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#corona

  • September 7, 2020

夏の終わり...ボストンへ行ってきました

8月最後の週にお休みをとってボストンへ旅行してきました。(8月23日〜26日) 私は、毎年夏休みに海外旅行(主にヨーロッパ)をするのが恒例でした。が、このコロナ禍で海外旅行はとてもリスクが高く、国内であっても自由に行ける州は限られています。 現在、ニューヨーク州、ニュージャージー州及びコネチカット州(トライステート・エリア)では、新型コロナの感染が拡大している他州からこの3州に移動する人に対し、14日間の隔離を科す勧告を出しています。隔離の対象となる州は現在約30州で、随時変更されますが、以下のサイトで確認できます。 https://coronavirus.health.ny.gov/covid-19-travel-advisory#restricted-states つまり、ニューヨーク州からどの州へ移動することも可能ですが、戻ったときに14日間の隔離を避けるためには、隔離の対象外の州に行かないといけません。 そこで、ニューヨークから比較的近い隔離対象外の州ということで、マサチューセッツ州のボストンに行ってみることにしました。ボストンへは、過去に仕事の出張で何度か訪れた程度で、いつかまた行ってみたいな〜くらいに思っていましたが、今回に関しては、とにかく何処でもいいのでニューヨークを出たい!という気持ちでした。 ニューヨーク州と同様、マサチューセッツ州でも、新型コロナ感染リスクが高い州から移動して来る人に対して14日間の自己隔離を義務付けています。感染リスクが低いと認められた州からの移動者は自己隔離の対象外となり、ニューヨーク市も低リスク州の中に入っていました。低リスク州は随時更新され、以下のサイトで確認できます。 https://www.mass.gov/info-details/covid-19-travel-order#lower-risk-states- 両州を移動するにあたって隔離の必要がないことを確認した上で、私はボストンでの宿泊ホテルと、ニューヨーク〜ボストン間の列車(アムトラック)を予約しました。 ホテル側は現時点での旅行に関する様々なリスクを承知しているので、予約後も宿泊の24時間前まではキャンセル料不要となっていました。 アムトラック(Amtrak)とは全米の鉄道を経営する公共会社のことです。アムトラック列車のチケットは、購入後の変更やキャンセルが可能かどうかで値段にかなり差があるのですが、両州でのコロナの状況が変わらないことを祈りつつ...一番安い変更・キャンセル不可のチケットを買いました。旅行日の10日前に購入して、往復で110ドルくらいでした。私は過去にアムトラックをそれ程利用したことがないのですが、意外に安かったです。 結局、ニューヨーク州・マサチューセッツ州相互に自己隔離対象外の州であることは旅行日まで変わらず、ホッとしながらニューヨークを旅立ちました! 行きは、アセラと呼ばれる特急(Acela Express)に乗りました。ニューヨーク〜ボストン間の距離は約350kmで、アセラでだいたい3時間40分かかりました。アメリカ版の新幹線と言われているようですが、新幹線よりは遅いです。席は全席指定、コロナ禍のために車内でのマスクの着用必須で、隣り合う2席の片方は全て空いていました。経営側からすれば大変でしょうが、利用者としては隣の席に荷物を置いて広々使うことができ、電源や無料Wifiもあるので、快適に列車の過ごすことができました。 さて、終点でもあるボストン南駅(South Station)に到着後、今回の宿泊先であるHyatt Regency Bostonに向かいました。 https://www.hyatt.com/en-US/hotel/massachusetts/hyatt-regency-boston/bosto Hyatt […]

  • June 28, 2020

コロナ、活動再開、プライド…

6月も終わりに近づいています。夏も本番、暑い日が続いています。 コロナの現状 世界全体で見れば(地域の差はあれ)コロナ感染拡大は随分抑えられてきているようですが、アメリカでは最近また感染者が急増しているようです。 6 月28日時点の新型コロナウィルス感染者数・死者数は以下のとおりです。 アメリカ合衆国:感染者  2,606,492、死者  128,201 ニューヨーク州:感染者     416,018、死者    31,452 ニューヨーク市:感染者     211,229、死者    22,441 (アメリカとニューヨーク州の情報はWorldometer、ニューヨーク市の情報はNew York Cityのサイトを参照。ニューヨーク市の死者数は、コロナが原因と確定された死者(Confirmed Deaths)と、コロナが原因と推定された死者(Probable Deaths)の合計。) 前回のブログが2週間前だったのですが、そのときの数値と比べると、アメリカ全体では感染者数が約23%、死者数が9%増加しています... […]

