- January 30, 2022
オペラ「トスカ」鑑賞
2022年最初の舞台観劇として、メトロポリタン・オペラへ「トスカ」を観に行きました。 Wikipediaでは「見せ場の多いオペラ」と紹介されていますが、確かにストーリーの展開も音楽もとてもドラマチックです。 トスカの役は、あの伝説的ソプラノ歌手マリア・カラスの十八番だったと言われています。意外なことに、マリア・カラスがオペラの舞台で実際に歌っている映像はほとんど残っていないのですが(もちろん録音はたくさん残っています)、唯一残っているのがトスカの第2幕の映像だそうです。 1. 基本情報 2. あらすじ 舞台はナポレオン戦争時の1800年、ローマ。主な登場人物は、女性歌手のトスカ、画家のカヴァラドッシ、ローマ市警視総監のスカルピアの3人で、三角関係が繰り広げられます。 第1幕 脱獄した政治犯のアンジェロッティが教会に逃げ込む。そこで絵を描いていたカヴァラドッシはアンジェロッティに気付き、逃亡を手助けしようとする。 カヴァラドッシの恋人トスカが教会に現れる(アンジェロッティは隠れる)。嫉妬深いトスカは他の女の影を怪しむが、その夜に2人で会う約束をして去る。 アンジェロッティの脱獄を知らせる大砲が鳴り、彼とカヴァラドッシは教会を急いで出る。アンジェロッティを追う警視総監のスカルピアが教会にやって来る。(スカルピアはトスカを手に入れたいと願っている。) 第2幕 宮殿のスカルピアの部屋。捕まったカヴァラドッシが連れて来られ、アンジェロッティの居場所を白状するよう拷問される。 そこにトスカも呼ばれ、拷問の苦痛にうめく恋人の声を聞く。トスカはスカルピアにカヴァラドッシの助命を嘆願するが、その代償としてスカルピアから体を要求される。トスカは絶望しして神に祈る。(「歌に生き、愛に生き」を歌う。) トスカは要求を受け入れ、スカルピアは部下にカヴァラドッシを見せかけの銃殺刑(空砲で殺さない)に処するよう命じる。 そして、迫ってくるスカルピアをトスカはナイフで刺し殺す。 第3幕 サンタンジェロ城の処刑場。処刑を待つカヴァラドッシはトスカを思い絶望する。(「星は光りぬ」を歌う。)そこにトスカが訪ねて来て、見せかけの処刑が行われることを告げ、撃たれたら倒れるように頼む。 やがて、カヴァラドッシが処刑場に連行され、兵士達の発砲を受けて倒れる。トスカはカヴァラドッシの側に駆け寄るが、彼は実際に銃殺されて死んでいた。トスカは泣き叫ぶ。 […]