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2025年

  • November 8, 2025

ミュージカル「Maybe Happy Ending」鑑賞

「Maybe Happy Ending」は韓国発のオリジナルミュージカルで、2016年にソウルで初演され、韓国で数々の演劇賞を受賞しました。私は知らなかったのですが、日本でも2017年と2020年に上演されたのだそうです。 ニューヨーク・ブロードウェイでは、2024年10月からのプレビューを経て、翌11月より公演が始まりました。開始から徐々に評判が高まり、2025年の第78回トニー賞では、ミュージカル部門の最優秀作品賞、脚本賞、主演男優賞などを含む計6部門受賞という快挙を成し遂げました。 温かくも切ないラブストーリーとして良い評価を聞いていたので、当初から観に行きたいと思っていたのですが、トニー賞受賞の影響でしばらくチケットが取りにくくなっていました。最近ようやく人気も落ち着いてきたのか、割引チケットも手に入るようになり、今回鑑賞しました。 1. 基本情報 作品名:Maybe Happy Ending作曲:Will Aronson作詞:Hue Park脚本:Hue Park, Will Aronson監督:Michael Arden劇場:Belasco Theatre (111 West 44th […]

  • October 23, 2025

H-1Bビザの申請手数料が大幅引き上げに!

2025年9月19日、トランプ大統領はアメリカの就労ビザの一つである「H-1B」ビザの新たな申請に10万ドル(現在の為替レートで約1,500万円)の手数料を課す大統領令に署名しました。 H-1Bビザ申請に10万ドル手数料、トランプ氏が制度見直しの大統領令(ブルームバーグ) 高度な専門職向けのH-1Bビザは、アメリカで外国人が就労する際に取得するビザの一つです。大昔のことですが、私はまさにこのH1-Bビザを取得してアメリカで働き始めた身ですので、申請のために高額な手数料が課されるというニュースに衝撃を受けました。 ここでは、H-1Bビザの申請における変更点(手数料引き上げ)の概要、本変更の背景や影響について整理したいと思います。 ※ 本ブログの投稿時(2025年10月23日)以降に私が把握したルールを反映して、下記追記・修正しています。 ※ なお、私は移民法の専門家ではありませんので、実際の手続きの詳細については専門の移民弁護士等にご確認ください。 H1-Bビザの概要 H1-Bというのは、高度な専門知識や技能を持つ外国人労働者を一時的に雇用するための就労ビザです。1990年(父ブッシュ大統領の時代)に創設されたビザプログラムだそうで、意外に歴史の浅いビザなのだなと思いました。 「高度な専門職」が対象となりますが、具体的には学士号(Bachelar)以上の学位が必要となっており、取得した学位と従事する職務内容に直接的な関連性があることが求められます。職種としてはIT、金融、医療、研究、教育などの幅広い分野で利用されています。 雇用主のアメリカ企業がH-1B申請者のスポンサーになる必要があります。申請にかかる手数料は、2025年9月時点(上記大統領令が適用される以前)で抽選登録料と請願書申請料を合わせて約1,000ドルだったそうですが(さらに雇用主は移民弁護士に弁護士費用を払います)、今回の大統領令によって10万ドルという高額の手数料が追加で必要になります。 H-1Bビザの年間(10月1日〜翌9月30日の会計年度)の発給数には上限があり、一般枠(学士号以上)が65,000件、修士号以上向けの特別枠が20,000件で、合計85,000件となっています。申請者数がこの上限を超えた場合、抽選プロセスによって当選者が決まります。 ちなみに、この抽選は2008年度(2007年10月〜)に初めて実施されたそうです。ちょうど私が大学院を卒業して仕事を始めた年でした。アメリカで仕事さえ見つかれば何とかなるだろうと思い、就労ビザの制度について十分な知識がなかった私は、抽選結果次第でビザが取れないかもしれないことを知って驚きました。確か2007年4月1日までに抽選登録を行い(手続きをしたのは会社と弁護士事務所ですが)、それから結果が出るまでは気が気でなかった記憶があります。抽選に受かったことを知ったのは大学院を卒業した5月頃でした。その後申請が承認され、2007年10月1日からH-1Bによる就労が可能になりました。 外国人留学生が学校卒業後もアメリカで働きたい場合、大抵の場合OPT(Optional Practical Training)というものを申請・取得します。OPTとは、学生ビザ(F-1ビザ)を持つ留学生が卒業後にアメリカの企業で最大1年間(分野によっては最大3年間)働くことができる制度で、H-1Bと同様に雇用主がスポンサーになります。まずOPTによってアメリカの企業に就職し、H-1Bビザを取得できたらH-1Bのステータスに切り替えるというのが留学生の一般的な就労手続きの流れです。 もしH-1Bの抽選で選ばれなかった場合、OPTが終了次第アメリカで就労できなくなるため、他のビザの取得を検討するか、アメリカを出国するか等、次の手を考えなくてはいけません。 ちなみに、私自身も大学院卒業時にOPTを申請し、就職してからOPTをH-1Bビザに切り替えました。 H-1Bは一時的な就労ビザなので有効期間があり、初回が3年、更に3年の延長が可能で、合計6年間になります。ただし、永住権申請中などの場合には6年を超える延長が認められることもあります。 申請料変更の概要 今回発表された大統領令「Restriction […]