  • June 3, 2020

コロナ、抗議デモ、暴動… 6月のニューヨーク

6月になりました。 ニューヨーク州では、新型コロナウィルスの感染が抑えられてきていて、経済活動の再開が少しずつ進んでいます。ニューヨーク市については、前回のブログにも書いたとおり、6月8日(月)から第1段階の業種の再開が予定されています。ところが、報道されているとおり、先週末から全く別の問題が生活に影響してきています。 コロナの現状 まずはコロナですが、6 月3日時点の新型コロナウィルス感染者数・死者数は以下のとおりです。 アメリカ合衆国:感染者  1,892,425、死者  108,635 ニューヨーク州:感染者     382,824、死者    30,134 ニューヨーク市:感染者     201,806、死者    21,688 (アメリカとニューヨーク州の情報はWorldometer、ニューヨーク市の情報はNew York Cityのサイトを参照。ニューヨーク市の死者数は、コロナ陽性と診断されていた死者(Confirmed Deaths)と、コロナ陽性と診断されていなかったが死因がコロナと推定された死者(Probable Deaths)の合計。) 最近の傾向として、ニューヨーク州・市では新たなコロナ感染者数・死者数が順調に減少している一方、ニューヨークを除くアメリカ全体では未だに感染拡大が続いているように見えます。感染拡大の防止と社会経済活動の再開、どのように折り合いをつけるかはとても難しい判断です。自分の中でも、早く再開してほしいという期待とコロナへの恐怖が、心の中で交錯しています。 […]

  • May 30, 2020

5月も終わります...ニューヨークの今

5月25日(月)は、Memorial Dayというアメリカの祝日でした。この週末から本格的に夏が始まることになっています。みんなでバーベキューをやったり、ビーチへ行ったり。 でも、今年はコロナのせいで例年と違い、大勢の人がいる場所では他者との距離を十分にとり、マスクを着用することが求められています。にも関わらず、この連休に人で溢れかえっているビーチの様子がニュースで伝えられていましたけど... これを書いている5月29日時点の新型コロナウィルス感染者数・死者数は以下のとおりです。 アメリカ合衆国:感染者 1,793,530、死者 104,542 ニューヨーク州:感染者  377,714、死者  29,751 ニューヨーク市:感染者  199,038、死者  21,477 (アメリカとニューヨーク州の情報はWorldometer、ニューヨーク市の情報はNew York Cityのサイトを参照。ニューヨーク市の死者数は、コロナ陽性と診断されていた死者(Confirmed Deaths)と、コロナ陽性と診断されていなかったが死因がコロナと推定された死者(Probable Deaths)の合計。) 数字から分かるとおり、アメリカ全体でのコロナ感染による死者数が今週ついに10万人を突破しました。先月、アメリカでのコロナ死者数が10万〜20万人になりそうという政府の予測を聞いたとき、そんなに酷くなるか〜!?と信じられなかったのですが、5月も終わらないうちにその予測範囲内に入ってしまいました。 ただ、ニューヨーク州では、総入院者数、1日の入院者数、1日の死者数などの数値が一貫して低下しています。今週は毎日、1日あたり死者数が100人を下回っています。日本の感覚からすると、まだ1日に100人近く亡くなっているのか!と思われそうですが、状況が改善してきていることは確かです。 一方、ニューヨーク州以外の他の州では感染者数や死者数があまり減ってなく、経済活動を再開した州の中には、むしろ感染被害が拡大しているところもあるようです。感染の抑え込みと活動の再開、どのようにバランスを取っていくか、どの国・地域によっても難しい問題になりそうですね。 ちょうど今日、ニューヨーク州のクオモ知事の会見で、今の改善傾向が続くとすれば、ニューヨーク市では6月8日(月)に活動再開の第1段階に移行する見込みとであると発表されました。州内で感染リスクが低下した他の地域では、既に第1段階の活動が再開されています。 前回のブログでも紹介したのですが、州内での活動再開は4つの段階(業種)に分けて実施されることになっています。今のロックダウンが始まって約2ヶ月半が経ち、ようやく解除に向かいつつあります。ニューヨーク市でも予定どおり再開が始まるよう祈るばかりです。 […]

