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#broadwaymusical

  • November 8, 2025

ミュージカル「Maybe Happy Ending」鑑賞

「Maybe Happy Ending」は韓国発のオリジナルミュージカルで、2016年にソウルで初演され、韓国で数々の演劇賞を受賞しました。私は知らなかったのですが、日本でも2017年と2020年に上演されたのだそうです。 ニューヨーク・ブロードウェイでは、2024年10月からのプレビューを経て、翌11月より公演が始まりました。開始から徐々に評判が高まり、2025年の第78回トニー賞では、ミュージカル部門の最優秀作品賞、脚本賞、主演男優賞などを含む計6部門受賞という快挙を成し遂げました。 温かくも切ないラブストーリーとして良い評価を聞いていたので、当初から観に行きたいと思っていたのですが、トニー賞受賞の影響でしばらくチケットが取りにくくなっていました。最近ようやく人気も落ち着いてきたのか、割引チケットも手に入るようになり、今回鑑賞しました。 1. 基本情報 作品名:Maybe Happy Ending作曲:Will Aronson作詞:Hue Park脚本:Hue Park, Will Aronson監督:Michael Arden劇場:Belasco Theatre (111 West 44th […]

  • September 3, 2025

ミュージカル「The Great Gatsby」鑑賞

F・スコット・フィッツジェラルドが1925年に発表した小説「The Great Gatsby(邦題:華麗なるギャツビー)」は、狂騒の1920年代のアメリカを描いた名作として有名ですが、近年ミュージカル化されました。2023年にニュージャージーでプレミア公演が行われ、2024年4月にニューヨーク・ブロードウェイでの本公演が始まりました。 この小説は、1974年にロバート・レッドフォード主演、2013年にレオナルド・ディカプリオ主演により映画化されていて、それぞれ大ヒット作となっています。映画を観て知っている人も多いでしょうし、どちらの映画でも主人公ギャツビー役を当代きっての二枚目俳優(という言い方はもう古いのか?)が演じていて、そのイメージがかなり強いのではないかと思います。 これだけ有名な作品が最近までミュージカル化されていなかったというのも結構驚きですが、あの世界観がミュージカルでどのように表現されるのか?ギャツビーがどのように演じられるのか?...など、興味津々で観劇しました。 1. 基本情報 作品名:The Great Gatsby作曲:Jason Howland作詞:Nathan Tysen脚本:Kait Kerrigan監督:Marc Bruni劇場:Broadway Theatre (1681 Broadway, New York, NY)観劇日時:2025年8月30日 午後8:00〜10:30 […]

  • August 27, 2025

ミュージカル「The Outsiders(アウトサイダー)」鑑賞

「The Outsiders」は、2024年にニューヨーク・ブロードウェイで初演された比較的新しいミュージカルです。 原作は1967年にS・E・ヒントンにより発表された同名の小説で、1983年にはフランシス・コッポラ監督により映画化されています。映画には若き日の無名のトム・クルーズをはじめ当時の若手俳優が多数出演しており、80年代を代表する青春映画と言われているので、ご存じの方も多いかと思います。 ミュージカル版は、まず2023年にサンディエゴでプレミア公演が行われた後、2024年4月からブロードウェイでの本公演が始まりました。すぐに同年の第77回トニー賞に他部門ノミネートされ、作品賞・演出賞など4部門を見事受賞しました。 製作にあたっては女優アンジェリーナ・ジョリーがプロデューサーとして参加しており、トニー賞授賞式で作品賞を受賞した際、ステージ上にアンジェリーナの姿もありました。 私もずっと観たいとは思っていたものの、トニー賞受賞の影響もあってかしばらく人気もチケット代も非常に高く...、つい先延ばしにしていましたが、ようやく観に行きました。 話題の時期を逃してしまいましたが、感想などお伝えしたいと思います。 1. 基本情報 作品名:The Outsiders(アウトサイダー)作詞作曲:Jonathan Clay, Zach Chance and Justin Levine脚本:Adam Rapp and Justin […]

