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ニューヨーク生活

  • December 31, 2022

2022年振り返り〜年の瀬のニューヨーク

2022年が終わろうとしています。 いつも同じことを言っていますが、あっという間に一年が過ぎたようで、よくよく考えると色々なことがありました。この一年間のこと、特にブログ「2022年7月 〜 雑記」以降の出来事について、思いつくままに振り返ってみます。 新型コロナの現状 東京都の小池知事が、2022年を振り返り「コロナに明け暮れた1年」と言っていたそうです。様々なかたちでコロナ対策に尽力されている現場の方には頭が下がりますが、新型コロナ感染が始まってから約3年が経った今、「まだコロナ〜?」と言いたくもなります。 昨年末のニューヨーク市ではオミクロン株が急増して大変でしたが、以降は段々と落ち着き、今年の年末はコロナで大騒ぎという感じはないです。 一方で、インフルエンザやRSウィルスの感染者が急増しているとのニュースがあります。私は「RSウィルス」というのを初めて聞きましたが、風邪に似たウィルスのらしいものの、免疫の弱い幼児や高齢者は重症化する危険もあるとのこと。コロナもあわせて3つの感染症が同時に広まる「トリプルデミック」の危険も叫ばれています。 そういった状況を受けて、街中(地下鉄等)ではマスクをしている人が若干増えたと思います。とは言え、マスク着用は少数派です。 現在のニューヨーク市では、レストランや劇場に入る際にワクチン接種証明の提示を求められることはなく、屋内でマスク着用を求められる場所もほぼありません。(ある劇場ではマスク着用必須でしたが、劇場側で用意していました。) 12月のホリデーシーズンに入ってから、ミッドタウンは世界中からの観光客でいつも溢れ返っています。コロナ前の賑わいに戻った感じでしょうか。コロナ・インフル・RSウィルスのことを考えると、怖いくらいの人混みです。 ありがたいことに、私は(おそらく)コロナに一度も感染することもなく無事に一年を終えることができそうです。 様々な再開 私自身の中で今年一番の大きな再開は、コロナ禍が始まって以降で初めての海外旅行です。昨年も海外旅行をすることは可能でしたが、各国で異なる水際対策のために、わざわざリスクを犯して海外に行くことはしませんでした。 まず、8月には北欧のスウェーデン(ストックホルム)、デンマーク(コペンハーゲン)へ旅行しました。詳しいことは「北欧(スウェーデン・デンマーク)旅行」のブログに記しています。 さらに、9月には日本へ一時帰国しました。この旅行についても、出入国の状況を含めブログでお伝えしたかったのですが、先延ばしにしているうちに日本の水際対策もどんどん変わり、私が経験したことは役に立たなくなってしまいました...。が、以下で簡単にまとめています。 仕事の面では、今年5月頃から会社全体でオフィスへの通勤が再開されるようになりました。それまではオフィスに来たい人だけ来ていいよという感じだったのですが、以降は会社のマネジメントが週2回以上のオフィス通勤をかなり強いトーンで推奨しています。 マネジメントは「社内・社外で実際に人と会いネットワークを広げていくことが我々のビジネスの根幹であり、各自のキャリア形成にも重要」といったことを説いています。確かにそれは大事だと思いますが、若い社員(特にコロナ以降に入社してリモートワークしか知らないような人)にはあまりピンと来ていないように感じます。 ネットやSNSが普及し、リモートワークが当たり前になった現在、従来の常識がどこまで通用するのかは疑問です。若い世代には、これまでと全く違ったビジネスのあり方やキャリアの築き方が広がっていくかもしれませんね。 あとは個人的なことですが、私が所属しているコーラスの活動がようやく本格的に再開しました。コーラスのメンバーもコロナ前から随分変わりましたが、5月と12月にコンサートを開催し、その他にも色々なイベントで歌うことができました。 […]