  • May 20, 2020

5月になりました...ニューヨークの今

5月になりました...と言っても、いつの間にか5月も後半。前回の投稿が4月26日で、もう三週間以上経ってしまいました。 個人的にはこの三週間が仕事の繁忙期のピークで、締め切りに終われる日々でした。私は会計やファイナンス関連の仕事をしていて、毎年クライアントの決算のために年始〜5月頭あたりまで忙しくしていますが、今年は例年に比べてピークが少し遅くなりました。やはりコロナの為に決算作業が滞っていたり、コロナの影響を来期の業績予想にどう織り込むかという点で議論が長引いたりしたためです。 ロックダウンが始まって以降、自分の部屋に閉じこもって淡々と、延々と作業を続ける毎日で、本当に気が滅入りました。一方で、こんな外出自粛生活の中でたくさんやることがあって良かったのかもしれないとも思います。 今週は仕事が一段落して、ホッと一息ついている感じですが、このまま一気に暇になると、それはそれで不安になるのかもしれません... さて、先月から続けている新型コロナウィルス感染者数・死者数について、5月19日時点の現状は以下のとおりです。 アメリカ合衆国:感染者 1,570,583、死者 93,533 ニューヨーク州:感染者  362,630、死者 28,648 ニューヨーク市:感染者  191,650、死者 20,887 (アメリカとニューヨーク州の情報はWorldometer、ニューヨーク市の情報はNew York Cityのサイトを参照。ニューヨーク市の死者数は、コロナ陽性と診断されていた死者(Confirmed Deaths)と、コロナ陽性と診断されていなかったが死因がコロナとされた死者(Probable Deaths)の合計。Worldometerで集計されている全米・ニューヨーク州の死者数も、Probable Deathsを含む模様。) 前回の投稿から三週間以上も経っているので、前回データと比較して感染者・死者数が大きく増えているのは当たり前かもしれません。特に、感染者数の増加については、テストのキャパシティを増やしている影響もあるだろうし、抗体検査の結果から既にコロナの抗体を持っている人数はずっと多いことが分かっているので、もはや人数を追う意味はないかもしれません。 死者数については、ニューヨーク州での一日あたり死者数が100人前後まで減ってきており、入院者の総数、新規入院者数もずっと減少傾向が続いているようです。長期に渡る外出制限の成果が、ゆっくりであれしっかり出てきています。 それでも、ニューヨーク州での現在の外出制限(New York on PAUSEと言います)は6月13日まで延長されることになりました。ただし、州内のエリア毎に状況が異なるため、州の設定した7つの基準全てを満たした地域では、感染リスクが低いビジネスから段階的に経済活動を再開して良いことになっています。 […]

