YEAR

2019年

  • September 25, 2019

ニューヨークあるある!Part 2~生活編

ニューヨークのあるあるネタ。前回は地下鉄編でしたが... https://fumingnyc.com/nyaruaru1/ 今回はそれ以外に生活の中で感じたあるあるをまとめてみました。 1. 春と秋はあっという間 ニューヨークでは春と秋が短く、日本のような四季を楽しめる感じはありません。気温の変化のせいもありますが、こっちの人達の服装の問題かもしれません。「春の装い」や「秋の装い」をしている人が少ない気がします。 ニューヨークの冬は日本の大抵の地域より寒さが厳しいですが、4月頃になって暖かくなると、昨日までコートを着てマフラーを巻いていたような人達が、半袖、短パン、短いスカートで街を歩き始めます。こちらの人は、全般的に肌を露出したがります。 ニューヨークの夏は結構暑い日もあるし、湿度も高め(という人もいるよう)ですが、日本の夏の蒸し暑さと比べると可愛いもんです。一方、屋内では冷房がかなり効いているところが多いので、もし夏にニューヨークへ旅行する予定があれば、何か羽織るものを一枚でも持って来た方がいいと思います。 そして、夏が終わり気温が下がってくると、10月くらいには冬の装いの人が結構増えてきます。急に寒くなるのでしょうがない面もありますが、 一方、屋内ではセントラルヒーティングで暖かいところが多いので、ダウンジャケット(外用)のすぐ下にタンプトップ(中用)を着ているような人もたまにいます。 とは言え、ニューヨークでも春にはブルックリンのボタニカルガーデン等で桜を楽しめますし、秋にはセントラルパークで美しい紅葉を見ることができます。 2. インフレを実感 これはニューヨークに限らず、アメリカ のどこにいでも感じられることかもしれませんが、物価や家賃がコンスタントに上がっているのを実感します。日本でバブル崩壊後に大人になり、90年代中盤~2000年代中盤まで物価の変動をさほど感じなかった自分にとっては、 「インフレって本当にあるんだ...」という気にさせられました。 私がニューヨークに住み始めた2007年に地下鉄の初乗り運賃は2ドルでしたが、これを書いている2019年現在は2.75ドルです。同じ期間に、地下鉄の30日乗り放題パスは76ドルから127ドルに値上がりしました。 食べ物については、昔と今で食べるものが結構変わったので比較が難しいのですが...例えば私が昼食によく買っている日系のお弁当は、2007年当時は6ドルくらいでしたが、今は安くて9ドルくらいです。 (こういう変化も、ニューヨークに来たときから家計簿をつけているので確認することができます!) アパートの家賃も年々上がっています。私が最初にニューヨークで住んだアパートはかなり古目で、Rent- […]

  • September 23, 2019

「Dear Evan Hansen」、こんな感想も...

前回ミュージカル「Dear Evan Hansen」、とても心に響きました!という内容の投稿をアップしました。 ミュージカル「Dear Evan Hansen」感想 ネットでも「感動した」「共感して泣いた」という感想があふれています。一方で、そうじゃない感想ももちろんあります。 観る前にあまり先入観を持たないために、以下は実際に観た後で読んだ方がいいかもしれません... ストーリーに納得できない! こっちのアメリカ人の友人が、以下のような感想をフェイスブックに書いていました。 エヴァンは、自殺したコナーとは親友だったと「嘘」をつくことで、コナーの家族やコミュニティを騙し、募金を集めることに成功した。憧れのゾーイと付きあうこともできた。その嘘がバレても、エヴァンは何も罰を受けないのか?彼が孤独で不安障害だったから、という理由で嘘も許されるのか?話に納得できない。 友人の言いたいことも分かります。結局は嘘を重ねて引くに引けなくなったオオカミ少年の話で、人を騙した報いは当然あるべきだと。なのに、最後のシーンでは「コナープロジェクト」で集めた募金でりんご園が再開されたことを仄めかしているし、マーフィー家の人々(と、ジャレッドと、エヴァンの母ハイディ)以外は誰もエヴァンの嘘を知らないままのようです。ゾーイにも最後に許してもらったし...エヴァンは嘘をついたにも関わらず何も失わなかったように見えます。 友人の意見に同調するコメントも結構ありました。音楽はいいけど、ストーリーは腑に落ちない、みたいな。ネットでも、嘘がベースになっているストーリーに疑問を呈する記事があるみたいです。 前半フィナーレの「You Will Be Found」は、前回も書いたとおり、観る前から良い曲だと知っていたのでとても楽しみしていました。    暗闇に押しつぶされそうなときも   支えてくれる友達が必要なときも   地面で打ちひしがれているときも   誰かが君を見つけてくれる (You Will […]

