YEAR

2021年

  • April 10, 2021

4月...コロナワクチンの予約

4月になりました。日本では新年度ですね。アメリカでは新年度でも何でもないので、日本の入社式や入学式のような年度替わりの行事が懐かしくなります。 ニューヨーク州では新型コロナに対するワクチン接種が進んでいて、3月30日(火)から接種対象者の年齢が30歳以上に引き下げられました。さらに、4月6日(火)からは接種対象者の年齢が16歳以上となり、大人は全員対象者となりました。 自分が対象に入ったと分かってすぐ、ニューヨーク市のサイトからワクチンの予約を入れようとしたのですが、予約の空き枠が全然見つからない...!やっぱり接種対象者が一気に増えたからなのか。予約可能な場所があっても家からずっと離れていたり、予約日が1ヶ月以上も先だったり。 何度かトライして、近場で「ここに空きがある」と表示されても、リンクをクリックすると「空いてません」みたいな表示が出てきて、その繰り返しでした。まるで人気アイドルのコンサートチケットでも予約しているようです。(アイドルのコンサートチケットを予約したことなど何年もありませんが。) 諦めかけて数日後のある朝、FacebookのNY市情報共有のグループで「ワクチンの予約の空きが一斉に出ている!」との知らせがありました。予約サイトに行くと、ニューヨーク市マンハッタンにあるJavits Center(ジャビッツ・センター)という会場にかなり空きがあったので、寝ぼけ眼で急いで予約を入れました。希望日時をクリックしてから自分の情報を入力完了するまで、20分くらいの猶予時間がありましたが、自分の保険情報とか色々と入力する必要がありました。 そうして、Javits Centerで4月11日(日)の朝10時に、ファイザーのワクチン接種1回目の予約。ワクチンの会社を選べるオプションはありませんでした(多分...)。ちなみに、予約の際に使ったのは以下のサイトです。 https://vaccinefinder.nyc.gov/ Javits Centerは、マンハッタン西のハドソンリバー沿いにある大型のコンベンションセンターで、様々なイベントが開催される場所です。New York Comic Con(コミコン)なんかも毎年ここで開催されていました。昨年春にニューヨーク市でコロナ患者が急増した際には、ここが仮設病院になりました。そして今はワクチン接種会場になっています。普通にイベントが開催できるのはいつになるでしょうか。 ワクチン予約の空き状況は刻一刻と変わっているようで、いつ更新されるか予測がつきません。深夜の午前2時、3時頃が狙い目という人もいます。運が良ければ、翌日に予約が取れるようなこともあります。 同じ会社の30歳以下の若い子が今週(私よりも後に)予約を入れ、私よりも早くワクチンを打ったのを聞いて、何だか釈然としない気持ちにもなりました(笑)。 接種対象が一気に広がったのでこんな状況になっているのでしょうが、ワクチン接種が進むにつれてもっと予約が取り易くなるといいなと思います。 ニューヨークでのワクチン接種の様子やその経過については、既にたくさんの人が情報共有していますが、私自身の実体験も次回のブログで紹介したいと思います。