  • April 26, 2020

コロナのピークは過ぎた?ニューヨークの今

早いもので、4月も残すところあと一週間となりました。自宅待機の単調で無味乾燥な日々が続くと、あっという間に過ぎたようでもあり、一方で3月中旬までの普通に外出していた毎日がずっと昔のことのようにも思えます。 晴れたかと思えば雨が降り、暖かくなってはまた肌寒くなり、揺り戻しを続けながらも春は着実に深まっています。 まずは、4月25日時点の新型コロナウィルス感染者数・死者数の状況です。 アメリカ合衆国:感染者 960,896、死者 54,265 ニューヨーク州:感染者 288,313、死者 21,908 ニューヨーク市:感染者 150,576、死者 16,270 (アメリカとニューヨーク州についてはWorldometer、ニューヨーク市についてはNew York Cityのサイトを参照。) ニューヨーク市の死者数は、コロナ陽性と診断されていた死者(Confirmed Deaths)と、コロナ陽性と診断されていなかったが死因がコロナとされた死者(Probable Deaths)の合計になります。Worldometerで集計されている全米・ニューヨーク州の死者数も、Probable Deathsを含んでいるようです。 ニューヨーク州のクオモ知事の会見によると、良いニュースとしては、新型コロナに感染した入院者の総数、新規入院者数、人工呼吸器の使用数など、全てにおいて減少している傾向が一週間以上続いているようです。数字上はピークは過ぎたように見えます。医療現場の負担が減ってきているということであり、嬉しいことです。 一日の新型コロナの死者数も、ニューヨーク州・市に限って見れば一番多かったのは二週間前あたりで、以降徐々に減ってきているのが分かります。それでも、ニューヨーク州で今も毎日400人以上の方がコロナで亡くなっているというのは、日本の状況と比べればまだまだ恐ろしく、落ち着いたね、と言えるようなものではないかもしれません。 以下のグラフは、過去1ヶ月のニューヨーク州・市での新型コロナによる死者数合計、また新規死者数の推移です。 (日によって、市の死者数が州の死者数より高くなっているのはおかしいですが、情報ソースが違うので、人数の確定方法や公表のタイミングに違いがあるのかもしれません。) 新規感染者数はまた増えている傾向のようですが、ニューヨーク州では今大規模な抗体検査を行なっていて、その影響があるのだと思います。 その抗体検査において、初期的ではあるものの興味深い結果が発表されました。ニューヨーク州民の3,000人を対象に検査を実施した結果、13.9%の人が抗体を持っていた(陽性反応が出た)とのことで、州の人口をもとに試算すると、約270万人が新型コロナに感染していると推定されるようです。上記のとおり、現在発表されているニューヨーク州の感染者数は28万人くらいですから、実際の感染者数はその10倍!くらいいるかもしれないということです。 州の中でも陽性反応が出た割合には地域差があり、ニューヨーク市で陽性反応が出たのは20%を超えるようです...調査でこういう実態が判明するのは良いことだと思います。 […]

  • April 9, 2020

ロックダウンの街、ニューヨークの今 2

4月に入り、とても過ごしやすい気候になって来ました。ニューヨークのロックダウンが始まってから2週間以上が過ぎましたが、私の生活に特段の変化はなく、相変わらず家の中で引きこもりながら仕事をする毎日です。 まずは、現時点(4月8日時点)での新型コロナウィルス感染者数・死者数の情報です。 アメリカ合衆国:感染者 435,160、死者 14,797 ニューヨーク州:感染者 149,316、死者 6,268 ニューヨーク市:感染者 80,204、死者 4,260 (データソースは、アメリカとニューヨーク州についてはWorldometer、ニューヨーク市についてはNew York City。) 先週の数値と比べて相変わらず増加の一途という感じですが...アメリカ全体で見ると感染者数は世界でダントツの一位、死者数もちょうどスペインを抜いて一位のイタリアに迫る勢いです。このペースではそのうち死者数も一位になるでしょう。 ニューヨーク州では、数日前までは一日の死者数に減少傾向が見られ、これまでのSocial Distance(他人と社会的距離を取る)の措置に一定の成果が見られるという希望的観測がありましたが、4月7日、8日と連続して死者数が過去最高となり、まだまだ感染拡大は収まっていないようです。 ニューヨーク州のクオモ知事の昨日の会見によると、主には長く入院していた人達が亡くなることで死者数が増加しているとのことでした。一方、良いニュースとして、新しい入院患者数やICUに入った患者数は減少傾向にあり、入院者の総数は頭打ちになりつつあるみたいです。それには、病院での死者が増えているからという理由もあるようですが... 更には、現在集計されている死者数に含まれていない、病院ではなく自宅で亡くなった患者も少なからずいるようです。病院側に受け入れる余裕がないために自宅で亡くなった人が多くいるのかと思うと、やるせない気持ちになりますね。 感染の被害が最も大きいイタリアやスペインでも、1日の死者数が減ったかと思えばまた増えたり、一進一退の状況が続いているみたいなので、ニューヨークでも一気に自体が収束するようなことにはならないのでしょう。 ニューヨーク以外で、今新型コロナのホットスポットとなっている都市のひとつがルイジアナ州ニューオーリンズなのですが、そこでは黒人の死者数の比率(対人口)が他の人種より多いことが分かりました。黒人には、肥満等のために基礎疾患を抱えている人が多い、また在宅勤務ができないEssential業務に従事する人の割合が多い、といった理由が考えられるようです。基礎疾患がある人は、新型コロナ感染で重篤になりやすいと言われています。 クオモ知事の会見でも、ニューヨーク内でも黒人やヒスパニックの死者の比率が高いことを話していました。上記と同じ理由が当てはまるのではないかと思いますが、収入の問題、医療サービスへのアクセスの問題もあるのでしょう。 ニューヨーク市の新型コロナのデータサイトでは、ニューヨーク市内の地区毎の感染状況のデータが公表されています。ニューヨークには、5つの行政区(マンハッタン、ブルックリン、クイーンズ、ブロンクス、スタテンアイランド)がありますが、大抵の人がニューヨークと聞いて思い浮かべるであろうマンハッタン区では、感染者・死者数の比率は比較的低いのです。逆に比率が高いのはクイーンズ区やブロンクス区で、ヒスパニックや黒人がそれぞれ多いエリアです。 また、このサイトには、市内の郵便番号(Zip code)エリア毎に、コロナ感染者の数や検査してコロナ陽性だった人の割合の大小を色分けで示しているマップが公開されています。やはり、中心部のマンハッタンから離れて、郊外のクイーンズ、ブロンクス、ブルックリンになる程、感染が拡大していることが分かります。 新型コロナの感染拡大は、人種の格差、収入の格差と言った様々な問題を炙り出すことにもなりそうです。 […]