  • July 16, 2022

2022年7月 〜 雑記

2022年も半分が終わりました...。あっという間だったようで、様々なことがあり、世の中の状況も随分変わった気がします。 コロナの現状 年末・年始の頃は、世界中でオミクロン株が大流行していました。ニューヨークの状況について、年始のブログでも紹介しました。 あれから感染状況はいったん落ち着きましたが、4月あたりから感染者がまた増加し始め、ニューヨーク市では、5月に新型コロナウィルスに関するアラートシステムのレベルが「高(レベル3)」に引き上げられました。 ここ最近、感染者の増加が更に進んでいます。現在ほとんどがオミクロン株の新派生型のようです。BA.2型から新種BA.5型への置きかわりが進んでいるといいます。米国疾病予防管理センター(CDC)も7月8日、ニューヨーク市の新型コロナウイルス感染拡大レベルを「中」から「高」に更新しました。勧告内容は、公共施設の屋内でのマスク着用、ブースターを含むワクチン接種の推奨、等です。 世界中でコロナ感染が始まってから2年余りが経ち、まだ収まっていない現状にうんざりしていますが...、こちらの雰囲気としては、大多数の人はもはやコロナの脅威は過ぎ去ったと感じているようにも見えます。街中でマスクを着用している人は、冬の頃と比べると格段に減っています。 本格的な夏シーズンが到来し、国内・海外を問わず旅行に出かける人が増えています。SNSでは、友達の旅行の写真がたくさんアップされています。マンハッタンの街中では、観光客と思われる人達を大勢見かけます。 アメリカへの入国に際し、6月12日からはコロナPCR検査の陰性証明が必要なくなりました。(アメリカ市民でない場合、ワクチン接種証明はまだ必要なようです。) 私もこの夏、コロナ禍以降で初めての日本帰国を計画しています。日本への渡航に関しては、現在強制・自主隔離は撤廃されましたが、今も搭乗前72時間以内のPCR検査と陰性証明が義務付けられています。日本へ帰る身としては、入国時の検査の義務も近々無くなることを期待していますが、日本で感染が再拡大しているこの状況では難しいかもしれません。 経済状況 市民生活がどんどんコロナ以前の状態に戻っている一方で、経済や市場の状況は今年に入ってから大変厳しくなっています。アメリカでインフレが止まらず、様々な物価が上昇していることは報道にあるとおりです。2月以降のロシアによるウクライナ侵攻も、エネルギーや食糧の物価上昇に影響しています。 急激なインフレを抑えるために、米連邦準備制度理事会(FRB)は今年に入って既に3度政策金利を引き上げましたが、今後も更に利上げが行われる見込みです。FRBは、利上げによって多少経済状況を犠牲にしても、インフレ抑制に断固取り組む姿勢を見せています。高インフレと利上げを織り込みながら、今年上半期に株式市場は大きく落ち込みました。この辺のことは、また別のブログで書きたいと思います。 ただ、アメリカに住んでいる私の感覚としては、最近のアメリカ、特にニューヨークでの物価上昇に関する日本の報道は、多少大げさにも見えます。 そもそも、コロナ以前からレストランでの食事にかかる値段は(税・チップも含め)ニューヨークの方が日本より高かったのです。特に、よくラーメン一杯の値段が取り上げられますが、こちらではラーメンの歴史が浅く、少しおしゃれ(?)な感覚で食べられているので、庶民の食べ物として生活に溶け込んでいる日本と比較すると、もともとかなり高い値段設定になっていました。 その上で、今年に入り対ドルでの円安が急激に進んでいることから、今の為替レートで換算すれば、ニューヨークでの食事の値段が更に高くなってしまいます。こちらで物価が高騰しているのは事実ですが、全体として人々の給与も上がっているはずで、今ニューヨークの物価があり得ないレベルになっていると報道されるのは、現地からは少しミスリーディングに感じます。    とは言え、今日本からアメリカ、ニューヨークに旅行に来る人にとっては、懐事情にもろに影響することですから、お気をつけ下さい(汗)。 安部元首相の逝去 7月8日、安倍元総理大臣が銃撃されて死亡するという衝撃のニュースがありました。アメリカに住んでいる立場からすれば、銃犯罪が少ない安全なはずの日本で、それも選挙期間の遊説の最中に、あのような事件が起こってしまったことが驚きでなりません。心からご冥福をお祈りいたします。 ニューヨークの日本領事館にも弔問の記帳台が設けられました。7月11日の領事館前には、記帳のための長い列ができていました。キッシンジャー元国務長官も弔問に訪れたようです。 選挙の応援演説中の元首相を撃つという卑劣な犯罪を犯した容疑者を許すことはできません。安部元首相が行ったことに対する様々な意見・考えがあることは承知していますが、言うまでもなく、右であれ左であれ政治的立場が気に食わないからと言う理由で殺人を肯定して良いことにはなりません。故人を神格化せず、その実績の功罪をきちんと検証することは重要なのに、このような亡くなり方ではそれを冷静に議論するまで時間がかかるかもしれません。 […]

  • July 9, 2022

トニー賞授賞式へ!

