ニューヨークあるある!Part 1~地下鉄編

ニューヨークに住んでいる人達の間でよく話題になる「あるある」ネタをまとめてみました。

というか、地下鉄のネタだけでも結構あったので、今回は地下鉄編で。


1. 遅延やルート変更にイライラ...

ダイヤどおり正確に電車が走ることが当たり前の日本に慣れていると、ニューヨークの地下鉄のいい加減さには我慢できなくなります。自分がこれまでのニューヨーク生活で感じたイライラのうち、かなりの部分が地下鉄によるものかも。

駅に時刻表などはなく、そんなに間隔も空けず電車がどんどんやって来ることを前提にしているはずが...実際はしょっちゅう遅れ、突然止まることも多々あります。ホームでは 電車がやってくる方向を何度も確認する人がチラホラいます。

特に週末になると、工事などでよくルート変更があり、例えばオレンジのラインの電車が青のラインを走ったりするようなことが起こります。一応、駅に週末や深夜のルート変更についての貼り紙はあるのですが、正直見てもよく分からないことが多いです。

ただ、ここ数年で市内のたいていの駅には「次の電車は何分後、その後は何分後」と 後続車のタイミングを知らせる電子掲示板が設置され、前より状況を把握しやすくなりま した。それでも、あと「5分」という表示がしばらく変わらなかったりして、「ちゃんと来てるの??」と思うこともありますが。

こんな感じ。

さらに、最近は地下鉄各路線の運行状況がリアルタイムで見られるスマホアプリもできて、駅の改札を通る前でも、乗りたい電車がすぐに来るかチェックできるようになりました。


2. 古い、汚い...

歴史ある地下鉄ですから、ほとんどの駅は古く、掃除はされてるものの汚いです。利用者のマナーの悪さのせいもあるでしょうが。

ホームで電車を待っているとき、線路にネズミを何匹も見かけます。 私の経験では一度だけですが、朝の通勤電車の中にネズミが出現し、車両が大パニックになっとこともあります。ある人は慌てて座席の上に立ち上がり、ある人は「キャーキャー」叫びながら飛び跳ね、手に持っていたアイスコーヒーが蓋からどんどんこぼれていました!


3. 突然のパフォーマンス!

地下鉄の駅構内では、歌ったり演奏したりするパフォーマーをしょっちゅう見かけます。構内だけでなく、電車内でも突然パフォーマンスが始まることがあります。

多いのは、メキシカングループの陽気な歌と演奏、黒人おじさんのコーラス隊、あと黒人の若者によるヒップホップダンスなど。

ほとんどの乗客はさして関心も示さず、ちらほらチップをあげる人がいるくらいですが、かなりレベルの高いパフォーマンスが披露され、拍手に包まれることもたま~にあります。そんなときは楽しい気分になります。

ただ、ヒップホップダンスの若者は、車内で捕まるためのポールを使ってグルグル回ったり、通路をバク転で通り抜けたりするので、どんなに訓練されていたとしてもとっても危険だし、正直止めてほしいです。


4. ふれあい、助け合い

悪いところばかり思い浮かびがちな地下鉄ですが、それだけでは何なので良いところも。

他の都会と同じように、ニューヨークでも基本的には他人にあまり干渉しませんが、それでも、大きな荷物を持っている女性やお年寄りを手伝ったり、子供やお年寄りに席を譲ったり、といっ たことは当たり前のように行われています。

路線が複雑なので、どの線に乗ればいいか?質問する人が多いのですが(私もよく聞かれます)、聞かれた人やその周囲の人ができる範囲で親切に答えています。

ふとしたことから隣に座る人と会話が始まることも結構あるし、他人同士のコミュニケーションは日本の電車内より多いと思います。

そう言えば、ニューヨークに住んでいた女友達が日本に帰国したとき、大きなスーツケースを持って駅の階段を登らなければならなかったのに、誰一人助けてくれなかった!と嘆いていました。日本では、頼まれない限り進んで関わらない方がいいと思う人も多そうですね。でも、外国人が日本に旅行してとても親切にしてもらったという話もよく聞くので、日本人が特に不親切な訳ではないと思いますけどね。


5. 通勤ラッシュはそうでもない

ニューヨークにも朝の通勤ラッシュはありますが、東京や大阪 などには全く及びません。ニューヨーカーもかなりの人は地下鉄で通勤しているはずなので、何故ラッシュが東京ほどではないのか少し不思議です。始業時間がよりフレキシブルだからでしょうか?

また、ラッシュ時でも別にスーツでかっちり決めたビジネスマン達だけでなく、かなりラフな格好の人もかなり多いです。

私が日本に帰国して東京に滞在した際、9時前の新宿駅西口を歩いたことがありましたが、黒か紺のスーツまたはコートを着た(冬だったので)サラリーマンの大群が自分の方に向かってザッザッと押し寄せて来て...正直怖くて逃げそうになりました。さらに多くの人はマスクを して、目は死んだような感じで...私が東京でサラリーマンをやっていたときは当たり前 の光景だったのでしょうが、改めてその異様さに驚きました。


と、こんなところでしょうか。何はともあれ、地下鉄は市民の一番大事な移動手段。避けて通れない分、私は昔より時間に余裕を持って行動するようになりました。