早いもので5月が終わりました。5月31日(月)はMemorial Day(日本語では「戦没将兵追悼記念日」と訳されている)という祭日で、5月最後の週末は三連休でした。アメリカでは、このMemorial Dayから夏が始まると考えられています。
というのに、週末のニューヨークでは雨が断続的に降り続き、気温も摂氏10度を下回るような久々の寒さになりました。
さて、こちらではコロナ対策による各制限の解除が急速に進んでいます。ニューヨーク州では、米国疾病予防管理センター(CDC)による勧告を受け、5月19日よりコロナのワクチン接種完了者に対するマスク着用義務が解除されました。ただし、一部の施設(学校、公共交通機関、医療機関など)ではまだマスク着用が義務付けられています。
そもそも、コロナの感染拡大が深刻化するまではほとんど誰もマスクをしていなかった街。着用義務が解除されたことで、みんな一気にマスクを外すのかな?と思いきや、5月19日の時点ではまだ大半の人がマスクをして街中を歩いていました。バスや地下鉄に乗ったりする場合はマスクを着けないといけないし、まだワクチンを打っていない人だっているでしょう。
ただ、時間が経つに連れて、マスク無しの人の割合が徐々に増えているように感じます。
ワクチンの接種も進んでいます。これを書いている時点(6月2日)で、ニューヨーク市民全員(大人&子供)のうち51%が少なくとも一回ワクチンを接種していて、44%はワクチン接種を完了しています。大人だけに限れば、ワクチン接種完了者は54%に上り、過半数を超えています。
https://www1.nyc.gov/site/doh/covid/covid-19-data-vaccines.page
集団免疫を獲得するためにはワクチンの接種率が70%を超えなくてはならないということで、様々な「ワクチン接種推進キャンペーン」が実施されています。ヤンキースやメッツの野球場でワクチン接種を受けたファンに観戦チケットを配ったり、グランドセントラル駅などの構内の会場でワクチンを接種した人に地下鉄・バスの1週間乗り放題パスを配布したりしています。
さらには、ニューヨークを訪れている観光客に対しても無料でワクチン接種を始めていて、そのおかげで観光客も増えているとのことです。そのせいなのか分かりませんが、最近観光客をよく見かけるような気がします。
変異株の感染が広がる懸念、ワクチンが変異株に有効なのかという問題もありますが、市民生活の通常化の流れが逆行しないことを祈るばかりです。
5月上旬、リンカーン・センターの広場が人工芝で敷き詰められました。それ以来、大勢の人がここに集まってタムロしているのを見かけます。市民の新しい憩いの場所になったようです。私も気に入って、時々ここの芝生に座ってアイスコーヒーでも飲みながらボーッとしたりしています(笑)。人工芝なので、ゴロゴロしても服が汚れないのが良いです。
リンカーン・センターには、ニューヨーク交響楽団の本拠地であるDavid Geffin Hallや、メトロポリタン・オペラ歌劇場があります。どちらも新型コロナのために2020〜2021年シーズンは全公演がキャンセルになりました。
自分の知る限り、9月から始まる2021〜2022年シーズンに公演が再開するのかどうか、まだ正式な発表は出ていないと思いますが、完全復活を願っています。