2022年6月12日(日)、第75回トニー賞の授賞式が開催されました。 トニー賞とは、ニューヨークのブロードウェイで上演されている演劇・ミュージカルに対して贈られる賞です。アメリカ演劇界で最も権威ある賞とみなされているとのこと。 今年、私はその授賞式に出席することができました。それも、観客として観るだけでなく、コーラスの一員としてステージで歌うことができました!その貴重な体験についてご紹介します。 トニー賞について トニー賞は、毎年のエントリー期間中にニューヨークのオン・ブロードウェイで開幕した演劇・ミュージカル作品が受賞対象となります。 毎年5月にノミネート作品が発表され、6月にニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで授賞式が開催されています。コロナ禍のために2020年の受賞式は中止され、2021年9月になって2020年の作品に対する授賞式が行われました。今年からは通常時期の開催に戻りました。 これまで、私はトニー賞の授賞式をテレビの生放送で見てきましたが、式に出席できるのはミュージカル・演劇作品の関係者のみなのだろうと思っていました。 ところが、今回出席して知ったのですが、授賞式のチケットが一般向けにも販売されていて、オーケストラやメザニンの後方席から観覧できるようです(値段までは調べませんでした)。チケットさえ買えば式を観に行けることを知らない人は結構多いと思います。 チケットにはドレスコードとして「Black Tie Only」と書いてあり、フォーマルな装いで出席する必要があります。男性の場合、一般的なのは黒のタキシード・白のウィングカラーシャツ・黒のボウタイ・黒の革靴...らしいですが、文字どおり「Black Tie」である必要はなく、フォーマルな装いの解釈は出席者それぞれのようでした。当日は、様々な衣装の出席者が会場に溢れていました。 第75回トニー賞授賞式 第75回トニー賞授賞式は2022年の6月12日(日)の東部時間夜8時〜11時に行われ、CBSというテレビ局で全米に生中継されました(日本ではWOWOWで生中継)。 授賞式が始まる直前にも、夜7時からACT ONEと呼ばれるプレショーが行われ、いくつかのパフォーマンスや受賞発表がありました。ACT ONEはCBSでは放送されず、Paramount+というストリーミングサービスでのみ生中継されました。私達コーラスの出番もこのACT ONEの中でした。 各賞のノミネート・受賞結果の詳細については、トニー賞のページ等で確認できますが、主な部門の最優秀賞は以下のとおりです。 ミュージカル部門 […]

