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  • January 20, 2026

FIREへの道のり in ニューヨーク

前回の資産形成振り返りブログでも書いたとおり、昨年10月に長年働いた会社を退職しました。ちょうど齢50にしての決断でした。 今後については考え中で、リタイア生活を始めます!とは言えないのですが、FIRE(Financial Independence, Retire Early)のために必要な金融資産額には到達したと判断しました。そこで、FIREを目指してきたこれまでの道のりを振り返り、自分なりの反省点、また今後のことについて書きたいと思います。 FIREに向けた資産形成 「FIRE」という言葉を初めて聞いたのは2018年頃でした。会社の同僚と話をしている中で、早期に経済的自立の達成を目指すFIREという生き方を知り、昔から何となく「いつか不労所得で生きていけるようになればいいな〜」と夢見ていたことを思い出しました。 それまでにも株式投資はやっていたのですが、その時々で得た情報や適当な気分で売買をしている感じだったので、もっと計画性を持って投資を仕組み化していこうと決めました。まずは米国株インデックス(いわゆるS&P500)のETFの定期的な購入(ほぼ積み立て)を進めました。しばらくして、不労所得を積み上げたい思いから高配当・連続増配株・ETFや債券への投資にも徐々に比重を置いていきました。(この点は、今になって正しかったのか?と考えます。) 同時に、仮想通貨への投資も始めました。仮想通貨は投資より投機といった面もあり、長期的にどうなるかは分かりませんが、少なくとも現時点では全ての資産クラスの中で最も高いリターンを出しています。 家計の見直しも行い、自分がお金を使いたいもの(旅行、娯楽等)とそうでもないもの(食事、服等)で出費にメリハリを付けるようにしました。FIREの肝とも言える貯蓄率(= 貯蓄額/手取り収入)は、2018年以降40〜45%辺りを目処にしていましたが、2020年に新型コロナ感染拡大であらゆる社会経済活動が停止してしまい嫌でも出費が減ったので、結果的に貯蓄率を50%以上にする癖がつきました。これはFIREの目標額達成を早めるのに役立ちました。 振り返って思うのは、やはり計画と継続が一番大事だったということです。自分が投資したものが、自分の期待どおり、あるいは専門家の予測どおりのリターンを上げることはほとんどありません。それでも、相場環境が良い年であれ悪い年であれ、自分の方針がブレないよう投資を継続したことが目標達成に繋がったのだと考えています。 4%ルール vs 4.7%ルール 前回のブログでも触れたことですが、FIRE達成に必要な目標額を設定する上で「4%ルール」が広く知られています。具体的には、退職資産の4%を取り崩すことによって一年の支出額を賄えること、つまり年間支出額の25倍(= 100% / 4%)となる資産額を築くことが必要と言われています。 4%ルールは、1994年にファイナンシャル・アドバイザーのWilliam […]