  • September 3, 2025

ミュージカル「The Great Gatsby」鑑賞

F・スコット・フィッツジェラルドが1925年に発表した小説「The Great Gatsby(邦題:華麗なるギャツビー)」は、狂騒の1920年代のアメリカを描いた名作として有名ですが、近年ミュージカル化されました。2023年にニュージャージーでプレミア公演が行われ、2024年4月にニューヨーク・ブロードウェイでの本公演が始まりました。 この小説は、1974年にロバート・レッドフォード主演、2013年にレオナルド・ディカプリオ主演により映画化されていて、それぞれ大ヒット作となっています。映画を観て知っている人も多いでしょうし、どちらの映画でも主人公ギャツビー役を当代きっての二枚目俳優(という言い方はもう古いのか?)が演じていて、そのイメージがかなり強いのではないかと思います。 これだけ有名な作品が最近までミュージカル化されていなかったというのも結構驚きですが、あの世界観がミュージカルでどのように表現されるのか?ギャツビーがどのように演じられるのか?...など、興味津々で観劇しました。 1. 基本情報 作品名:The Great Gatsby作曲:Jason Howland作詞:Nathan Tysen脚本:Kait Kerrigan監督:Marc Bruni劇場:Broadway Theatre (1681 Broadway, New York, NY)観劇日時:2025年8月30日 午後8:00〜10:30 […]

  • August 27, 2025

ミュージカル「The Outsiders(アウトサイダー)」鑑賞

「The Outsiders」は、2024年にニューヨーク・ブロードウェイで初演された比較的新しいミュージカルです。 原作は1967年にS・E・ヒントンにより発表された同名の小説で、1983年にはフランシス・コッポラ監督により映画化されています。映画には若き日の無名のトム・クルーズをはじめ当時の若手俳優が多数出演しており、80年代を代表する青春映画と言われているので、ご存じの方も多いかと思います。 ミュージカル版は、まず2023年にサンディエゴでプレミア公演が行われた後、2024年4月からブロードウェイでの本公演が始まりました。すぐに同年の第77回トニー賞に他部門ノミネートされ、作品賞・演出賞など4部門を見事受賞しました。 製作にあたっては女優アンジェリーナ・ジョリーがプロデューサーとして参加しており、トニー賞授賞式で作品賞を受賞した際、ステージ上にアンジェリーナの姿もありました。 私もずっと観たいとは思っていたものの、トニー賞受賞の影響もあってかしばらく人気もチケット代も非常に高く...、つい先延ばしにしていましたが、ようやく観に行きました。 話題の時期を逃してしまいましたが、感想などお伝えしたいと思います。 1. 基本情報 作品名:The Outsiders(アウトサイダー)作詞作曲:Jonathan Clay, Zach Chance and Justin Levine脚本:Adam Rapp and Justin […]

  • August 23, 2025

ミュージカル「Cabaret(キャバレー)」鑑賞

ミュージカル「キャバレー」は、1966年にニューヨーク・ブロードウェイの舞台で初演されて以降、世界各地で再演が繰り返されています。映画の方も有名で、1972年にボブ・フォッシー監督、ライザ・ミネリ主演で製作され、アカデミー賞では計8部門を受賞しました。 現在行われているリバイバル公演「Cabaret at the Kit Kat Club」は、まず2021年にロンドン・ウェストエンドで始まり、2024年4月からブロードウェイに移って来ました。同年の第77回トニー賞では、ミュージカル装置デザイン賞を受賞しています。 大昔、まだ学生の頃に私は映画「キャバレー」を見て衝撃を受けました。その記憶と期待を胸に本公演を観に行ったのですが、映画と舞台でかなり違う点があることを知りました。その詳細については、以下の感想で述べます。 1. 基本情報 作品名:Cabaret at the Kit Kat Club(キャバレー)作詞:Fred Ebb作曲:John Kander脚本:Joe Masteroff監督:Rebecca Frecknall劇場:August […]