  • September 21, 2019

ミュージカル「Dear Evan Hansen」感想

ニューヨークの魅力のひとつ、ブロードウェイミュージカル!私も、ミュージカル大好き!などと人には言っておきながら、長年ここに住んでいると、正直そうしょっちゅう観に行くこともありません。そのうち、今何が上演されていて何が人気なのか、さっぱり分からないように... という訳で、自分のミュージカル熱を取り戻すべく?この度「Dear Evan Hansen」を観に行ってきました。 1.基礎情報 作品名:Dear Evan Hansen(ディア・エヴァン・ハンセン) 作詞作曲:Benj Pasek & Justin Paul 脚本:Steven Levenson 劇場:Music Box Theatre(239 W 45th […]

  • September 16, 2019

ニューヨークあるある!Part 1~地下鉄編

ニューヨークに住んでいる人達の間でよく話題になる「あるある」ネタをまとめてみました。 というか、地下鉄のネタだけでも結構あったので、今回は地下鉄編で。 1. 遅延やルート変更にイライラ... ダイヤどおり正確に電車が走ることが当たり前の日本に慣れていると、ニューヨークの地下鉄のいい加減さには我慢できなくなります。自分がこれまでのニューヨーク生活で感じたイライラのうち、かなりの部分が地下鉄によるものかも。 駅に時刻表などはなく、そんなに間隔も空けず電車がどんどんやって来ることを前提にしているはずが...実際はしょっちゅう遅れ、突然止まることも多々あります。ホームでは 電車がやってくる方向を何度も確認する人がチラホラいます。 特に週末になると、工事などでよくルート変更があり、例えばオレンジのラインの電車が青のラインを走ったりするようなことが起こります。一応、駅に週末や深夜のルート変更についての貼り紙はあるのですが、正直見てもよく分からないことが多いです。 ただ、ここ数年で市内のたいていの駅には「次の電車は何分後、その後は何分後」と 後続車のタイミングを知らせる電子掲示板が設置され、前より状況を把握しやすくなりま した。それでも、あと「5分」という表示がしばらく変わらなかったりして、「ちゃんと来てるの??」と思うこともありますが。 さらに、最近は地下鉄各路線の運行状況がリアルタイムで見られるスマホアプリもできて、駅の改札を通る前でも、乗りたい電車がすぐに来るかチェックできるようになりました。 2. 古い、汚い... 歴史ある地下鉄ですから、ほとんどの駅は古く、掃除はされてるものの汚いです。利用者のマナーの悪さのせいもあるでしょうが。 ホームで電車を待っているとき、線路にネズミを何匹も見かけます。 私の経験では一度だけですが、朝の通勤電車の中にネズミが出現し、車両が大パニックになっとこともあります。ある人は慌てて座席の上に立ち上がり、ある人は「キャーキャー」叫びながら飛び跳ね、手に持っていたアイスコーヒーが蓋からどんどんこぼれていました! 3. 突然のパフォーマンス! 地下鉄の駅構内では、歌ったり演奏したりするパフォーマーをしょっちゅう見かけます。構内だけでなく、電車内でも突然パフォーマンスが始まることがあります。 […]