  • April 2, 2020

ロックダウンの街、ニューヨークの今

前回書いたとおり、新型コロナの感染を抑える目的で、ニューヨーク州では3月22日(日)からEssential(必要不可欠)な業務に従事する人以外は在宅勤務となり、不要不急の外出を控え自宅待機するように要請されました。いわゆるロックダウンと言われる状態になりました。 その前回の投稿で、3月24日時点の全米やニューヨークの新型コロナ感染者数・死者数を載せたのですが、約1週間が過ぎ、その数はさらに凄まじいペースで増加しています。これを書いている4月1日現在の感染者数・死者数は以下のとおりです。 アメリカ合衆国:感染者 215,515、死者 5,110 ニューヨーク州:感染者 83,801、死者 2,219 ニューヨーク市: 感染者 45,707、死者 1,374 (感染者数・死者数のデータソースは、アメリカとニューヨーク州についてはWorldomater、ニューヨーク市についてはNew York Cityのサイトになります。) ニューヨーク市のデータを見てみると、この1週間(正確には8日)で感染者数は約3倍、死者数は7倍になっています。1日の感染者・死者の増加数自体も日に日に増えているようで、全く収まる気配を感じません。上記データからも読み取れるとおり、全米50州の中でニューヨーク州の感染者数がダントツで多く、そのニューヨーク州の感染者の半分以上はニューヨーク市となっています。 今後の予測については色々なデータが出ていますが、ニューヨークでの感染のピークは今から約2〜4週間後に来ると予測されているようです。 トランプ大統領の会見で毎回一緒に出てくる米国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長によれば、全米の死者数が10万~20万人に達する可能性もあるとのこと。 このような状況で、連邦レベルでは、他人と一定の距離を保つ「Social Distance」の指針を4月30日まで延長することが発表されました。あと1ヶ月こんな毎日が続くのか...とうんざりする反面、本当にあと1ヶ月で状況が好転するのか...?という不安もあります。感染がピークアウトして行動規制が緩和されている国などはまだないからです。(中国?は除き...) ニューヨーク市では患者を収容するベッドが足りないので、セントラル・パークに臨時病院のテントの設営が進められています。また、海軍の病院船もマンハッタンに到着したとのことでした。病院で患者に対応している医師や看護師の過酷な現場の様子もニュースで頻繁に伝えられ、見る度に辛くなります。 少しだけ心が休まるときもあります。先週の金曜日から、厳しい環境で頑張っている医療従事者への感謝を込めて、毎晩7時ジャストにみんなで拍手をするという運動が広がっています。もともとはイギリスから始まった運動のようですが、ニューヨークでもネットでの呼びかけから広がりました。毎日7時になると外から拍手や歓声が沸き起こり、ニューヨーカー同士の繋がりや温かさを感じられる嬉しい瞬間です。 今や、世界一のコロナ感染のホットスポットとなってしまったニューヨーク。そんな危ない街に住んでいる自分に、現状を心配して家族や友達が連絡をくれます。時には長年ご無沙汰していた人からも!それはとてもありがたいのですが、正直なところ、自分自身の生活は側から見るほど大変なではないと感じています。 ロックダウンでは全く外出できないと思っている人もいるようですが、食べ物や生活必需品を買いに行ったり、ちょっと散歩したりすることは問題なくできます。 今のところ自分にはまだ仕事があって(在宅勤務を続けるのが辛くなってきてはいますが...)、近い友人や同僚にはコロナ感染者がおらず、あまり切迫した状況に直面していないので、そう大変じゃないと思えるというのもあります。 ただ、感染の深刻化が報道されるに連れ、もはや他人事では済まされないようになってきて(既に自分が感染しているかもしれないし)、外出が少しづつ怖くなってきています。上に書いたように、いつこの生活が終わるのか予測できないのも大きな不安の一要素です。 […]