  • August 5, 2025

バレエ「 ジゼル」「シルヴィア」など

メトロポリタン・オペラハウスでは、オペラシーズン終了後の6月〜7月にAmerican Ballet Theater (ABT)の公演が恒例となっています。今年私は「ジゼル」と「シルヴィア」を観に行きました。「ジゼル」は二度目の鑑賞、「シルヴィア」は初見でした。 また、ニューヨークを拠点にしている5つのバレエ団(ABTを含む)の合同による「BAAND Together Dance Festival」というダンス公演も観に行ったので、その感想も併せてここで紹介したいと思います。 「ジゼル」 1. 基本情報 作品名:Giselle(ジゼル)作曲: Adolphe Adam(アドルフ・アダン)振付:Jean Coralli & Jules Perrotバレエ団:American Ballet Theater観劇日時:2025年6月21日 午後2:00 […]

  • July 2, 2025

ミュージカル「GYPSY(ジプシー)」鑑賞

ミュージカル「GYPSY」は、ジプシー・ローズ・リーという実在したストリッパーの自伝をもとに制作されたミュージカルです。1959年にブロードウェイで初演され、それ以降各地で何度も再演されているようです。さらに、1962年には映画化もされています。 ニューヨーク・ブロードウェイでは、2024年12月にマジェスティック劇場で再演が始まりました。2025年の第78回トニー賞では、ミュージカル部門のリバイバル作品賞、主演女優賞、助演男優・女優賞などにノミネートされていましたが、残念ながら受賞は逃しました。 調べてみると、この「GYPSY」はなんと「the greatest American musical of all time…」とも呼ばれているそうです!そんなミュージカルを今まで観たこともないのにミュージカル好きを自称していた自分が恥ずかしくもありますが、どんな点が素晴らしいのかも含めて観る前から期待が高まりました。 ところで、本作とは全く関係ない話ですが、放浪の民を意味する「ジプシー」という言葉は差別的なニュアンスを含むということで近年使われなくなっており、「ロマ」と言い換えられるようになっています。先日、何気ない会話の中で誰かが「ジプシー」という言葉を使ったとき、他の人から注意されていました。その人に差別的な意図は全くなかったようですが...。日本の歌謡曲の中でもタイトルや歌詞に「ジプシー」という言葉が入っているものがたくさんありますが(明菜ちゃんのシングルとか)、それもいずれ歌いにくくなるのでしょうか。 本作に関しては、原作者の名前(芸名)がジプシーなので、変えようがないかと思います。 1. 基本情報 作品名:GYPSY(ジプシー)作詞:Stephan Sondheim作曲:Jule Styne脚本:Arthur Laurents監督:George C. Wolfe劇場:Majestic Theatre […]

  • April 27, 2025

ミュージカル「Hell’s Kitchen(ヘルズ・キッチン)」鑑賞

ミュージカル「Hell’s Kitchen」は、シンガーソングライターのアリシア・キーズの楽曲によって構成された、いわゆるジュークボックス・ミュージカルです。 2023年10月にオフ・ブロードウェイで初演され、あっという間にオン・ブロードウェイへの格上げが決まったようです。2024年4月にオン・ブロードウェイでの公演が始まった頃から、私の周り(ミュージカル好き)でも話題になっていました。 アリシア・キーズについて簡単に触れると、2001年に発表したデビューアルバム「Songs in A Minor」がすぐに大ヒットとなり、セカンドアルバム「The Diary of Alicia Keys」(2003年)、サードアルバム「As I Am」(2007年)も続けてヒットし、アメリカR&Bシーンを代表するシンガーの一人になりました。 日本にいた頃からR&B・ソウル系の音楽が好きだった私は、アリシアの最初の3枚のアルバムも持っていて、よく聴いていました。「As I Am」は、ちょうど私がニューヨークに住み始めた頃発売されたのを覚えています。以後しばらくアリシアの音楽からご無沙汰していましたが、このミュージカルについてはぜひ観てみたい!と思っていました。 2024年6月に開催された第77回トニー賞授賞式では、「Hell’s Kitchen」から「Empire State of […]