  • September 15, 2019

9月11日、ニューヨーク生活を振り返る

9月11日の朝。テレビをつけると、One World Trade Centerでの同時多発テロ事件犠牲者の追悼セレモニーが中継されていました。犠牲者のお名前を一人一人読み上げる毎年恒例のセレモニー、あれからまた1年経ったのかと思わされます。あの事件からは早いものでもう18年の年月が過ぎました。 私自身は、ニューヨークに住み始めてから12年になります。事件のときはまだ日本でしたが、まさかここに住むことになるとは当時は想像もしていませんでした。 日本生まれの日本育ちでありながら、誰に頼まれた訳でもなく、縁もゆかりもないこの場所に移り住み、これだけ長く居続けているなんて...、やっぱり何か縁があったのかもしれませんが、本当にここが好きなんだなぁと思ってしまいます。 最初にニューヨークを訪れたのは1999年、夏季休暇で友人とアメリカを旅行したときでした。お決まりの観光スポットを周り、ブロードウェイのミュージカルに感激もしましたが、それより何より忘れられないのが、ただキョロキョロしながらあてもなく街を歩いたときに感じた高揚感です。 金融の最前線で働くウォール街のビジネスマン、颯爽と歩くモデルのような女性、路上のパフォーマー、ターバン巻いたタクシードライバー、大声張り上げて物を売るチャイナタウンのおばちゃん...。それまで見たこともなかった雑多な集まりだけど、みんなそれぞれ自信を持って人生に果敢に立ち向かい、精一杯生きている、ように見えました。 その頃私は若く(笑)、色々ウブな悩みもあって、何事にも自信が持てませんでした。でも、ここで行き交う人達の誰も私のことなんか気にかけてない、それがまるで自分の存在を許容してくれているかのように感じさせてくれました。どんなことを考え、どんな格好をし、どんな趣向を持ち、どんな仕事をしていても、それはあなた自身で誰も文句なんか言わないよ、とでも教えてくれるかのように。 間もなくして、2001年9月11日に同時多発テロ事件がありました。飛行機に激突されたワールドトレードセンターが崩壊していくあの映像は、今もたくさんの人の記憶に焼き付いていると思います。 旅行のせいでニューヨークが好きになった私も大きなショックを受け、無力感でいっぱいになりながら、色々な思いを整理できないまま、家族や友達と話したりしました。今思い返せば、あの事件が僕のニューヨークへの想いを一層強くさせたのかもしれません。 その後、色々(?)あってアメリカの大学院(ニューヨークではない)に留学することになったのですが、学校が休みのときはニューヨークへ度々遊びに行きました。そして、結局ニューヨークで仕事を見つけ、卒業後にここに引っ越してきたのです。 振り返ってみれば、最初ニューヨークに来たときに感じた高揚をずっと引きずっていて、年月を経て何とか住むところまで漕ぎ着けた!という感じです。自分の人生で、こんな強い意思を持って何かを選択したことはなかったように思います。 実際に住んでみると、憧れていたような生活とはいきませんでした。最初に住んだアパートのビルは古いし、なんか汚いし、引っ越して来た当日に部屋が準備できてないし、家具の配達やケーブルTVの工事は時間どおりに来ないし...。生活の立ち上げ時に感じたストレスや不安は数え切れないです。 それでも、夜に外へ出てプラプラ歩きながらライトアップされたエンパイアステートビルを見上げると(ワールドトレードセンタービルはなくなったので)、「あぁ、ここに住んでるんだな〜。」という実感が湧き、勇気づけられました。何年も経った今でも、何かでへこたれたときにエンパイアステートビルを見上げて、同じような気持ちになります。 当たり前ですが、ニューヨークに来た誰もが同じように感じる訳ではありません。ニューヨークを訪ねてきた友達の中には、何の感動や感慨も持たずに帰っていった人もいます(涙)。ニューヨークに長年住んでいながら、別に住みたくて住んでいる訳じゃない(仕事があるから)と言う人もいます。この辺は各人の好みもあるし、訪れるタイミングなんかも影響するでしょうね。 ニューヨークの魅力と言えば...、ミュージカル・コンサート・オペラ等のエンターテイメントの他にも、世界中の食事を楽しめるレストランやカフェ、美術館、ナイトスポット、スポーツ観戦など、挙げれば切りがありません。が、最初に書いたように、ただ街を歩く中で感じる楽しさ、刺激、ワクワク感というのは、私以外にもたくさんの人が感じるんじゃないかと思います。 何であれ、せっかくニューヨークに来る機会があった人には「また来たい!」と思ってもらいたいものです。 このブログでは、ニューヨーク生活の中で体験したことや感じたことをあれこれと綴りながら(半分自分の備忘録として...)、この街の魅力を少しでも伝えられたらと思います。ニューヨークに旅行予定の方やニューヨークで生活したいと考えている方にも、有益な情報を提供できればと考えています。 悲しい事件が二度と起きないことを祈りながら […]