5月25日(月)は、Memorial Dayというアメリカの祝日でした。この週末から本格的に夏が始まることになっています。みんなでバーベキューをやったり、ビーチへ行ったり。
でも、今年はコロナのせいで例年と違い、大勢の人がいる場所では他者との距離を十分にとり、マスクを着用することが求められています。にも関わらず、この連休に人で溢れかえっているビーチの様子がニュースで伝えられていましたけど...
これを書いている5月29日時点の新型コロナウィルス感染者数・死者数は以下のとおりです。
- アメリカ合衆国:感染者 1,793,530、死者 104,542
- ニューヨーク州:感染者 377,714、死者 29,751
- ニューヨーク市:感染者 199,038、死者 21,477
(アメリカとニューヨーク州の情報はWorldometer、ニューヨーク市の情報はNew York Cityのサイトを参照。ニューヨーク市の死者数は、コロナ陽性と診断されていた死者(Confirmed Deaths)と、コロナ陽性と診断されていなかったが死因がコロナと推定された死者(Probable Deaths)の合計。)
数字から分かるとおり、アメリカ全体でのコロナ感染による死者数が今週ついに10万人を突破しました。先月、アメリカでのコロナ死者数が10万〜20万人になりそうという政府の予測を聞いたとき、そんなに酷くなるか〜!?と信じられなかったのですが、5月も終わらないうちにその予測範囲内に入ってしまいました。
ただ、ニューヨーク州では、総入院者数、1日の入院者数、1日の死者数などの数値が一貫して低下しています。今週は毎日、1日あたり死者数が100人を下回っています。日本の感覚からすると、まだ1日に100人近く亡くなっているのか!と思われそうですが、状況が改善してきていることは確かです。
一方、ニューヨーク州以外の他の州では感染者数や死者数があまり減ってなく、経済活動を再開した州の中には、むしろ感染被害が拡大しているところもあるようです。感染の抑え込みと活動の再開、どのようにバランスを取っていくか、どの国・地域によっても難しい問題になりそうですね。
ちょうど今日、ニューヨーク州のクオモ知事の会見で、今の改善傾向が続くとすれば、ニューヨーク市では6月8日(月)に活動再開の第1段階に移行する見込みとであると発表されました。州内で感染リスクが低下した他の地域では、既に第1段階の活動が再開されています。
前回のブログでも紹介したのですが、州内での活動再開は4つの段階(業種)に分けて実施されることになっています。今のロックダウンが始まって約2ヶ月半が経ち、ようやく解除に向かいつつあります。ニューヨーク市でも予定どおり再開が始まるよう祈るばかりです。
ところで、私はニューヨークのとあるコーラスに所属して歌っているのですが、3月中旬に予定されていたコンサートがコロナのためにキャンセルになりました(涙)。当初、一旦9月に延期されると決まっていたのですが、コーラス活動自体がいつ開始できるかも全く分からない状況の中、結局はコンサートを中止することが決まりました。
Social Distance(社会的距離)を取ることが求められる限り、コンサートやシアターという類は、再開がもっとも遅れる業種となりそうです。特に、大勢の人が一同に集まって歌うコーラスの活動は、リハーサルも含めて非常に感染リスクが高いとのこと。
実際に、コーラスのリハーサル中に感染が拡大した例も複数伝えられています。以下のリンクのレポート(英語です)では、一人の感染者からあっという間に大勢に感染が広がってしまうことが紹介されています。
私のコーラスでは、年内の活動が全て中止となり、今後当分はZOOMなどを使用してオンラインで練習したり、メンバーの歌声と映像を集めてビデオを作成したり(今色々なところでやっていますね)して、バーチャルな活動を模索することになりそうです。メンバーが実際に集まるリハーサルは、来年後半になるかも!?という話もあります。それまでにワクチンでも開発されれば別でしょうけど。
最後に、Memorial Dayの連休にCentral Parkにて撮った写真を。こんな毎日の中でも、夏は近づいています!