  • March 25, 2020

コロナショック!ニューヨークの様子 2

前回新型コロナウィルスの生活への影響について書いてから、1週間以上が経ちました。この間にも事態はどんどん進展しています。アメリカで、特に私の住むニューヨーク州・ニューヨーク市で、コロナウィルスの感染者・死者は日に日に増加していて、様々な措置が発表されています。 ニューヨークの現状 ニューヨーク州では、3月22日(日)の夜から、Essential(必要不可欠)なお仕事の人以外は自宅での勤務が義務づけられ、また不要不急の外出を控え自宅待機するように要請されています。Essentialな仕事というのは、食料品店、薬局、医療機関、公共交通機関などです。外出時は単独行動をして、他人とは6フィート(約1.8m)以上離れるように言われています。 新型コロナウィルスの感染者数・死者数については随時報道されているので、私がここで記載する必要もないかもしれませんが、これを書いている3月24日現在で、CDCのページやニュースサイト等の情報によると以下のとおりとなっています。 アメリカ:感染者 54,867、死者 782 ニューヨーク州:感染者 26,348 死者 271 ニューヨーク市: 感染者 15,597、死者 192 現時点の人数も、日毎の増加ペースもすごいのですが、コロナウィルスには潜伏期間があるため、ピークはもっと先になると言われています。全米の感染者数・死者数に占めるニューヨークの割合は非常に高いです。 経済への影響 コロナそのものの生命や健康への被害に加え、誰もが心配になるのは経済活動への影響です。世界中で、一時的に仕事ができない人、もしくは仕事を失った人が増えていますが、お店の閉鎖、イベントの中止、自宅待機、といった措置がいつまで続くのか分からず、混沌としています。 株式市場では、世界中でコロナの影響が深刻化してきた2月下旬から株価が急落しました。コロナとは別の要因で、原油価格が急落したことも影響しているようですが、約1ヶ月間一貫して下がり続けています。更に、一般的に株とは逆の動きをすると思われている債券や金の価格まで下がっていて、投資家の現金への逃避が進んでいるようです。 私は以前の投稿で、早期退職を目指す「FIREムーブメント」を紹介しました。 FIRE 〜 経済的自由を求めて これを書いた時点では株式市場が長い間好調だったので、やる気マンマンだった訳ですが、今回のコロナショックでFIREのゴールはかなり遠のいてしまったように思います(泣)。過去にもリーマンショックのような暴落を経験しているとは言え、今のような暴落相場に直面すると、怖い思いをしていることは正直否めません。狼狽えることなく落ち着いて、長期・分散の観点から投資を続けていかないといけない、と頭では分かっているのですが。 自分の生活への影響 最後に、私自身の生活について少し書くと、私が勤める会社では先週の木曜からオフィスが閉鎖され、全社員が在宅勤務を行うことになりました。そろそろ1週間が経とうとしていますが、家での仕事は始まりと終わりが曖昧で、メリハリがなくダラダラしてしまいます。いつまでこの措置が続くかは分からないのですが、この生活を延々と続けられるか、少し心配です。 外出は基本的に食事を買いに行く時くらいですが、外に出るときは散歩がてら少し長めに歩いてみたりしています。ジム通いが生活に組み込まれていたので、ジムが閉鎖されているのは辛いです。食品店やレストラン(持ち帰りのみ)以外のお店はほとんど閉まっていて、人通りもまばらで、これが本当にニューヨークなのか!と思ってしまいますが、次第に慣れてきている自分がいます。 […]

