- September 29, 2019
オペラ「マノン」感想
オペラが好きと言うと、「高尚な趣味をお持ちですね〜」などと言われるかもしれません。ニューヨークに旅行に来る人で、一応ミュージカルに行ってみるという人は多いですが、オペラに行く人はよっぽど好きでない限りあまりいないかもしれませんね。 でも、ニューヨーク在住の私の友人にはオペラが好きだという人が結構多いのです。オペラでは、最高峰の歌手達の生声(マイクなし)の歌唱、フルオーケストラの演奏はもちろん、豪華な舞台セットや衣装、大勢のエキストラ、と見所がいっぱい。ミュージカル以上に、日常から離れた特別な空間を感じさせてくれます。 ニューヨークのメトロポリタン・オペラハウス(メットと呼ぶ)は、アッパーウェストサイドのリンカーン・センターと呼ばれる総合芸術エリアの一角にあります。とても洗練された雰囲気のある、個人的に大好きなエリアです。ニューヨーク交響楽団の本拠地David Geffin Hallもリンカーンセンター内にあります。 有名なオペラはほとんどがイタリア語・ドイツ語・フランス語で、話のすじをあらかじめ知っておく方がいいのですが、メット・オペラでは各客席の前に多言語での字幕を表示する小さな画面があるので(日本語はなし)、英語が読める限り歌っている内容はだいたい分かります。 オペラのシーズンは、毎年9月中旬〜5月頭くらいまで。私はだいたい年に3、4回観に行くことにしています。今シーズン最初のオペラとして「マノン」を見に行ってきました。 1. 基礎情報 作品名:Manon(マノン) 作曲:Jules Emile Frédéric Massenet(ジュール・マスネ) 初演:1884年 観劇日時:2019年9月28日12:30〜4:30(30分休憩2回含む計4時間) 劇場:Metropolitan Opera (30 Lincoln […]