  • August 23, 2025

ミュージカル「Cabaret(キャバレー)」鑑賞

ミュージカル「キャバレー」は、1966年にニューヨーク・ブロードウェイの舞台で初演されて以降、世界各地で再演が繰り返されています。映画の方も有名で、1972年にボブ・フォッシー監督、ライザ・ミネリ主演で製作され、アカデミー賞では計8部門を受賞しました。 現在行われているリバイバル公演「Cabaret at the Kit Kat Club」は、まず2021年にロンドン・ウェストエンドで始まり、2024年4月からブロードウェイに移って来ました。同年の第77回トニー賞では、ミュージカル装置デザイン賞を受賞しています。 大昔、まだ学生の頃に私は映画「キャバレー」を見て衝撃を受けました。その記憶と期待を胸に本公演を観に行ったのですが、映画と舞台でかなり違う点があることを知りました。その詳細については、以下の感想で述べます。 1. 基本情報 作品名:Cabaret at the Kit Kat Club(キャバレー)作詞:Fred Ebb作曲:John Kander脚本:Joe Masteroff監督:Rebecca Frecknall劇場:August […]

  • July 2, 2025

ミュージカル「GYPSY(ジプシー)」鑑賞

ミュージカル「GYPSY」は、ジプシー・ローズ・リーという実在したストリッパーの自伝をもとに制作されたミュージカルです。1959年にブロードウェイで初演され、それ以降各地で何度も再演されているようです。さらに、1962年には映画化もされています。 ニューヨーク・ブロードウェイでは、2024年12月にマジェスティック劇場で再演が始まりました。2025年の第78回トニー賞では、ミュージカル部門のリバイバル作品賞、主演女優賞、助演男優・女優賞などにノミネートされていましたが、残念ながら受賞は逃しました。 調べてみると、この「GYPSY」はなんと「the greatest American musical of all time…」とも呼ばれているそうです!そんなミュージカルを今まで観たこともないのにミュージカル好きを自称していた自分が恥ずかしくもありますが、どんな点が素晴らしいのかも含めて観る前から期待が高まりました。 ところで、本作とは全く関係ない話ですが、放浪の民を意味する「ジプシー」という言葉は差別的なニュアンスを含むということで近年使われなくなっており、「ロマ」と言い換えられるようになっています。先日、何気ない会話の中で誰かが「ジプシー」という言葉を使ったとき、他の人から注意されていました。その人に差別的な意図は全くなかったようですが...。日本の歌謡曲の中でもタイトルや歌詞に「ジプシー」という言葉が入っているものがたくさんありますが(明菜ちゃんのシングルとか)、それもいずれ歌いにくくなるのでしょうか。 本作に関しては、原作者の名前(芸名)がジプシーなので、変えようがないかと思います。 1. 基本情報 作品名:GYPSY(ジプシー)作詞:Stephan Sondheim作曲:Jule Styne脚本:Arthur Laurents監督:George C. Wolfe劇場:Majestic Theatre […]

  • April 27, 2025

ミュージカル「Hell’s Kitchen(ヘルズ・キッチン)」鑑賞

ミュージカル「Hell’s Kitchen」は、シンガーソングライターのアリシア・キーズの楽曲によって構成された、いわゆるジュークボックス・ミュージカルです。 2023年10月にオフ・ブロードウェイで初演され、あっという間にオン・ブロードウェイへの格上げが決まったようです。2024年4月にオン・ブロードウェイでの公演が始まった頃から、私の周り(ミュージカル好き)でも話題になっていました。 アリシア・キーズについて簡単に触れると、2001年に発表したデビューアルバム「Songs in A Minor」がすぐに大ヒットとなり、セカンドアルバム「The Diary of Alicia Keys」(2003年)、サードアルバム「As I Am」(2007年)も続けてヒットし、アメリカR&Bシーンを代表するシンガーの一人になりました。 日本にいた頃からR&B・ソウル系の音楽が好きだった私は、アリシアの最初の3枚のアルバムも持っていて、よく聴いていました。「As I Am」は、ちょうど私がニューヨークに住み始めた頃発売されたのを覚えています。以後しばらくアリシアの音楽からご無沙汰していましたが、このミュージカルについてはぜひ観てみたい!と思っていました。 2024年6月に開催された第77回トニー賞授賞式では、「Hell’s Kitchen」から「Empire State of […]