  • January 10, 2022

オミクロン旋風 ! 〜 年始のニューヨーク

2022年が明けました!新年が皆さんにとって素晴らしい一年になりますように。 昨年末から世界中で猛威を振るっている新型コロナウィルスの「オミクロン株」。ニューヨークでも、12月に入って新型コロナ(特にオミクロン株)の新規感染者が急増しています。 1月になってから、6日にニューヨーク州の感染者数がピークアウトした可能性があるとの報道があったものの、8日にはまた新規感染者数が過去最多になったというニュースもあり、予断を許さない状況となっています。 オミクロン株については、感染力は非常に強いが、デルタ株より弱毒で重症化のリスクは低いとよく言われています。普通の風邪と変わらないのでは?と言う人もいます。ただ、ここ1ヶ月で感染者数が急増しているので、いくら重症化率が低いとは言え、入院者数が増えており、医療現場への負担も大きくなっているようです。 ニューヨーク市での最新の新型コロナ新規感染者数、入院者数、死者数の推移は以下のサイトで確認することができます。 https://www1.nyc.gov/site/doh/covid/covid-19-data.page ニューヨーク市では、2020年春の感染初期の惨状を乗り越えて以降、比較的うまくコロナをコントロールしていると言われていましたが、2021年12月の爆発的な感染者数の増え方がデータから読み取れます。 ニューヨーク市在住の方は分かると思いますが、11月のサンクスギビングから12月のクリスマスまでのホリデーシーズンには、多くの観光客が街中に溢れていました。市民の多くも、通常モードに戻りつつあるような感覚で生活していたと思います。なので、こういう感染状況になるのはある意味避けられなかったように思えます。 年末が近づくに連れ、街中のあちこちにあるコロナ検査場に、検査を受ける人達の長蛇の列ができていました。ホリデーの帰省や旅行を控えて、感染していないか確かめたい人がたくさんいたのでしょう。私はその長い列を見ながら、寒い中で順番を待っている間に風邪かコロナにかかってしまうのではないか、と正直心配になるほどでした。 また、私の友達や知り合いにも、年末年始にかけてコロナ(オミクロン株かどうかは分かりませんが)に感染してしまった人がちらほらいます。 今はホリデーシーズンが終わり、街中の様子も落ち着き始めていると共に、再度コロナに対して慎重になるよう注意喚起されているので、このまま感染が本当にピークアウトするのか(ワクチンの普及と感染拡大によって集団免疫を獲得した状態になるのか)、状況を見守りたいと思います。 新型コロナ感染者が急増する中、3回目のコロナワクチンの接種、つまりブースター接種が推奨されています。 ニューヨーク市では、年末〜大晦日までに市の運営する接種会場でブースター接種を受けた場合、100ドルがもらえるという奨励策も実施されました。 私自身、この100ドルに惹かれたという訳ではありませんが...、クリスマスイブにブースター接種を受けてきました。私が接種した場所は、マンハッタンのアッパーウェストサイドにあるAmerican Museum of Natural History (自然史博物館)でした。 まさか、恐竜の化石とかに囲まれてワクチンを接種するのだろうか...などと想像しましたが、もちろん博物館の展示スペースとは別の場所にワクチン接種会場が設置されていました。私は事前予約して行きましたが、Walk-inの接種希望者も受け付けており、長い列が出来ていました。予約があっても1時間くらい待ったので、Walk-inの人達はかなり待つ必要があったのではないでしょうか。 […]

  • November 20, 2021

噂の二人、ニューヨークへ …

 ここ数年ずっと日本のメディアを騒がせてきた、M子様とK室氏。この度お二人は晴れて結婚され、一緒にニューヨークへやって来られたようです。  日本ではその一挙手一投足を報じられ、心休まる暇もなかったであろうお二人。ニューヨークに到着しても、早々に英国や現地のメディアから新居の具体的な情報を報じられており、人目を気にせずゆっくりすることもできないのか、と正直気の毒に感じます。  M子様&K室氏の件以降、ニューヨークの事情について知ったり、ニューヨークの地理に詳しくなったりした日本人も多いのではないでしょうか。私も日本の家族・友人から「二人のことはニューヨークで話題になってる?」とか「ニューヨークってそんなに物価が高いの?」とか、よく聞かれます。  お二人の結婚に関する報道やネットの反応を見ながら、ニューヨーク在住の日本人として私が感じたことを率直に書きたいと思います。 1. 住居  お二人の結婚が決まってから、新居はマンハッタンのUpper West Sideというエリアの高級アパートメント(ちなみに、アメリカでマンションとかタワマンという言葉は通用しません)らしい、という噂がありました。Upper West Sideはセントラル・パークの西側にあり、比較的落ち着いて治安も良いと言われ、K室氏が法律を勉強したフォーダム大学もそのエリア内(南端)なので、確かに可能性は高そうだと思いました。  しかし、ニューヨーク到着後の最新報道によれば、新居はHell’s Kitchenというエリアにある高級賃貸アパートになったようです。Hell’s KitchenはUpper West Sideの南側に隣接するエリアなので、当初噂されていたのとそれ程異なる訳ではありません。  Hell’s Kitchenを直訳すると「地獄の台所!」なので、物騒な名前に聞こえますが、かなり前は実際治安の悪いエリアだったものの、21世紀以降は治安が改善され、地域の開発も進んで、お二人が住むような高級賃貸物件も増えてきているようです。  また、Hell’s Kitchenは近年ゲイの集まる地域としてよく知られています。多くのゲイバーがあり、LGBTの在住者もとても多いです。お二人の新居はかなりハドソン・リバーに近い場所のようで、ゲイバー等が集まる喧騒の通りからは若干離れていますが、K室氏が新居からMidtownの職場まで歩いて通勤するのであれば、ゲイエリアを通過することになるでしょう。だから何ということもないのですけど(笑)。 […]

