8月最後の週にお休みをとってボストンへ旅行してきました。(8月23日〜26日)
私は、毎年夏休みに海外旅行(主にヨーロッパ)をするのが恒例でした。が、このコロナ禍で海外旅行はとてもリスクが高く、国内であっても自由に行ける州は限られています。
現在、ニューヨーク州、ニュージャージー州及びコネチカット州(トライステート・エリア)では、新型コロナの感染が拡大している他州からこの3州に移動する人に対し、14日間の隔離を科す勧告を出しています。隔離の対象となる州は現在約30州で、随時変更されますが、以下のサイトで確認できます。
https://coronavirus.health.ny.gov/covid-19-travel-advisory#restricted-states
つまり、ニューヨーク州からどの州へ移動することも可能ですが、戻ったときに14日間の隔離を避けるためには、隔離の対象外の州に行かないといけません。
そこで、ニューヨークから比較的近い隔離対象外の州ということで、マサチューセッツ州のボストンに行ってみることにしました。ボストンへは、過去に仕事の出張で何度か訪れた程度で、いつかまた行ってみたいな〜くらいに思っていましたが、今回に関しては、とにかく何処でもいいのでニューヨークを出たい!という気持ちでした。
ニューヨーク州と同様、マサチューセッツ州でも、新型コロナ感染リスクが高い州から移動して来る人に対して14日間の自己隔離を義務付けています。感染リスクが低いと認められた州からの移動者は自己隔離の対象外となり、ニューヨーク市も低リスク州の中に入っていました。低リスク州は随時更新され、以下のサイトで確認できます。
https://www.mass.gov/info-details/covid-19-travel-order#lower-risk-states-
両州を移動するにあたって隔離の必要がないことを確認した上で、私はボストンでの宿泊ホテルと、ニューヨーク〜ボストン間の列車(アムトラック)を予約しました。
ホテル側は現時点での旅行に関する様々なリスクを承知しているので、予約後も宿泊の24時間前まではキャンセル料不要となっていました。
アムトラック(Amtrak)とは全米の鉄道を経営する公共会社のことです。アムトラック列車のチケットは、購入後の変更やキャンセルが可能かどうかで値段にかなり差があるのですが、両州でのコロナの状況が変わらないことを祈りつつ...一番安い変更・キャンセル不可のチケットを買いました。旅行日の10日前に購入して、往復で110ドルくらいでした。私は過去にアムトラックをそれ程利用したことがないのですが、意外に安かったです。
結局、ニューヨーク州・マサチューセッツ州相互に自己隔離対象外の州であることは旅行日まで変わらず、ホッとしながらニューヨークを旅立ちました!
行きは、アセラと呼ばれる特急(Acela Express)に乗りました。ニューヨーク〜ボストン間の距離は約350kmで、アセラでだいたい3時間40分かかりました。アメリカ版の新幹線と言われているようですが、新幹線よりは遅いです。席は全席指定、コロナ禍のために車内でのマスクの着用必須で、隣り合う2席の片方は全て空いていました。経営側からすれば大変でしょうが、利用者としては隣の席に荷物を置いて広々使うことができ、電源や無料Wifiもあるので、快適に列車の過ごすことができました。
さて、終点でもあるボストン南駅(South Station)に到着後、今回の宿泊先であるHyatt Regency Bostonに向かいました。
https://www.hyatt.com/en-US/hotel/massachusetts/hyatt-regency-boston/bosto
Hyatt Regencyは南駅から徒歩で10分程度、ボストンのダウンタウンの真ん中にあります。周囲には色々なお店やカフェ、レストランがあり、とても便利な場所でした。
ホテルでは、対人接触を極力避けるために様々なサービスが制限されていて、基本的に3泊まではハウスキーピング・サービスがない(依頼すればやってくれるが、その間部屋を出ないといけない)、ジムやプール等の施設は閉鎖、朝食バフェも閉鎖中で代わりに朝食セット(ヨーグルト、マフィン、バナナ、ジュース等)のバックを毎朝配布していました。色々と残念ではありますが、このコロナ禍ではしょうがないと割り切り、ダラダラと過ごすことにしました。
ボストンに行ったことがある方なら分かると思いますが、ボストンでは中心部がコンパクトにまとまっていて、かなりの観光地は頑張れば徒歩でも回れます。ただ、残念ながら今回は多くの観光スポット(美術館等)が閉鎖中でした。
オフィス街はかなり閑散としていて、ニューヨークと同じように多くの会社ではまだ自宅勤務が続いているのだと思います。お店が並ぶ街中でも、以前訪れたときと比べて明らかに人通りが少なくなっていると感じました。
ニューヨークと異なる点として、ボストンではレストランでの店内飲食が許可されていました。もちろん、Social Distanicingのために席と席の間はかなり開けていましたが、長らくレストランの店内で食べていない自分にとっては久々の光景でした。
また、この旅行の時点でニューヨークではスポーツジムがまだ閉まっていましたが、ボストンでは既に営業を再開していました。街の規模の差もあるのでしょうが、ボストンの方が一足先に経済活動を再開しているようでした。
ボストンの中心部をぶらぶらした後は、チャールズ川を渡って対岸にあるケンブリッジという街へ行き、マサチューセッツ工科大学(MIT)やハーバード大学といった世界に名だたる名門校を見てきました。新学期が始まる前だったので学生の姿はまばらでしたが、主にオンラインで授業が行われるということであれば、新学期になってもこんなものなのかもしれません。世界中から優秀な学生が集まってきているのでしょうが、実際に会って触れ合う機会が少なくなるとすれば、残念なことです。
なんだかんだであっという間の旅行でした。
ボストンからの帰りは、アセラ特急ではなく普通のアムトラックの列車に乗りました。ニューヨーク市のPenn Stationmでは4時間半。結構な長時間ですが、ネットを見たり本を読んだりしている内に、あっという間に時間が過ぎました。この列車では私は自由席(Coach Seat)に座りましたが、ニューヨークに到着するまで隣には誰も座らず、おそらく乗客同士の間を十分開けられるようにチケットの販売数を制限しているようでした。行きと同様、車内ではマスク着用が必須でした。
こうして短い夏休みの旅は終わりました...久々にニューヨークを抜け出して気分転換になり、コロナ禍での旅行という意味で後々記憶に残るかもしれません。