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お金

  • October 11, 2019

お金のことPart 2〜貯金・節約

前回は家計管理について書きましたが、いくら家計簿をつけたって、そこから何か問題点が見つかったとき、具体的な対策に取り組まなければ意味がありません。 1. 貯金の目標  そもそも、  貯金を取り崩して生活をするというのは、支出>収入という状況な訳ですから、持続可能な生活が成り立っていることになりません。最低でもトントン、できる限りは月々貯金をしていける(収入>支出)ようにしたいものです。  とは言え、貯金するには何らかの目的がないとモチベーションが上がらないでしょう。具体的な目標(住宅購入、車購入、結婚資金、子供の教育費など)があると、あと何年後にいくら必要かというところから逆算して、貯金プランも立てやすくなります。もしくは漠然とした目標(老後の備え、心の平穏など)であっても、そのために目標額を設定しておく方が、貯金を続ける上では良いと思います。  手取り収入(可処分所得)に対してどのくらい貯金をした方がいいか?これは、年齢、家族構成、収入レベル、各人のスタイル(リスクの許容度)などによると思うので、一概には言えません。有名な億万長者(と言っても、私は最近まで知りませんでした〜)の本多静六さんは、自著の「私の財産告白」の中で、貧乏な頃から手取り収入の四分の一を貯金していたと書いています。  手取り月収の25%を毎月貯金していれば、単純計算で(給与上昇やインフレを考慮せずに)1年経てば手取り3ヶ月分相当の貯金、4年後には1年分相当の貯金ができます。さらに、この貯金をうまく運用できれば、かなり余裕のある家計になるのでしょうね。  私がニューヨークに移ってきた当初は、ひとまず手取り月収の20%前後の貯金を目指してみました。  では、貯金目標が決まったら、どのように支出を節約できるか、費目毎に考えてみたいと思います。 2. 住居費(家賃)  ニューヨークに来てから大きく増えた支出は、何と言っても家賃(Rent)です。日本で働いていたときは会社の寮に住んでいて、寮費がほとんどタダの状態だったので、当たり前なんですが。2019年8月時点の調べによると、マンハッタンのアパートの平均家賃は以下のとおり。 Studio(日本でいうワンルーム)… ドアマンなしで月2,500ドル、ドアマン付で月3,300ドル One Bedroom(リビングルーム+ベッドルーム)… ドアマンなしで月3,300ドル、ドアマン付で月4,600ドル、 (情報ソース)  もちろん、マンハッタン内でもエリアによってかなり差は出ます。  ニューヨークでは、とにかく家賃をどう抑えるかが貯金の一番の鍵になります。通常アパートの家主は、月の家賃の40倍の年収を借手に求めると言われています。上記のドアマン付きStudioの例だと、$3,300 x 40 […]

  • October 8, 2019

お金のことPart 1〜家計管理

アメリカに来て、ニューヨークに住み始めてから特に気を付けるようになったことのひとつは「お金」、つまり家計の管理です。  生活環境が大きく変わると、月々どのくらい手取り収入がもらえるのか(税金や社会保障費がどれ程引かれるか分からない)、どのくらい生活費がかかるのか、よく分からず最初は不安になるものです。特に、生活費が世界一高い都市のひとつと言われるニューヨークで、本当にやっていけるのかどうか...  そんな不安を抱きつつ、試行錯誤でやってきた自分なりの家計管理の方法(という大げさなものでもないですが)について、今回はご紹介しようと思います。 1. 預貯金残高の記録  まずは、まだ日本に住んでいた頃の話ですが、 就職してから毎月の預貯金残高をエクセルに記録し始めました。当時覚えたてのエクセルの練習、という意味合いもありました(笑)  別に食費・光熱費・通信費など細かくつけていた訳ではないのですが、預貯金の残高が毎月どれだけ変動しているかを見ることで、今月は先月より貯まらなかった(出費が多かった )、といったことが大雑把ながら分かります。貯まらなかった理由が、休みに旅行に行ったから、友達の結婚式のご祝儀を払ったから、等はっきりしているときは良いのですが、あまり心当たりがないときは、何か無駄遣いしたかな〜と反省し、支出を引き締めるよう心掛けました。  残高を記録し続けることで、毎月どの程度の額を貯金することが可能かも分かるようになりました。それに、社会人なりたての若僧にとって、残高が毎月増えていくのを見るのは正直嬉しいものでした。 2. 家計簿  しかし、アメリカに移ってからは、最初に書いたように手取り収入や生活費の予測がつかなかったこともあり、毎月の残高記録に加えて、いわゆる家計簿もつけるようになりました。家計簿アプリなどは使わず、エクセルの自作の家計簿です。一ヶ月の支出を、家賃、食費、光熱費、通信費、被服費、交通費などの費目に分けて記録します。会計でいうBalance Sheet (残高記録)とIncome Statement(家計簿)を作成している感じです。  アメリカでは大抵の支払いにクレジットカードを使うので、毎月のカードの使用明細を確認すれば、支出を費目別にまとめやすくなります。日本では普段現金払いをしていたので、家計簿をつけるために毎回レシートをもらって金額を入力するとなると、すごく大変だろうなと思います...  家賃、光熱費、通信費、交通費、ジム会費のような毎月の諸々の固定費を除くと、残りの細かい支出のほとんどは私の場合飲食費になります。まずは、固定費の見直しが節約に一番効果的なのですが、変動要素の大きい食費がいつもよりかかった場合は、翌月の外食を控え目にするなど、家計簿から見える結果を行動に反映します。  家計簿をつける目的は、毎月の支出額(貯金額)の傾向を把握し、無駄遣いをしていないか?貯金の目標額に向かって順調に進んでいるか?を確認することにあると思っているので、1ドル1セントまで細かくつける必要はないでしょう。ただし、傾向を見るためには、記録を継続しないと意味がありません。  こういう作業が嫌い!面倒!!と思う人も多いでしょう。それぞれの人にあったやり方で、とにかく続けられるように工夫するのが良いと思います。私は子供の頃から貯金に興味があった方のと、数値分析をしてみるのが好きだったので、こういう作業もあまり苦になりません。 […]