  • August 16, 2021

残暑お見舞い 〜 ニューヨークより

前回の投稿が6月頭で、2ヶ月以上が経過してしまいました...。個人的に書くネタがなかったというのが本音ですが、ダラダラ過ごすうちに毎日がすごい速さで過ぎていきました(涙)。 前回のブログでは、ニューヨークでコロナワクチンの接種が完了した人に対してマスク着用の義務が(一部施設を除き)解除されたことを紹介していました。あれから、街中ではマスクを着けずに歩いている人がかなり増えました。地下鉄やバスでは今でもマスクを着けることになっていますが、実際には着けていない人もちらほら見かけます。 レストラン 屋内での飲食も、ソーシャルディスタンスは維持するものの、キャパシティの制限もなくなり、コロナ前の賑わいを徐々に取り戻しつつあります。私の通うジムでもかなり人数が増えてきた印象で、マスクの義務もありません。 しかし、アメリカでもコロナのデルタ株の感染が拡大しています。 ニューヨーク市のデータによると、7月に入ったあたりからコロナの新規感染者数・入院者数ともに増加に転じています。幸い、死者数は比較的落ち着いているようです。 (ニューヨーク市での過去3ヶ月のコロナ感染者数等データ) https://www1.nyc.gov/site/doh/covid/covid-19-data.page#daily 現時点(8月15日現在)のニューヨーク市でのワクチンの接種状況は、最低1回接種した人が人口の62%、2回の接種を完了した人が56%となっています。6月以降あたりから接種率が伸び悩んでいるようです。 (ニューヨーク市でのワクチン接種状況のデータ) https://www1.nyc.gov/site/doh/covid/covid-19-data-vaccines.page 8月に入り、ニューヨーク州は、交通機関等の施設の職員に対しワクチン接種か定期コロナ検査を義務付けることになりました。また、バーやレストラン等の事業者に対して、全ての顧客にワクチンの接種証明を求めるように呼びかけました(義務化ではない)。 さらに、ニューヨーク「市」はより厳しく、全米で初めてレストラン等の屋内施設の顧客にワクチン接種証明の提示を義務付けることを発表しました。8月17日から段階的に開始され、9月13日からは強制となるようです。施設に入る際に、ワクチン接種の完了を証明するCDCのカード(紙)か、州・市によるスマホアプリを提示することになります。 コロナワクチンに抵抗がある人や反対する人は一定数いますから、こういった強い措置に対する反発もあります。スムーズに進むのか、その効果がどう出るのか、経過を見守っていく必要があります。 9月から再開することになっているブロードウェイのミュージカルでも、出演者や劇場スタッフ、観客に対して原則としてワクチン接種を義務付けることが発表されています。劇場内でのマスク着用も義務付けられます。 ブロードウェイミュージカルの再開に関しては、前売りチケットの売れ行きが芳しくないという心配なニュースもあります。「Hamilton」「Lion King」「Wicked」といった人気のミュージカルですら、チケット発売から2ヶ月経つのに最初の週でもかなりの残席があるとのこと。やはり、デルタ株の感染拡大など先が見えない中で、みんな買い控えているのか。また、ブロードウェイミュージカルの観客の多くを観光客が占めていることもあり、市街からの観光客がコロナ前の水準に戻るまでには時間がかかるという要因もあるようです。 With Hamilton, Lion […]

