5月になりました...と言っても、いつの間にか5月も後半。前回の投稿が4月26日で、もう三週間以上経ってしまいました。
個人的にはこの三週間が仕事の繁忙期のピークで、締め切りに終われる日々でした。私は会計やファイナンス関連の仕事をしていて、毎年クライアントの決算のために年始〜5月頭あたりまで忙しくしていますが、今年は例年に比べてピークが少し遅くなりました。やはりコロナの為に決算作業が滞っていたり、コロナの影響を来期の業績予想にどう織り込むかという点で議論が長引いたりしたためです。
ロックダウンが始まって以降、自分の部屋に閉じこもって淡々と、延々と作業を続ける毎日で、本当に気が滅入りました。一方で、こんな外出自粛生活の中でたくさんやることがあって良かったのかもしれないとも思います。
今週は仕事が一段落して、ホッと一息ついている感じですが、このまま一気に暇になると、それはそれで不安になるのかもしれません...
さて、先月から続けている新型コロナウィルス感染者数・死者数について、5月19日時点の現状は以下のとおりです。
- アメリカ合衆国:感染者 1,570,583、死者 93,533
- ニューヨーク州:感染者 362,630、死者 28,648
- ニューヨーク市:感染者 191,650、死者 20,887
(アメリカとニューヨーク州の情報はWorldometer、ニューヨーク市の情報はNew York Cityのサイトを参照。ニューヨーク市の死者数は、コロナ陽性と診断されていた死者(Confirmed Deaths)と、コロナ陽性と診断されていなかったが死因がコロナとされた死者(Probable Deaths)の合計。Worldometerで集計されている全米・ニューヨーク州の死者数も、Probable Deathsを含む模様。)
前回の投稿から三週間以上も経っているので、前回データと比較して感染者・死者数が大きく増えているのは当たり前かもしれません。特に、感染者数の増加については、テストのキャパシティを増やしている影響もあるだろうし、抗体検査の結果から既にコロナの抗体を持っている人数はずっと多いことが分かっているので、もはや人数を追う意味はないかもしれません。
死者数については、ニューヨーク州での一日あたり死者数が100人前後まで減ってきており、入院者の総数、新規入院者数もずっと減少傾向が続いているようです。長期に渡る外出制限の成果が、ゆっくりであれしっかり出てきています。
それでも、ニューヨーク州での現在の外出制限(New York on PAUSEと言います)は6月13日まで延長されることになりました。ただし、州内のエリア毎に状況が異なるため、州の設定した7つの基準全てを満たした地域では、感染リスクが低いビジネスから段階的に経済活動を再開して良いことになっています。
7つの基準とは以下のとおりです。
- 総入院患者数が少なくとも14日間連続減少しているか,1日の新たな入院患者の数が15人以下であること。
- 1日の死者数が少なくとも14日間連続減少しているか,1日の死者数が5人以下であること。
- 新たな入院患者数が10万人当たり2人未満であること。
- 全ベッドの少なくとも30%が常に利用可能なこと。
- ICUベッドの少なくとも30%が常に利用可能なこと。
- 1か月で人口1000人当たり30人が検査を受けていること。
- 10万人当たり30名以上の追跡要員を有していること。
ニューヨーク州のサイトによると、私が住むニューヨーク市ではこの7基準のうち4つを満たしているようです。満たしていないのは、(4) (5) (7)。やっぱり市内の病院のキャパシティはまだ十分ではないのですね。
また、経済活動は以下の4段階に分けて順次再開されていくようです。
- 第1段階:建設業,製造業,卸売業,一部の小売業,農業,林業,水産業
- 第2段階:専門サービス,金融・保険業,小売業,事務職,不動産
- 第3段階:レストラン,飲食サービス,ホテル
- 第4段階:芸術,エンターテーメント,リクリエーション,教育
どんな業界であれ、可能なところから再開できるようになってほしいものですが、やっぱり3段階目や4段階目の業界が再開されてこそ、やっとニューヨークらしさが取り戻せるという気がしますね。もちろん、感染の再拡大には十分気をつけないといけないし、常に他者との距離を取るなど以前と違う形になってしまうとは思いますが。
私には飲食関係や芸術・エンタメ関係の友達が多くいます。そういう人達に活躍の場を早く取り戻してほしいです。今は、レストランで美味しいものを食べ、楽しいショーを見られるようになる日が待ち遠しいです。
最後に、今は空っぽのメトロポリタンオペラ。来期オペラが観られるようになることを祈ります!!