  • April 19, 2025

ミュージカル「Sunset Blvd.(サンセット大通り)」 鑑賞

2024年10月からミュージカル「Sunset Blvd.」 のブロードウェイ公演が始まりました。 1950年の映画「サンセット大通り」をミュージカル化したものです。映画はビリー・ワイルダー監督、グロリア・スワンソン、ウィリアム・ホールデン主演で制作され、ハリウッド映画の歴史を代表する名作のひとつとみなされています。 アンドリュー・ロイド・ウェバーの音楽によるミュージカル版は、1993年にロンドンのウェストエンドで初演が行われ、翌年にニューヨークのブロードウェイでも初演されました。現在行われている公演は2回目のリバイバルです。 私は子供の頃からクラシック映画が好きで、「サンセット大通り」も何度も見ていますが、そのミュージカル版がある(それもアンドリュー・ロイド・ウェバー作)こと自体、本公演が始まるまで恥ずかしながら知りませんでした…。 ブロードウェイミュージカルに詳しい知人は、1994年の本作のブロードウェイ初演を観たとのことで、主演のグレン・クロースや豪華な舞台演出が素晴らしかったそうですが、対して今回のリバイバル公演はシンプルな舞台とミニマリズムな演出で少し残念だった、と言っていました。 一方でポジティブな感想も聞いていたので、あの映画がどんな風にミュージカル化されているのか、楽しみに鑑賞しました。 1. 基本情報 作品名:Sunset Blvd.作曲:Andrew Lloyd Webber作詞・脚本:Don Black and Christopher Hampton監督:Jamie Lloyd劇場:St. James […]

  • April 1, 2025

家計管理と資産形成:2024年〜2025年1Q振り返り

年末年始の定例行事として、毎年自分の家計管理と資産形成の状況を振り返っています。年始どころか2025年もすでに3ヶ月が過ぎましたが、今さらながら2024年の状況を振り返って整理してみました。 株式投資をしている方ならご存知のとおり、2024年の株式市場は非常に好調でした。インデックス投資信託・ETFのように株式市場全体と連動した投資を行っている人であれば、大抵は資産の評価額を増やしたのではないでしょうか。特に為替相場では円安が続いていることもあり、米国や全世界の株式に投資していれば、円ベースでの評価額は更に増加したことと思います。 ところが、2025年に入ってから市場環境は一気に悪化しています。主にトランプの関税政策などの影響によって今後の世界経済をめぐる不確実性が高まり、米国のリセッション入りも懸念されている中、株式市場は2月から下落を続け、今後に不安を感じている人も多いと思います。そんな状況も踏まえ、2025年1Q(第1四半期)についても簡単に触れてみました。 (ちなみに、ここで私自身の具体的な資産額には触れていません。) 1. 私の家計管理 家計管理 私が住むニューヨーク市は、日本から見れば物価が高いアメリカの中でも最もお金がかかる街のひとつと言われています。コロナ明けからインフレが進んでいることを日々実感してきましたが、それでも2024年は過去2年と比べると物価上昇がいくぶん落ち着いた感覚もありました。 そんな中、2024年に家計管理のために何か特別なことをした訳ではなく、これまでどおり無駄遣いに気をつけながら、淡々と生活していました。 時々こういう話をすると、節約や貯金をするコツ(?)みたいなのを聞かれることがあります。私がやっていることなんて、一般的に知られているようなことばかりですが、何が一番大事かと聞かれたらやっぱり、 「家計簿をつける」 ことではないでしょうか。ちゃんとお金の出入りを記録して収支パターンを把握することで、どの出費を減らせそうか、頑張れば毎月いくらまで貯金ができそうか、など具体的な対策を考えることができます。今は家計簿アプリもあるので、家計簿なんて面倒くさいと思っている方も始めやすくなっているはずです。 ただ記録することだけでも、貯金額が増えるモチベーションにつながる気がします。昔、ダイエットのやり方として「レコーディング・ダイエット」なるものを聞いたことがありますが、記録することが意識改革につながっていく点では似ているように思いました。 支出/貯金の割合 ここ2年くらい、私は毎月の経常的な支出(旅行など一時的な出費を除いたもの)を可処分所得の40%辺りに抑えることを目標にしています。40%というのは、これまで家計簿をつけてきた中でこの割合なら何とか達成できそうと考えて決めた水準です。一般的にはかなり低い割合だと思いますが、以前から書いているようにFIRE(Financial Independence, Retire Early)を考えているので、ちょっと厳しめに支出を抑えています。 もちろん収入や支出は人それぞれですので、各々が無理のない範囲で、でも明確な貯金の目標を持って支出の割合を決めておくのは家計管理に有効だと考えています。 貯金の目標達成のために「先取り貯金をする」という方法をよく見かけます。先に月の貯金額を決めておき、それを収入から引いた残額で暮らしていくというやり方ですが、私自身はこれをしたことがありません。 […]