  • June 3, 2021

5月最後の週末 〜 復活するニューヨーク

早いもので5月が終わりました。5月31日(月)はMemorial Day(日本語では「戦没将兵追悼記念日」と訳されている)という祭日で、5月最後の週末は三連休でした。アメリカでは、このMemorial Dayから夏が始まると考えられています。 というのに、週末のニューヨークでは雨が断続的に降り続き、気温も摂氏10度を下回るような久々の寒さになりました。 さて、こちらではコロナ対策による各制限の解除が急速に進んでいます。ニューヨーク州では、米国疾病予防管理センター(CDC)による勧告を受け、5月19日よりコロナのワクチン接種完了者に対するマスク着用義務が解除されました。ただし、一部の施設(学校、公共交通機関、医療機関など)ではまだマスク着用が義務付けられています。 そもそも、コロナの感染拡大が深刻化するまではほとんど誰もマスクをしていなかった街。着用義務が解除されたことで、みんな一気にマスクを外すのかな?と思いきや、5月19日の時点ではまだ大半の人がマスクをして街中を歩いていました。バスや地下鉄に乗ったりする場合はマスクを着けないといけないし、まだワクチンを打っていない人だっているでしょう。 ただ、時間が経つに連れて、マスク無しの人の割合が徐々に増えているように感じます。 ワクチンの接種も進んでいます。これを書いている時点(6月2日)で、ニューヨーク市民全員(大人&子供)のうち51%が少なくとも一回ワクチンを接種していて、44%はワクチン接種を完了しています。大人だけに限れば、ワクチン接種完了者は54%に上り、過半数を超えています。 https://www1.nyc.gov/site/doh/covid/covid-19-data-vaccines.page 集団免疫を獲得するためにはワクチンの接種率が70%を超えなくてはならないということで、様々な「ワクチン接種推進キャンペーン」が実施されています。ヤンキースやメッツの野球場でワクチン接種を受けたファンに観戦チケットを配ったり、グランドセントラル駅などの構内の会場でワクチンを接種した人に地下鉄・バスの1週間乗り放題パスを配布したりしています。 さらには、ニューヨークを訪れている観光客に対しても無料でワクチン接種を始めていて、そのおかげで観光客も増えているとのことです。そのせいなのか分かりませんが、最近観光客をよく見かけるような気がします。 変異株の感染が広がる懸念、ワクチンが変異株に有効なのかという問題もありますが、市民生活の通常化の流れが逆行しないことを祈るばかりです。 5月上旬、リンカーン・センターの広場が人工芝で敷き詰められました。それ以来、大勢の人がここに集まってタムロしているのを見かけます。市民の新しい憩いの場所になったようです。私も気に入って、時々ここの芝生に座ってアイスコーヒーでも飲みながらボーッとしたりしています(笑)。人工芝なので、ゴロゴロしても服が汚れないのが良いです。 リンカーン・センターには、ニューヨーク交響楽団の本拠地であるDavid Geffin Hallや、メトロポリタン・オペラ歌劇場があります。どちらも新型コロナのために2020〜2021年シーズンは全公演がキャンセルになりました。 自分の知る限り、9月から始まる2021〜2022年シーズンに公演が再開するのかどうか、まだ正式な発表は出ていないと思いますが、完全復活を願っています。