  • April 19, 2025

ミュージカル「Sunset Blvd.(サンセット大通り)」 鑑賞

2024年10月からミュージカル「Sunset Blvd.」 のブロードウェイ公演が始まりました。 1950年の映画「サンセット大通り」をミュージカル化したものです。映画はビリー・ワイルダー監督、グロリア・スワンソン、ウィリアム・ホールデン主演で制作され、ハリウッド映画の歴史を代表する名作のひとつとみなされています。 アンドリュー・ロイド・ウェバーの音楽によるミュージカル版は、1993年にロンドンのウェストエンドで初演が行われ、翌年にニューヨークのブロードウェイでも初演されました。現在行われている公演は2回目のリバイバルです。 私は子供の頃からクラシック映画が好きで、「サンセット大通り」も何度も見ていますが、そのミュージカル版がある(それもアンドリュー・ロイド・ウェバー作)こと自体、本公演が始まるまで恥ずかしながら知りませんでした…。 ブロードウェイミュージカルに詳しい知人は、1994年の本作のブロードウェイ初演を観たとのことで、主演のグレン・クロースや豪華な舞台演出が素晴らしかったそうですが、対して今回のリバイバル公演はシンプルな舞台とミニマリズムな演出で少し残念だった、と言っていました。 一方でポジティブな感想も聞いていたので、あの映画がどんな風にミュージカル化されているのか、楽しみに鑑賞しました。 1. 基本情報 作品名:Sunset Blvd.作曲:Andrew Lloyd Webber作詞・脚本:Don Black and Christopher Hampton監督:Jamie Lloyd劇場:St. James […]

  • December 29, 2024

ミュージカル「Death Becomes Her」 鑑賞

最近始まったミュージカル「Death Becomes Her」を観に行きました。 1992年に制作された同名映画がミュージカル化されたものですが、このタイトルにピンと来なくても、邦題「永遠に美しく」と聞けば、「あぁあれ!」と思い出す方も多いのではないでしょうか。ロバート・ゼメキス監督、メリル・ストリープとゴールディ・ホーン主演で、美と若さに対する女性の執着を描いたブラックコメディ映画です。 2024年5月からシカゴでミュージカル公演が始まり、11月にニューヨーク・ブロードウェイでの公演がオープンしたばかりです。 個人的な話ですが、今年の3月だったか、私がよく受けていたフィットネスクラスのインストラクター(男性)が急に辞めることになり、その理由が「Death Becomes Her」のダンサーの一人に選ばれたのでシカゴの公演に出演するためとのことでした。本人も嬉しそうで、クラスの参加者みんなで拍手で祝福しました。 ブロードウェイの公演が始まったら私も観てみたいなと思い、楽しみにしていたのですが、本公演のキャスト一覧には彼の名前がありませんでした。どうやらシカゴ公演の後キャストから外れたようで、残念...。 1. 基本情報 作品名:Death Becomes Her作詞作曲:Julia Mattison and Noel Carey 脚本:Marco Pennette監督・振付:Christopher Gattelli劇場:Lunt-Fontanne […]

  • September 2, 2024

ミュージカル「The Notebook」 鑑賞

ニューヨークの今年の夏は、かなり涼しい日が続いています。 そんな中、「The Notebook」というミュージカルを観に行きました。ブロードウェイでは2024年3月から公演が始まっています。同タイトルの小説が原作で、2004年には映画化もされています(邦題は「君に読む物語」)。私の周りからは結構良い評判を聞いていたので楽しみでした。 1. 基本情報 作品名:The Notebook(ノートブック)作詞作曲:Ingrid Michaelson 脚本:Bekah Brunstetter監督:Michael Griff and Schele Williams劇場:Gerald Schoenfeld Theatre (236 West 45th Street, New York, […]

  • July 27, 2024

ミュージカル「Illinoise」「Water for Elephants」など

2024年6月16日に第77回トニー賞の授賞式が行われました。授賞式で披露されたパフォーマンスを見て興味を持ったミュージカル作品の中から、「Illinoise」と「Water for Elephants(サーカス象に水を)」という新しいミュージカルを観に行きました。どちらも今年の最優秀作品賞にノミネートされました(惜しくも受賞はならず)。 ここ最近、色々なミュージカルやダンスパフォーマンスを観ているのですが、ブログに感想を書くのが追いつかず...、ここでは二つの作品の感想を合わせて紹介します。 「Illinoise」 1. 基本情報 作品名:Illinoise作詞作曲:Sufjan Stevens 脚本:Justin Peck and Jackie Sibblies Drury 監督・振付:Justin Peck 劇場:St. James Theatre (246 W 44th […]