  • March 16, 2020

コロナショック!ニューヨークの様子

世界中を大混乱に陥れている新型コロナウィルス(COVID-19)。アメリカでの影響は、日本より少し遅れて始まりましたが、ウイルス感染者数がどんどん増えてくるに連れ、ここ1、2週間のうちに状況は大きく変わってきました。    私の住むニューヨークでは、3月8日にニューヨーク州で非常事態宣言が出され、3月12日にはニューヨーク市で非常事態宣言が出されました。少し前から色々なイベントが中止・自粛されていましたが、12日からは全てのブロードウェイショーが中止になり、13日にはメトロポリタン美術館も閉鎖になりました。その他、カーネギーホールやメットオペラ等大きな箱での公演も中止になりました。ブロードウェイショーは4月12日までの1ヶ月間の中止ということですが、1ヶ月後に状況がどうなっているか...誰にも分かりませんね。    更に、今日(3月15日)には、ニューヨーク市の公立学校が3月16日から一斉に閉鎖されると発表されました。4月20日に再開を目指すとのことですが、長期化する可能性もあるようです。3月17日からはニューヨーク市のレストラン・バー・カフェも客席が閉鎖されるようで(デリバリーや持ち帰りはOK)、さすがにここまで来たか...という感じです。    この週末は、買い物、ジム、人と会う目的で外に出ましたが、個人的にそこまで大きな混乱には遭っていません。トイレットペーパーなどの買い占めがあったというニュースも見ましたが、少なくとも私が行った店ではそんなことはなかったようです。さすがに外出している人の数は減ったな〜、と思いましたが。ただ、上記のようにレストラン等まで閉まってしまうと、来週からはゴーストタウンのようになってしまうかもしれません。    私が勤務する会社では、今のところオフィスは閉鎖になっていませんが、大人数の会議は禁止され、多くの社員は自主的に自宅勤務をしています。クライアント先などのかなりの会社は既に自宅勤務となっているので、我が社がそうなるのも時間の問題かなと思います。    ニューヨークの日本領事館に在留届を出している人には、毎日領事館から新型コロナウィルスに関するお知らせが届きます。 https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-refs.html ニューヨーク州内では、もともとニューヨーク市北部のウェストチェスターというエリア(日本の駐在員も多く住む)でウィルス感染者が急増していました。それが、ここ最近はニューヨーク市内での感染者数が日に日に増えていて、死者も出てきています。    日本と大きく違う点としては、こんな状況になってもニューヨークのほとんどの人はマスクをしていません。マスクをしているのは主にアジア人で(最近は他人種でマスクをしているのを見かけますが)、何となく周りから避けられたり、白い目で見られているように感じます。私が年末年始に日本に帰国したとき、アメリカ在住者から見た日本の「あるある」として、日本人がやたらとマスクをしている!ことに気付いたですが、日本でのマスクの買い占めや転売の話を聞くと、今の日本ではほぼ100%の人がマスクをしているのでしょうか?マスクに予防効果はあまりないという話も聞きますが、どうなんでしょう。    株式市場など、世界経済にも大混乱を及ぼしている新型コロナウィルス。これまでの人生でも経験したことがないような状況がこれからどのように展開していくのか?少しでも状況が好転し、早く通常の生活に戻れることを祈りながら、日々やっていきたいと思います。