  • March 22, 2021

ロックダウンから1年、ニューヨークの今

3月も後半になり、比較的暖かい日が増えてきました。 ちょうど一週間前、3月14日(日)の午前2時からアメリカでは夏時間(Daylight Saving Time)に切り替わりました。日本とアメリカ東部時間の時差は14時間から13時間になりました。(日米間で連絡する用事がある方はご注意くださいね。) そして、3月20日は春分の日。日照時間がだんだんと伸びてきて、夕方も明るい時間が長くなり、気持ちまで何となく明るくなります。コロナのせいで生活の制限が続いている分余計に、春が待ち遠しく感じられます。 ロックダウンから一年 コロナ感染拡大で私の勤務する会社のオフィスが閉鎖され、自宅でのテレワークが始まってから、今週でちょうど一年が経ちました。全社員宛てに「大変な状況下でみんなありがとう!」みたいな一斉メールが送られてきましたが、オフィスが再開する目処はまだ立っていません。7月の独立記念日あたりには再開する予定という話も聞きますが、それまでにワクチンの普及も含めてコロナの状況がどう進展しているか次第だと思います。私の会社がやっている会計・税務といった仕事は、自宅からでも十分にできることがこの一年で分かったので、オフィスが再開しても昔と同じ様には戻らないでしょう。 一年前の私のブログを振り返ってみると、ニューヨーク州でロックダウンが始まったのは2020年3月22日だったようで、それから丸一年になろうとしています。 コロナショック!ニューヨークの様子 コロナショック!ニューヨークの様子 2 今読み返しながら、当時はコロナ感染の急展開に戸惑いながらも、まさかこんなに被害が大きくなり、社会・経済活動の制限が長期化するとは想像もしていなかったことを思い出します。 ロックダウンが始まった当初、マスクをしている人は少数派でした。今では街で見かける全員がマスクをしているので、状況も変わったもんだと思います。 また、ロックダウンの状況下で強いリーダーシップを発揮し称賛を集めたアンドリュー・クオモNY州知事が、高齢者施設での死者数隠蔽問題やセクハラ疑惑などで一転して批判されています。高齢者施設での死者数の問題については、州全体の死者数は変わらないらしいし(どこで死亡数をカウントするかの問題)、当時の混乱の中ではそういうこともあるかなと思ったのですが、州の高齢者施設への対応にも問題があったようで、少し複雑です(ここでは詳しく書きませんが)。セクハラ疑惑に関しては告発が相次いでいて...、本人は行為の意図は否定しつつも謝罪しています。共和党だけでなく身内の民主党からも辞任要求が高まっていて、かなり窮地に立たされています。もともと、クオモ州知事とデブラジオNY市長(同じ民主党)との間ではコロナやBlack Lives Matter運動への対策を巡って色々と確執があったようですし、民主党支持者の中でも特にリベラル寄りの人にはクオモに批判的だった人も多いみたいで、結構敵が多い人だったようです。 再開するニューヨークの今 ニューヨーク市での感染者数や死者数は減少傾向が続いています。1ヶ月以上前になりますが、2月12日から市内のレストランでの店内飲食が収容人数の25%以下という制限で再開されました。そして、今は収容人数の50%以下まで許可されています。 2月23日からは、大型スタジアムでのスポーツ観戦も再開されました。こちらは収容可能人数の10%が上限だそうです。さらに、観客にはイベント前の72時間以内のPCR検査での陰性証明、マスク着用、体温検査などが義務付けられるとのこと。観戦に行く準備はまだ結構大変そうです。 3月5日からは、市内の映画館も一年ぶりに再開されました。レストランと同じように座席数の25%以下という制限付きでした。 […]

  • February 7, 2021

2月になりました...雪とコロナのニューヨーク

ニューヨークでは長く寒い冬が続いています。2月1日〜2日にかけて、ニューヨークを含むアメリカ北東部は今シーズン一番の大雪に見舞われました。 非常事態宣言が出て、不要不急の外出を控えるように呼びかけられましたが、コロナ禍でずっとテレワークをしている私にとっては、降りしきる雪を窓から眺める以外、いつもと変わらない日々でした。 週末は比較的穏やかな天気となり、道路の脇に積み上がった雪がどんどん溶け出していますが、来週もまた雪が断続的に降りそうな予報です。 さて、ニューヨーク市の新型コロナ感染の状況は、年末年始の頃に比べると随分改善してきているようです。コロナ感染の最新データを発表している市のサイトによれば、直近7日間の新規の感染者数・入院者数・死者数のいずれも、過去4週間の平均値より明らかに低下しています。 https://www1.nyc.gov/site/doh/covid/covid-19-data.page 新規感染者数の推移を見ると、ピークは1月初旬だったことが分かります。やはり、年末のホリデーシーズンの人の移動が感染拡大に寄与していたということでしょうか。 12月以降、感染率の高い一部エリアで行動制限が設けられたり、レストランでの店内飲食が再度禁止になったりしたので、その効果があったのかもしれません。 それでも、コロナ感染率(テストを受けて陽性だった人の割合)が未だに9%近くあるので、まだまだ安心できない気がします... そして、ついに1月からニューヨーク市内で新型コロナのワクチンの接種が始まりました。段階的にワクチン接種の対象者を増やしていくことになっていて、今のところワクチンを受ける資格があるのは、医療従事者、65歳以上の高齢者、食料品店や公共交通機関で働く人、消防隊、警察官、等となっています。 以下のサイトでフェーズ毎の資格対象者を確認することができます。 https://www1.nyc.gov/site/doh/covid/covid-19-vaccine-eligibility.page これによると、市民全員がワクチンを受けられるのは今年の夏以降になりそうです。当初の予定より接種が遅れているというニュースも聞きますが、将来に希望が持てますし、これで状況が大きく改善することを願うばかりです。 また、最近の感染者数の減少傾向を受けて、2月14日(バレンタインデー!)より市内のレストランでの店内飲食が、収容率25%以下という制限付きながら再開されることになりました。 冬の極寒のニューヨークで屋外で飲食するなんてありえない!と思われそうですが、実際には屋外の席で食事をしている人達はかなりいます。とにかくここには外で食べるのが好きな人が多いようです。 街を歩いていると、店外にビニールハウスのような個室のアウトドア席を作り、中に暖房を設置して、店内飲食とほとんど変わらないようなサービスを提供しているレストランも多く、事業継続のためのお店側の努力が伺えます。 もうすぐ店内飲食が解禁されても、依然として収容率の制限があることから、今のような屋外での飲食サービスもしばらく続くことと思われます。 まだまだ苦しい状況ではありますが、飲食業界の皆さんには是非とも頑張ってもらいたいです! 最後になりますが、1月にニューヨーク市の大きなターミナル駅のひとつ、ペン・ステーションに新しいコンコースが誕生しました。「Moynihan Train Hall」という名前で、ペン・ステーションの向かいにある郵便局の階下に出来ています。アムトラック(他都市への高速列車)やLIRR(ロングアイランド鉄道)の発券窓口や待合スペース等があります。 […]

