ニューヨークでは長く寒い冬が続いています。2月1日〜2日にかけて、ニューヨークを含むアメリカ北東部は今シーズン一番の大雪に見舞われました。
非常事態宣言が出て、不要不急の外出を控えるように呼びかけられましたが、コロナ禍でずっとテレワークをしている私にとっては、降りしきる雪を窓から眺める以外、いつもと変わらない日々でした。
週末は比較的穏やかな天気となり、道路の脇に積み上がった雪がどんどん溶け出していますが、来週もまた雪が断続的に降りそうな予報です。
さて、ニューヨーク市の新型コロナ感染の状況は、年末年始の頃に比べると随分改善してきているようです。コロナ感染の最新データを発表している市のサイトによれば、直近7日間の新規の感染者数・入院者数・死者数のいずれも、過去4週間の平均値より明らかに低下しています。
https://www1.nyc.gov/site/doh/covid/covid-19-data.page
新規感染者数の推移を見ると、ピークは1月初旬だったことが分かります。やはり、年末のホリデーシーズンの人の移動が感染拡大に寄与していたということでしょうか。
12月以降、感染率の高い一部エリアで行動制限が設けられたり、レストランでの店内飲食が再度禁止になったりしたので、その効果があったのかもしれません。
それでも、コロナ感染率(テストを受けて陽性だった人の割合)が未だに9%近くあるので、まだまだ安心できない気がします...
そして、ついに1月からニューヨーク市内で新型コロナのワクチンの接種が始まりました。段階的にワクチン接種の対象者を増やしていくことになっていて、今のところワクチンを受ける資格があるのは、医療従事者、65歳以上の高齢者、食料品店や公共交通機関で働く人、消防隊、警察官、等となっています。
以下のサイトでフェーズ毎の資格対象者を確認することができます。
https://www1.nyc.gov/site/doh/covid/covid-19-vaccine-eligibility.page
これによると、市民全員がワクチンを受けられるのは今年の夏以降になりそうです。当初の予定より接種が遅れているというニュースも聞きますが、将来に希望が持てますし、これで状況が大きく改善することを願うばかりです。
また、最近の感染者数の減少傾向を受けて、2月14日(バレンタインデー!)より市内のレストランでの店内飲食が、収容率25%以下という制限付きながら再開されることになりました。
冬の極寒のニューヨークで屋外で飲食するなんてありえない!と思われそうですが、実際には屋外の席で食事をしている人達はかなりいます。とにかくここには外で食べるのが好きな人が多いようです。
街を歩いていると、店外にビニールハウスのような個室のアウトドア席を作り、中に暖房を設置して、店内飲食とほとんど変わらないようなサービスを提供しているレストランも多く、事業継続のためのお店側の努力が伺えます。
もうすぐ店内飲食が解禁されても、依然として収容率の制限があることから、今のような屋外での飲食サービスもしばらく続くことと思われます。
まだまだ苦しい状況ではありますが、飲食業界の皆さんには是非とも頑張ってもらいたいです!
最後になりますが、1月にニューヨーク市の大きなターミナル駅のひとつ、ペン・ステーションに新しいコンコースが誕生しました。「Moynihan Train Hall」という名前で、ペン・ステーションの向かいにある郵便局の階下に出来ています。アムトラック(他都市への高速列車)やLIRR(ロングアイランド鉄道)の発券窓口や待合スペース等があります。
とてもモダンで開放的なホールです。ここ数年くらいペン・ステーションが大改装していることは知っていましたが、いつの間にかこんな素敵な空間ができていたとは!
宇宙に吸い込まれていくかのようなデザインの長いエスカーレーターも新たに出来ていました。
コロナ禍で人の移動が制限されている中、コンコース内は人もまばらで閑散としていました。お店も少し(スタバくらい)しか開いてませんでしたが、これから飲食店がどんどんオープンしていく予定だそうです。
コロナ禍が明けた頃には、是非ここから列車に乗って旅したい!と思わせてくれます。