  • May 8, 2021

コロナワクチン接種(2回目)〜 復活するニューヨーク

1回目の新型コロナワクチンを接種してからちょうど3週間後、5月2日(日)に2回目のワクチン(ファイザー)を受けてきました! 1回目の様子は前回のブログに書きましたが、当日ワクチンを打った方の腕が少し痛くなった以外、これといった副作用もなく済みました。でも、周りの友達の体験やSNSでの報告によると、2回目のワクチンを打った後に高熱が出たり、しばらく体調がすぐれなかったりした人が結構いたようで、正直少し心配でした... 予約の場所と時間は、1回目と同じくマンハッタンにあるJavits Center(ジャビッツ・センター)で午前10時。前回と比べると、会場は明らかに空いていました。ほとんど列もなく、指示される通りにどんどん先へ進みました。 ニューヨーク市では、4月23日以降、16歳以上の全ての人が、市の運営する会場で予約なしでワクチンを接種できるようになっています。既にかなりの市民が少なくとも1回の接種を終えているようです。6月末までに500万人の市民がワクチン接種を完了し、7月1日には市の経済活動を全面再開する計画とのこと。計画どおりに進んでほしいものです。 さて、あまり会場が混んでないことから、受付ブースの人は暇そうで、私は受付の人としばらく世間話(スキンケアのこと笑)をしてから、接種場所に進みました。ワクチンの注射を打ち、カードに2回目の接種完了の記入をもらい、待機エリアで15分ほど待って、あっという間に終了でした。 ワクチンを打った後は終日安静にしていましたが、1回目と同じく腕が痛くなった以外、特に体の異変は起こりませんでした。少し体がだるくなった気がしたものの、4月後半に私の仕事の繁忙期がピークだったこともあり、ワクチンが影響したのかどうかは分かりません。 とにかく、2回のワクチン接種を無事に終えてホッとしています。 上記のとおり、ニューヨーク市は経済活動の全面再開に向けて進んでいますが、既に日本でも報道されているように、ブロードウェイのミュージカルが9月14日に再開されるという発表がありました!劇場の座席数には制限を設けず、100%のキャパシティで開催されるようです。チケットの販売は既に始まっています。 ブロードウェイの劇場が全て閉鎖になったのが去年の3月。実に一年半ぶりの再開になります。やっぱりブロードウェイ・ミュージカルはニューヨークを代表するエンターテイメントですし、まだ今から4ヶ月先の話ですが、待ち遠しいです。 9月と言えば、メトロポリタン・オペラやニューヨーク・フィルの新しいシーズンの開始月でもありますが、同じように再開が決まってほしいと思います。 それ以外にも、ニューヨーク市に本拠地がある大リーグのヤンキースとメッツは、5月19日以降に観客の入場制限を緩和するほか、試合前に球場でコロナワクチンを接種した人に無料の観戦チケットを配布すると発表しました。それも何だかすごいな...と思いますが、ワクチン接種のペースが鈍化しているので、接種を奨励する背景があるようです。 ニューヨーク市の新型コロナ関連データのサイトをチェックしてみると、一日の新規感染者数・入院者数・死者数ともに順調に減少しているよう。 https://www1.nyc.gov/site/doh/covid/covid-19-data.page 5月8日時点で、ニューヨーク市の新規感染者数の過去7日間の平均は約1000人となっています。日本の感覚からすると、ひとつの市でまだそんなにいるの?と思われそうですが、実施している検査数も全然違うんだろうと思います(多分)。 これからますます暖かくなり、開放的になる季節。ニューヨーク市の再開が順調に進むことを祈るとともに、その様子をここでもお伝えできればと思っています。

  • April 12, 2021

ニューヨークでコロナワクチン接種(1回目)

前回のブログで書いたとおり、4月11日(日)に新型コロナワクチンの1回目の接種を受けに行ってきました。 私が予約した場所は、マンハッタンのハドソンヤードというエリアあるJavits Center(ジャビッツ・センター)という大きな会場でした。 https://www.javitscenter.com/ 予約時間が朝10時だったので、早めに到着するように9時前に家を出ました(自宅から会場までは地下鉄で30分弱くらい)。事前にネットで調べてみたところ、(ワクチン接種が始まった当初のことですが)Javits Centerでワクチンを打つまで3時間くらい待ったという記事も見たので、待たされた時のために水のペットボトルや本も持って行きました。雨が降る予報だったので、もし外で待たされたら嫌だなぁと思いつつ...。 ところが、会場に着いたらそんな心配も杞憂に終わりました。まず、会場の外や入口あたりには人の流れを整理する係員がいて、接種者はその指示に従ってスムーズに中に入ることができました。 最初に、入口で予約のチケットを見せて、ワクチンの会社(この会場ではファイザーかジョンソン&ジョンソン)によって別の進路に進むよう指示されました。私はファイザーのワクチンを受けました。チケットは、Eメールで受け取ったファイルをスマホで見せればOKでしたが、印刷した紙を持参している人も結構いました。 次のエリアでは、たくさんの受付ブースが並んでいて、指示されたブースの係員に予約チケットやIDを見せ、いくつかの質問(気分は良いか、別のワクチンを最近受けたか、など)に答えました。 その次のエリアには、実際にワクチンを打つブースが並び、指示されたブースへ進みました。私に注射を打ってくれた女性はとても親しみやすい感じで、気持ちを楽にさせようとしてくれているようでした。「あなたは日本人?日本でのコロナの状況はどう?」とか聞いてくれました。注射はあっという間に終わり、ワクチン接種済みを証明するカードをもらいました。2回目の接種は、ちょうど3週間後(5月2日)の同じ時間に自動的に予約されたようでした。 注射が終わったら、最後に待機エリアに案内され、並んでいる椅子に順番に座って、異常がないか15分程様子を見ます。時間が経ったら「帰っていいよ!」と言われて終わりでした。 結局、朝10時の予約でしたが、10時前には全て完了しました。Javits Centerに滞在した時間は、待機時間も含め30分もなかったと思います。 正直言うと、私は昨年受けたコロナの抗体検査で陽性だったので、まだ抗体が残っているんじゃないか?という気持ちがあり、またワクチンの予約を取る際の面倒臭さもあり、接種にはあまり気が進みませんでした。でも、Javits Centerでのとてもスムーズな流れ、それに携わる大勢の人達、ワクチンを打ってくれた女性の明るさ等のおかげで、会場を出る頃には何とも言えない清々しい気分になっていました。 ニューヨーク市は、今回のコロナ感染拡大で大きな打撃を受けました。コロナ以前のように人やビジネスが戻り、元の活力を取り戻すためには、それなりに時間がかかるかもしれません。それでも、過去9.11や様々な出来事から何度も立ち直ってきたように、ニューヨークはまたきっと新しく生まれ変われるだろうという希望や確信を感じさせてくれました。 私自身は、ワクチンの副作用のようなものは何もありませんでした。接種当日、時間が経つにつれて注射を打った方の腕に少し痛みを感じた程度です。 ワクチンの接種完了まであと一回。次回の様子もここで紹介する予定です。