  • July 8, 2023

若者の質問に回答してみました

私は、アメリカのニューヨークで暮らしている40代後半のオジサンです。早いもので渡米してもう18年になります。この歳になっても独身で好き勝手に生きており、世間的には通常ルートから外れた人生ですが、こんな私でも若い人達や子供を持つ親御さんから時々質問や相談を受けることがあります。 同級生の子供がもう大学生や社会人になっていたり、ということが今では珍しくなくなりましたが、子供のいない私であっても、若い世代の方々には将来に希望を持って頑張ってほしいし、彼らにとって生きやすい社会になることを願っています。そして自分が何かお役に立てるのであれば、(老害にならない範囲で!)相談にも答えたいと常々思っています。 ということで、よくある質問に対して「海外に長く住んでいる大人」としての私なりの回答をまとめてみました。私自身何歳になっても悩みは尽きないもので、若い人に偉そうにアドバイスできるような人間でないことは重々承知していますが、こういう意見もあると参考にしてもらえれば幸いです。 1.若いうちに海外の生活を経験した方がいい? 私は基本的に「最後は自分の直感に従って決めれば良い」という考えなので、興味があるなら海外に出てみれば良いし、全く外国に興味がないなら無理に行く必要もないでしょう。ただ、そんなこと言ったら元も子もないので...、私の立場からすれば、やっぱり若いうちに一度は海外へ行ってみることをお勧めします。 まずは、数日でも良いので興味のある国へ海外旅行をしてみて、自分の肌で日本の外の空気を感じてみるのが良いですね。できれば、ホームステイなり短期留学なりで現地の人達と触れ合って生活する機会があればなお良いと思います。 海外に行ってみることのメリットとして、訪れた国を実際に見て体験することができるのは当然ですが、私は国外から自分の国を見直すことができる点も大きいと思います。多くの人は「日本がいかに良い国であるか」を改めて知ることになるのではと思います。 初めてアメリカへ旅行をして、毎食ハンバーガーやサンドイッチを食べていれば、数日と経たないうちに「日本の食事が恋しい」と思う人も多いでしょう。(ニューヨークではいくらでも日本食食べられますが。)また、現地のスーパーでの店員の態度に接して、日本のお店の店員がいかに親切で丁寧かを知るかもしれません。今であれば、食事や商品のクオリティに比して値段が異常に高いことに愕然とするかもしれません。 そこで、「アメリカのサービスは日本より劣っている」とか結論してしまうのは違うと思うのですが、外国と日本との違いを体験しながら日本の良さを再発見することができます。 逆に、訪れた国のことが好きになり「日本を抜け出してここで暮らしたい!」と思うようになったら、それこそ海外に行ったおかげで気づいて良かった、ということになるでしょう。私自身、初めてニューヨークを訪れたときに感じた刺激が今の生活に繋がっていることを思うと、あのときニューヨークに旅行してなかったら自分はどうなっていただろう...と不思議な気持ちになります。 もしホームステイや留学などで海外で暮らすことになれば、現地の習慣や文化をより深く学ぶことができます。 特に私の住むニューヨークのような街であれば、様々なバックグラウンドを持つ人達と触れ合うことができます。ここには中国人や韓国人も多いですが、日本に居れば何かと敵対的な印象を持ってしまいがちであっても、実際に会って話してみれば、同じアジア人ということで安心感を感じたり気があったりするものです。また、それ程多くはないですが、ロシア人やウクライナ人と知り合う機会だってあります。ニュースを通じてしか知らない国の人でも、実際に触れ合えば、みんな同じ人間で同じように様々な問題と向き合いながら生きているんだな、と感じるかもしれません。 それから、海外で暮らしていると必ず聞かれるのが、自分の国・日本についてです。日本のカルチャー、食べ物、歴史のことなどをアレコレ聞かれて、「あぁ、自分は日本のことを何も知らない。知っているつもりでも上手く説明できない。」と痛感する人も多いはずです。日本とはどういう国なのか、改めて学ぶきっかけにもなります。 さらには、日本で生まれ育った自分とはどういう人間なのだろうか、これからの人生をどう生きたいのか、という問いに真剣に向き合うことに繋がるかもしれません。単に日本に住みたいか、海外に住みたいか、という場所のことだけではありません。自分の視野を広げ、人生に選択肢がたくさんあることを知るという点で、できれば若いうちに海外に出てみることをお勧めしたいです。 2.海外で働いてみたいのだけど... ホームステイや留学をするだけでなく、海外で働きたいという希望を持つ人となると、その数はかなり限られてくるでしょうが、海外の大学や大学院で勉強した学生なら、そのまま現地に残って働きたいと考えるのは自然なことかもしれません。 しかし、実際に海外で働くとなると、自分の能力を超えた問題が出てきます。 日本人が外国で働くためにはその国の就労ビザをとる必要があります。私が知っているアメリカの場合、学校を卒業したらH1Bという就労ビザ(高度な専門知識を要する職業のためのビザ)をとって働くのが一般的だと思いますが、毎年申請者の中から無作為抽選で選ばれた人のみがビザを取得できる制度になっているので、運次第というところがあります。採用する企業側にも採用される学生側にもリスクがあります。 アメリカでは、その他にもL1(駐在員用のビザ)、E1(投資家用のビザ)、J1(トレイニー(インターン含む)のビザ)、O1(アーティスト等のビザ)など様々な就労ビザがありますが、それぞれに細かい条件があり、私はその専門ではないので詳細は控えます。 さらに、長期間滞在したいなら永住権(グリーンカード)を取得する手続きに進む必要がありますが、とにかくビザの問題に関しては自分の能力や努力ではどうにもならないこともあり、場合によっては時間やお金をかなり費やさざるを得ないため、自分でよく調べ、専門家にも相談した上で、ビザを申請するかどうかを決める必要があると思います。 […]