  • January 31, 2021

資産形成〜2020年振り返り&FIREへの道 

2021年が明けて早1ヶ月...。今頃遅いですが、2020年の家計や資産形成の状況について振り返ってみました。 私は、毎年1月に前年の収支を集計して、一年間の財務諸表(PLとBSのようなもの)を作成します。改めて振り返ると、2020年は非常に振れ幅の大きな年でした。 家計 このコロナ禍で、失職や給与の減少で家計に大打撃を受けた人も多いことと思います。 私の会社は会計・税務等サービスを提供していますが、多くの業界と同じようにコロナ感染拡大の影響を受けました。リストラもあったし、年度の定期昇給はありませんでした。それでも、私はまだ仕事があるだけでありがたいと思うべきかもしれません。 一方、例年と比べて支出が大きく減少した年でもありました。まず、このご時世で外食をする機会が大幅に減り、自炊する機会が増えたので、食費や交際費が減りました。外出用の服も大して必要ないので、被服費も減りました。あと、ロックダウンが始まった3月下旬から9月頭までジムが閉鎖していたため、その期間ジムの会費が免除されました。 お休みに海外旅行に行くこともできなかったので、そういう大型支出もありませんでした。 支出が減った分、人生の楽しみも減ってしまったのは事実ですが(涙)、私にとっては生活費(ローン等の住居関連を除く)が前年の3分の2くらいに減る程の大きなインパクトでした。結果的に、それだけ貯蓄も増えました。 投資 2020年の株式市場では、コロナショックで2月後半から恐ろしいほどの株価暴落が連日続きました。ただ、その暴落の期間は意外に短く、3月末には底を突いて4月以降すでに回復基調に入りました。 コロナ対策で、世界各国の政府がどんどんお金を刷ってばら撒いたため、それが株式などのリスク資産にどんどん流れていったようです。特に、コロナの影響が比較的少なかったハイテク株銘柄を中心に、単なる回復どころか史上最高値を更新するような急騰が起こりました。 株価の二番底が来るのではないか?という懸念は常にあったものの、9月頃から一旦調整が入ったくらいで、アメリカ大統領選が終わった11月以降はまた株式市場の上昇基調が続きました。2020年を終えて、一年間で株式投資の含み益をかなり増やした、という人も結構多いのではないでしょうか? 株価以外に、金などのコモディティの価格も上がりました。また、今年大きく上昇したのがビットコインを代表とする仮想通貨です。仮想通貨もコロナショックが襲った2月、3月には一時暴落しましたが、夏頃から回復を見せ、11月以降は暴騰と言っていいほどの価格上昇が続きました。ビットコインだけでなく、イーサリアムやリップルと言った他の仮想通貨も値を上げました。 もっとも、リップルに関しては、米国証券取引委員会(SEC)から「リップルは通貨でなく(SECへの登録届出が必要な)証券である」という見解により12月に提訴されており、その後価格が暴落しました。この訴訟の解決までにはかなり時間がかかると言われています。まさに、ジェットコースターのような値動きを見せた一年でした。 仮想通貨の価格上昇がいつまで続くのか?以前のような仮想通貨バブルで終わるのか?さっぱり分かりません。 FIREへの道と心構え 最初に書いたように、私自身の2020年の収支を集計し、各口座の残高を合計した結果、金融資産の総額が自分の設定していた大台を突破したことが分かりました。(具体的な額を発表する勇気はないのですが...)上記のような、支出の減少、コロナショック後の株式市場の急回復、仮想通貨の価格急騰などが貢献しました。 やはり、ある一定の目標に届いた訳ですから、正直嬉しい気持ちはありましたが、それで安心する気持ちになれたかと言うと...、それは全然!でした。 そもそもは、老後を見据えた先の不安を取り除きたいがために、心の余裕を持ちたいがために、資産形成に励んで「FIRE」を目指しているはずなのに...。(FIREについては、以前のブログ「FIRE 〜 経済的自由を求めて」で簡単に説明しています。)不安は解消できず、むしろ不安が増した気すらします。 […]