  • April 10, 2021

4月...コロナワクチンの予約

4月になりました。日本では新年度ですね。アメリカでは新年度でも何でもないので、日本の入社式や入学式のような年度替わりの行事が懐かしくなります。 ニューヨーク州では新型コロナに対するワクチン接種が進んでいて、3月30日(火)から接種対象者の年齢が30歳以上に引き下げられました。さらに、4月6日(火)からは接種対象者の年齢が16歳以上となり、大人は全員対象者となりました。 自分が対象に入ったと分かってすぐ、ニューヨーク市のサイトからワクチンの予約を入れようとしたのですが、予約の空き枠が全然見つからない...!やっぱり接種対象者が一気に増えたからなのか。予約可能な場所があっても家からずっと離れていたり、予約日が1ヶ月以上も先だったり。 何度かトライして、近場で「ここに空きがある」と表示されても、リンクをクリックすると「空いてません」みたいな表示が出てきて、その繰り返しでした。まるで人気アイドルのコンサートチケットでも予約しているようです。(アイドルのコンサートチケットを予約したことなど何年もありませんが。) 諦めかけて数日後のある朝、FacebookのNY市情報共有のグループで「ワクチンの予約の空きが一斉に出ている!」との知らせがありました。予約サイトに行くと、ニューヨーク市マンハッタンにあるJavits Center(ジャビッツ・センター)という会場にかなり空きがあったので、寝ぼけ眼で急いで予約を入れました。希望日時をクリックしてから自分の情報を入力完了するまで、20分くらいの猶予時間がありましたが、自分の保険情報とか色々と入力する必要がありました。 そうして、Javits Centerで4月11日(日)の朝10時に、ファイザーのワクチン接種1回目の予約。ワクチンの会社を選べるオプションはありませんでした(多分...)。ちなみに、予約の際に使ったのは以下のサイトです。 https://vaccinefinder.nyc.gov/ Javits Centerは、マンハッタン西のハドソンリバー沿いにある大型のコンベンションセンターで、様々なイベントが開催される場所です。New York Comic Con(コミコン)なんかも毎年ここで開催されていました。昨年春にニューヨーク市でコロナ患者が急増した際には、ここが仮設病院になりました。そして今はワクチン接種会場になっています。普通にイベントが開催できるのはいつになるでしょうか。 ワクチン予約の空き状況は刻一刻と変わっているようで、いつ更新されるか予測がつきません。深夜の午前2時、3時頃が狙い目という人もいます。運が良ければ、翌日に予約が取れるようなこともあります。 同じ会社の30歳以下の若い子が今週(私よりも後に)予約を入れ、私よりも早くワクチンを打ったのを聞いて、何だか釈然としない気持ちにもなりました(笑)。 接種対象が一気に広がったのでこんな状況になっているのでしょうが、ワクチン接種が進むにつれてもっと予約が取り易くなるといいなと思います。 ニューヨークでのワクチン接種の様子やその経過については、既にたくさんの人が情報共有していますが、私自身の実体験も次回のブログで紹介したいと思います。