摂氏32度)を超えることがとても珍しかったそうですが、最近は華氏90度を超えることもよくあるそうです。



最後に、シアトルの空港(シアトル・タコマ国際空港)からダウンタウンまでは、先述のLink Light Railという電車に乗って約40分で行くことができます。料金もたった3ドル。アメリカの大きな都市での空港〜市街間の移動手段としては、かなり便利でお手頃だと思います。